TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025030460
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023135771
出願日
2023-08-23
発明の名称
耐熱紙シート用コーティング剤及び包材用印刷済紙シート
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09D
201/00 20060101AFI20250228BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】耐熱紙層の印刷面に印刷されたインキを保護することが可能な耐熱紙シート用コーティング剤を提供する。
【解決手段】熱処理に対する耐熱性を有し且つ紙を主体とする材料製の耐熱紙層を印刷面に有し、印刷面と反対側の面にシーラント層が設けられた耐熱紙シート用のコーティング剤であって、印刷面をコーティングするニスに、イソシアネート系硬化剤及びワックス系添加剤を添加して構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
熱処理に対する耐熱性を有し且つ紙を主体とする材料製の耐熱紙層を印刷面に有し、印刷面と反対側の面にシーラント層が設けられた耐熱紙シート用のコーティング剤であって、
前記印刷面をコーティングするニスに、イソシアネート系硬化剤及びワックス系添加剤を添加して構成される耐熱紙シート用コーティング剤。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記ニスに、マット成分を主体とする添加剤が添加された請求項1に記載の耐熱紙シート用コーティング剤。
【請求項3】
前記イソシアネート系硬化剤、ワックス系添加剤及びマット成分を主体とする添加剤の添加量は、何れも、ニスの3重量%である請求項2に記載の耐熱紙シート用コーティング剤。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の耐熱紙シート用コーティング剤が印刷面の上面に塗布されて硬化した包材用印刷済紙シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐熱紙シート用コーティング剤及び包材用印刷済紙シート、特に熱処理に対する耐熱性を有し且つ紙を主体とする材料製の耐熱紙層を印刷面に有し、印刷面と反対側の面にシーラント層が設けられた耐熱紙シート用のコーティング剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂層が積層された積層シートで包材を構成する際、シート同士の接合面にシーラント層を設け、このシーラント層同士を熱融着させてシートを接合することが広く行われている。一方、内容物を収容した後、包材を加熱処理する場合、耐熱性に優れた紙層を外表面に有するシートを用いて包材を形成することがある。こうした耐熱紙層を外表面に有するシートを耐熱紙シートと呼ぶ。このような耐熱性(耐熱水性)を有する紙層については、例えば、下記特許文献1に記載されている。この耐熱紙シートを用いて包材にする際、包材の内側面となる耐熱紙シートの一方の面には、熱融着のためのシーラント層(樹脂層)が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-219745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、外表面に紙層を有する耐熱紙シートに印刷を施す場合には、紙層は一般に不透明であることから、この紙層の外側面が印刷面となる。このような耐熱紙シートの外表層を構成する紙層は、樹脂層と比べて熱伝導性が低い。また、加熱処理が施される関係から、耐熱紙シートに用いられるシーラント層にも融点の高い樹脂が用いられる。従って、耐熱紙シート同士の熱融着に用いられるシールバーの温度は、樹脂積層シート同士の熱融着に用いられるシールバーの温度よりも高温に設定される。紙層の外側面に印刷が施された耐熱紙シート同士を熱融着させる際、外表面である印刷面のインキは高温のシールバーと当接し、この印刷面に付着しているインキの一部がシールバーに転写してしまうという問題が生じる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐熱紙層の印刷面に印刷されたインキを保護することが可能な耐熱紙シート用コーティング剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る耐熱紙シート用コーティング剤は、熱処理に対する耐熱性を有し且つ紙を主体とする材料製の耐熱紙層を印刷面に有し、印刷面と反対側の面にシーラント層が設けられた耐熱紙シート用のコーティング剤であって、前記印刷面をコーティングするニスに、イソシアネート系硬化剤及びワックス系添加剤を添加して構成されることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の耐熱紙シート用コーティング剤によれば、イソシアネート系硬化剤によって硬化後のニスの強度が向上し、ワックス系添加剤によってシールバーと硬化後のニスの接触面積を小さくすることができるのでシールバーによるインキのヒートショックを低減することができ、これによりシールバーへのインキの転写を防止してインキを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の耐熱紙シート用コーティング剤及び包材用印刷済紙シートの一実施形態を示す耐熱紙層の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の耐熱紙シート用コーティング剤の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
【0010】
図1は、耐熱紙シート用コーティング剤が印刷面に塗布され、それが硬化した状態を示す耐熱紙シート(包材用印刷済紙シート)の耐熱紙層1の表面の断面図である。図中のハッチング部分が、耐熱紙シートの外表面に配設されている紙層1であり、この実施形態では、熱水処理に対応する耐熱・耐水(耐熱水)性を有するものである。このように耐熱・耐水性を有する紙層1としては、前述した特許文献1に記載されるものが適用可能である。この紙層1は、例えば、バージンパルプなどの繊維構造物を加工原紙として用い、これに耐熱水性を付与できる樹脂を含浸またはコーティング加工したものである。この耐熱紙シートは、例えばレトルト食品の包材として用いられ、従って紙層1の内側には接着剤層を挟んでバリアフィルム層が積層され、更にその内側に接着剤層を挟んでシーラント層が積層されている。シーラント層は、前述のように、耐熱紙シート同士を熱融着(ヒートシール)するために配設されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ベック株式会社
塗装方法
1か月前
ベック株式会社
塗装方法
1か月前
ベック株式会社
水性下塗材
2か月前
東ソー株式会社
粘着剤組成物
20日前
株式会社エフコンサルタント
被覆材
26日前
個人
コンパクトなビニールテープ。
1か月前
株式会社村田製作所
接着剤
1か月前
東亞合成株式会社
粘着シート
1か月前
個人
カカオハスク由来の天然氷結晶制御剤
1か月前
住友ベークライト株式会社
粉体塗料
2か月前
株式会社大阪ソーダ
撥水撥油性表面処理剤
2か月前
アイカ工業株式会社
無溶剤型コーティング剤
6日前
デンカ株式会社
蛍光体粉末の製造方法
1か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末の製造方法
2か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
27日前
ダイキン工業株式会社
撥剤
1か月前
株式会社トクヤマ
蓄熱材料およびその製造方法
2か月前
新光電気工業株式会社
潜熱蓄熱体
27日前
星光PMC株式会社
水性二液硬化型樹脂組成物
1か月前
artience株式会社
ホットメルト接着剤
1か月前
国立大学法人九州大学
土質材料の固化方法
2か月前
artience株式会社
印刷インキ及び印刷物
19日前
TOTO株式会社
部材
19日前
日東電工株式会社
粘着シート
1か月前
日東電工株式会社
粘着シート
1か月前
株式会社スリーボンド
嫌気硬化性接着剤および容器
1か月前
artience株式会社
粘着剤および粘着シート
1か月前
サンノプコ株式会社
水性エマルション安定剤
20日前
旭化成株式会社
塗料組成物
2か月前
大阪シーリング印刷株式会社
保護シール
1か月前
株式会社サクラクレパス
水性絵具組成物
2か月前
TOTO株式会社
衛生陶器
19日前
学校法人東京理科大学
アルコール組成物
19日前
個人
ゴム状ボタンのコーティング、及びコーティング剤
1か月前
アトミクス株式会社
鉄道車両の台車用塗料
2か月前
星光PMC株式会社
接着剤組成物、フィルム及び積層体
1か月前
続きを見る
他の特許を見る