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公開番号2024177565
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2024177855,2022547588
出願日2024-10-10,2021-09-06
発明の名称ユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体、及び発光装置
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09K 11/64 20060101AFI20241212BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】内部量子効率に優れるユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体を提供すること。
【解決手段】本開示の一側面は、イットリウム、チタン、及びガドリニウムからなる群より選択される少なくとも一種の元素を含有し、上記少なくとも一種の元素の合計の含有量が0ppm超1000ppm未満である、ユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
イットリウム、チタン、及びガドリニウムからなる群より選択される少なくとも一種の元素を含有し、前記少なくとも一種の元素の合計の含有量が0ppm超1000ppm未満である、ユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記少なくとも一種の元素がイットリウムである、請求項1に記載のユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体。
【請求項3】
前記少なくとも一種の元素がチタンである、請求項1に記載のユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体。
【請求項4】
前記少なくとも一種の元素がイットリウム及びチタンである、請求項1に記載のユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体。
【請求項5】
前記少なくとも一種の元素がイットリウム及びチタンの少なくとも一方を含有し、
前記イットリウム及び前記チタンの合計の含有量が0.1~500ppmである、請求項1~4のいずれか一項に記載のユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体。
【請求項6】
前記少なくとも一種の元素がイットリウム及びチタンの少なくとも一方を含有し、波長600nmの励起光に対する吸収率が5%以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載のユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体。
【請求項7】
前記少なくとも一種の元素がガドリニウムである、請求項1に記載のユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体。
【請求項8】
前記ガドリニウムの含有量が0.1~300ppmである、請求項7に一項に記載のユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体。
【請求項9】
波長600nmの励起光に対する吸収率が6%以下である、請求項7又は8に記載のユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体。
【請求項10】
アルカリ土類金属元素を含有し、前記アルカリ土類金属元素の合計の含有量が0ppm超1000ppm未満である、ユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体、及び発光装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
酸窒化物蛍光体は、温度上昇に伴う輝度の低下が小さく、耐久性に優れた蛍光体として知られている。酸窒化物蛍光体の中でも、ユウロピウムを賦活したβ型サイアロンは、紫外光、又は可視光線等によって励起することが可能である緑色蛍光体として知られている。
【0003】
β型サイアロン蛍光体は、例えば、窒化ケイ素粉末、窒化アルミニウム粉末、及び酸化ユウロピウム粉末を含む原料混合物を窒素雰囲気下で加熱することで得られる。β型サイアロン蛍光体の実用化検討の中で、発光効率をより向上させる検討もなされている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、発光輝度を向上させる検討もなされている。例えば、特許文献2には、アルミニウム化合物と第一のユウロピウム化合物と窒化ケイ素とを含む混合物を熱処理して第一の熱処理物を得る第一熱処理工程と、第一の熱処理物と第二のユウロピウム化合物とを希ガス雰囲気中で熱処理して第二の熱処理物を得る第二熱処理工程と、を含むβサイアロン蛍光体の製造方法が記載されている。また特許文献3には、β型サイアロン蛍光体の原料混合物を窒素雰囲気下で1820℃~2200℃の温度で焼成して焼成物を得る焼成工程と、上記焼成物を還元性雰囲気下で1100℃以上の温度でアニールするアニール工程を備えるβ型サイアロン蛍光体の製造方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2013-519750号公報
特開2017-002278号公報
国際公開第2010/143590号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、内部量子効率に優れるユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面は、イットリウム、チタン、及びガドリニウムからなる群より選択される少なくとも一種の元素を含有し、上記少なくとも一種の元素の合計の含有量が0ppm超1000ppm未満である、ユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体を提供する。
【0008】
上記ユウロピウム賦活β型サイアロンは、上述の元素を所定量で含有することから内部量子効率に優れる。
【0009】
上記少なくとも一種の元素がイットリウムであってもよく、上記少なくとも一種の元素がチタンであってもよく、上記少なくとも一種の元素がイットリウム及びチタンであってもよい。上記ユウロピウム賦活β型サイアロン蛍光体は、イットリウム又はチタンを所定量で含有することによって、内部量子効率により優れる。
【0010】
上記少なくとも一種の元素がイットリウム及びチタンの少なくとも一方を含有し、上記イットリウム及び上記チタンの合計の含有量が0.1~500ppmであってよい。イットリウム及びチタンの合計の含有量が上記範囲内であることで、蛍光体の結晶欠陥をより低減できることから、内部量子効率により優れる。
(【0011】以降は省略されています)

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