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公開番号2025088312
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202937
出願日2023-11-30
発明の名称早強材、早強セメント組成物、早強モルタル、早強コンクリート、早強モルタル硬化体、早強コンクリート硬化体
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 24/04 20060101AFI20250604BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】流動性保持性、凝結性及び仕上がり性を良好にすることができる早強材を提供することを目的とする。
【解決手段】レーザー回折散乱法で測定される体積積算粒度分布において、累積90%となる粒子径(D90)が、1,200μm以下であるギ酸カルシウム系粉体を含む、早強材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
レーザー回折散乱法で測定される体積積算粒度分布において、累積90%となる粒子径(D90)が、1,200μm以下であるギ酸カルシウム系粉体を含む、早強材。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
請求項1に記載の早強材と、セメントとを含む、早強セメント組成物。
【請求項3】
さらに、スラグ、シリカヒューム、メタカオリン、アロフェン、及びフライアッシュからなる群から選択される少なくとも1種以上を含む、請求項2に記載の早強セメント組成物。
【請求項4】
請求項2または3に記載の早強セメント組成物を含む、早強モルタル。
【請求項5】
請求項2または3に記載の早強セメント組成物を含む、早強コンクリート。
【請求項6】
請求項4に記載の早強モルタルを硬化してなる、早強モルタル硬化体。
【請求項7】
請求項5に記載の早強コンクリートを硬化してなる、早強コンクリート硬化体。
【請求項8】
請求項1に記載の早強材を含む早強セメント組成物を、最高温度40~80℃、2~8時間の蒸気養生により硬化させる、硬化体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、早強材、早強材を含む早強セメント組成物、早強セメント組成物を含む早強モルタル及び早強コンクリート、ならびに早強モルタル及び早強コンクリートの硬化体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
土木、建築分野で用いられるセメント等の水硬性材料は、通常、水と混合し、所定時間静置することにより硬化する。水硬性材料の硬化速度は、材料と水との比率や周囲の環境温度、養生方法にも影響され得るが、特定の混和材を用いることによって、水硬性材料が硬化するまでの時間を短縮することができる。
【0003】
水硬性材料が硬化するまでの時間を短縮することは、作業現場の生産性の向上につながる。例えば、鉄筋コンクリート建築物等に用いるプレキャスト工法で用いるコンクリート硬化体は、一般的に、セメント組成物を型枠に打設後、所定時間静置した後、さらに蒸気養生等により養生することにより硬化体を得ることができるが、硬化促進材を用いることで、脱型可能な初期強度となるまでの時間を短縮できるため、効率的に硬化体を生産することができる。
【0004】
例えば、特許文献1には、無機硫酸塩、カルシウムサルフォアルミネート、及び無機水酸化物を所定量含む水硬性材料用硬化促進材が示されている。特許文献2には、ブレーン比表面積値が4000cm

/g以上のカルシウムサルホアルミネートと蟻酸塩、酢酸塩及び乳酸塩からなる群より選ばれた一種又は二種以上とを含有してなるセメント混和材が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-19618号公報
特開2010-235399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のような混和材を用いた水硬性材料は、水と混練直後からすぐに流動性が失われてしまうおそれや、仕上がり性が不良となるおそれがある。
【0007】
以上より、本発明は、流動性保持性、凝結性及び仕上がり性を良好にすることができる早強材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記のような課題を解決するために鋭意研究を行った結果、特定の粒度分布を有するギ酸カルシウム系粉体を含む早強材により、当該課題を解決できることを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は以下の通りである。
【0009】
[1] レーザー回折散乱法で測定される体積積算粒度分布において、累積90%となる粒子径(D90)が、1,200μm以下であるギ酸カルシウム系粉体を含む、早強材。
[2] 上記[1]に記載の早強材と、セメントとを含む、早強セメント組成物。
[3] さらに、スラグ、シリカヒューム、メタカオリン、アロフェン、及びフライアッシュからなる群から選択される少なくとも1種以上を含む、上記[2]に記載の早強セメント組成物。
[4] 上記[2]または[3]に記載の早強セメント組成物を含む、早強モルタル。
[5] 上記[2]または[3]に記載の早強セメント組成物を含む、早強コンクリート。
[6] 上記[4]に記載の早強モルタルを硬化してなる、早強モルタル硬化体。
[7] 上記[5]に記載の早強コンクリートを硬化してなる、早強コンクリート硬化体。
[8] 上記[1]に記載の早強材を含む早強セメント組成物を、最高温度40~80℃、2~8時間の蒸気養生により硬化させる、硬化体の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、流動性保持性、凝結性及び仕上がり性を良好にすることができる早強材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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