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公開番号2025026375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2024128137
出願日2024-08-02
発明の名称印刷インキ及び印刷物
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09D 11/107 20140101AFI20250214BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
明度(L値)が高く、写像性、拡散度及び耐候性に優れた印刷インキ、並びに、印刷物を提供すること。
【解決手段】
バインダー樹脂、顔料及び液状媒体を含有する印刷インキであって、前記バインダー樹脂が、アクリル樹脂を含み、前記顔料が、薄片状光輝性顔料を含み、前記印刷インキ全固形分質量中の前記アクリル樹脂の含有量が、5~45質量%であり、前記アクリル樹脂と前記薄片状光輝性顔料との質量比が、25/75~45/55である、印刷インキ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
バインダー樹脂、顔料及び液状媒体を含有する印刷インキであって、
前記バインダー樹脂が、アクリル樹脂を含み、
前記顔料が、薄片状光輝性顔料を含み、
前記印刷インキ全固形分質量中の前記アクリル樹脂の含有量が、5~45質量%であり、
前記アクリル樹脂と前記薄片状光輝性顔料との質量比が、25/75~45/55である、印刷インキ。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
薄片状光輝性顔料が、アルミニウムを含む、請求項1に記載の印刷インキ。
【請求項3】
バインダー樹脂全質量中のアクリル樹脂の含有量が、80質量%以上である、請求項1又は2に記載の印刷インキ。
【請求項4】
アクリル樹脂の酸価が、300mgKOH/g以下である、請求項1又は2に記載の印刷インキ。
【請求項5】
アクリル樹脂のガラス転移温度が、30~130℃である、請求項1又は2に記載の印刷インキ。
【請求項6】
アクリル樹脂の重量平均分子量が、10,000~100,000である、請求項1又は2に記載の印刷インキ。
【請求項7】
液状媒体が、有機溶剤を含む、請求項1又は2に記載の印刷インキ。
【請求項8】
液状媒体全質量中のエステル系有機溶剤及びケトン系有機溶剤の合計の質量比率が、75質量%以下である、請求項1又は2に記載の印刷インキ。
【請求項9】
液状媒体全質量中のアルコール系有機溶剤の質量比率が、40質量%以上である、請求項1又は2に記載の印刷インキ。
【請求項10】
基材と、請求項1に記載の印刷インキからなる光輝性印刷層とを有する印刷物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷インキ及び印刷物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【0002】
より具体的には、光輝性を有する印刷インキ及び印刷物に関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、金属調の意匠性を有するシートとしては、フィルムに金属蒸着を施したもの、屈折率の異なるポリマーを積層させることで可視光線を干渉反射させ、金属光沢を実現させるもの、金属の細かな破片を用いてインキ化し、フィルムに印刷することで得るものなど様々である。中でも金属片を顔料としてインキ化し、当該インキを印刷する方法は、簡便でかつ低コストに仕上がることから実用的な手段として注目されている。従来技術では、インキ化の際に金属片の分散性を高めるために、金属片の金属表面に何らかの処理を施す、インキのバインダーとなる樹脂の種類や官能基を選定するなど、様々な手法が用いられてきている(特許文献1、2)。
【0004】
特許文献1には、金属調の意匠性を与え、剥離強度に優れた高輝性インキ、および、そのインキを用いた金属調の意匠性を持ち、かつ成型時に必要な展延性を有する積層シートが記載されている。一方で特許文献2には、アルミ箔やアルミニウム蒸着フィルムを使用することなく輝度が高い印刷物を提供でき、プラスチック基材フィルムへの高い密着性を有する高輝度グラビアインキ組成物という発明が記載されている。
しかしながら、特許文献1、2に記載されたインキを用いても、金属蒸着膜のような金属光沢感や鏡面反射といった光輝性のある印刷物を得ることは難しく、本来あるべき金属特有の輝度感がくすんだり、印刷面が揺らいだりするという問題があった。
また、特許文献3では、高価な金銀銅の併用を必須とする光輝性塗料が開示されているが、金銀銅を併用しない処方が望まれている。
【0005】
光輝性の評価においては、従来行われてきた目視で判断される官能評価に加え、試料表面の明るさ、光の反射率を明度(L値)で数値化することが可能である。すなわち試料表面が明るくなり、反射率が高くなるほど明度(L値)が高くなる。さらに、試料表面で反射して見える物体の像がどの程度鮮明に歪みなく見えるかの度合を表した写像性や、光が入射したときに、どの方向にどれだけの光が反射したかを表す反射光強度の角度分布を数値化した拡散度という指標が提案されている。すなわち、上記のような輝度感のくすみ及び印刷面の揺らぎは、写像性及び拡散度に反映される。
【0006】
また、上記のような金属調の意匠性を有するシートや印刷物は屋外、屋内様々な使用環境が想定され、そうした使用環境に耐えうるためには印刷物に耐候性を付与することが必要である。特許文献1では結着樹脂にカルボキシル基、燐酸基、スルホン酸基、硝酸基、アミノ基及び/ 又はそれらの塩の何れか一種以上を含むと記載されている。また特許文献2では、酸価が2mgKOH/g以上である酸変性塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂と、ポリウレタン樹脂とを含むと記載されている。この様な樹脂は、高温多湿下での環境や、直接・間接的に外光が取り込まれる環境に於いて、樹脂の劣化が起こりやすく、その結果輝度感(光輝性)の低下、密着性の低下、層間剥離の発生を引き起こすことが予想される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-35849号公報
特開2022-54590号公報
特開2006-169268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、明度(L値)が高く、写像性、拡散度及び耐候性に優れた印刷インキ、印刷物並びに積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は前記課題に対して鋭意研究を重ねた結果、以下に記載の包装材を用いることで上記課題を解決することを見出し、本発明を成すに至った。
【0010】
[1]バインダー樹脂、顔料及び液状媒体を含有する印刷インキであって、
前記バインダー樹脂が、アクリル樹脂を含み、
前記顔料が、薄片状光輝性顔料を含み、
前記印刷インキ全固形分質量中の前記アクリル樹脂の含有量が、5~45質量%であり、
前記アクリル樹脂と前記薄片状光輝性顔料との質量比が、25/75~45/55である、印刷インキ。
(【0011】以降は省略されています)

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