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公開番号2025059381
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169436
出願日2023-09-29
発明の名称蛍光体粉末、複合体および発光装置
出願人デンカ株式会社
代理人個人
主分類C09K 11/64 20060101AFI20250403BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】発光特性が向上した蛍光体粉末を提供する。
【解決手段】SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、炭素/硫黄同時分析計を用い、非分散型赤外線吸収法によって測定される、前記蛍光体粉末中の炭素含有量が0.080質量%以下である蛍光体粉末。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、
炭素/硫黄同時分析計を用い、非分散型赤外線吸収法によって測定される、前記蛍光体粉末中の炭素含有量が0.080質量%以下である蛍光体粉末。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
一般式、Eu

Sr

Ca

AlSi





で示され、0<a<1.000、0≦b<1.000、0≦c<1.000、0.700<a+b+c<1.300、0.700<e<1.300、0≦f≦3.000、0≦g≦3.000、2.500≦f+g≦3.500である蛍光体粒子を含む、請求項1に記載の蛍光体粉末。
【請求項3】
b>0.500である、請求項2に記載の蛍光体粉末。
【請求項4】
前記蛍光体粒子のb/(b+c)のモル比が0.960以上0.990以下である、請求項2または3に記載の蛍光体粉末。
【請求項5】
a<0.300である、請求項2または3に記載の蛍光体粉末。
【請求項6】
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が1.0μm以上60.0μm以下である、請求項1~3のいずれかに記載の蛍光体粉末。
【請求項7】
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が10%となる粒子径D
10
、90%となる粒子径D
90
、メジアン径D
50
について、(D
90
-D
10
)/D
50
の値が1.00以上3.00以下である、請求項1~3のいずれかに記載の蛍光体粉末。
【請求項8】
紫外可視分光光度計により測定される波長700~800nmでの平均拡散反射率が90.0%以上である、請求項1~3のいずれかに記載の蛍光体粉末。
【請求項9】
455nmの波長の光で励起した際の、発光色のCIE色度座標におけるx値が0.550以上0.650以下である、請求項1~3のいずれかに記載の蛍光体粉末。
【請求項10】
455nmの波長の光で励起した際の、発光色のCIE色度座標におけるy値が0.350以上0.450以下である、請求項1~3のいずれかに記載の蛍光体粉末。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体粉末、複合体および発光装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
白色LEDを製造するため、青色LEDチップからの青色光を赤色光に変換する赤色蛍光体が研究されている。赤色蛍光体としては、いわゆるCASN蛍光体やSCASN蛍光体などが知られている。
特許文献1には、高密度光励起時でも発光特性が優れており、中でも発光スペクトルの半値幅が狭く、発光の量子効率維持率が高い窒化物蛍光体を提供することを目的として、一般式M

Sr

Ca

Al

Si



で表される結晶相を含み、4000mW/mm

光励起での量子効率維持率が85%以上であることを特徴とする蛍光体が記載されている。この一般式において、Mは付活元素を表し、0<a<0.05、0.95≦b≦1、0≦c<0.1、a+b+c=1、0.7≦d≦1.3、0.7≦e≦1.3、2.5≦f≦3.5である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-077800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、発光特性が向上した蛍光体粉末、並びに、発光特性が向上した蛍光体粉末を用いた、複合体および発光装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、炭素/硫黄同時分析計を用い、非分散型赤外線吸収法によって測定される、蛍光体粉末中の炭素含有量が0.080質量%以下である蛍光体粉末が発光特性を向上できることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
本発明によれば、以下に示す蛍光体粉末、複合体および発光装置が提供される。
【0007】
[1]
SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、
炭素/硫黄同時分析計を用い、非分散型赤外線吸収法によって測定される、前記蛍光体粉末中の炭素含有量が0.080質量%以下である蛍光体粉末。
[2]
一般式、Eu

Sr

Ca

AlSi





で示され、0<a<1.000、0≦b<1.000、0≦c<1.000、0.700<a+b+c<1.300、0.700<e<1.300、0≦f≦3.000、0≦g≦3.000、2.500≦f+g≦3.500である蛍光体粒子を含む、[1]に記載の蛍光体粉末。
[3]
b>0.500である、[2]に記載の蛍光体粉末。
[4]
前記蛍光体粒子のb/(b+c)のモル比が0.960以上0.990以下である、[2]または[3]に記載の蛍光体粉末。
[5]
a<0.300である、[2]~[4]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[6]
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が1.0μm以上60.0μm以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[7]
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が10%となる粒子径D
10
、90%となる粒子径D
90
、メジアン径D
50
について、(D
90
-D
10
)/D
50
の値が1.00以上3.00以下である、[1]~[6]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[8]
紫外可視分光光度計により測定される波長700~800nmでの平均拡散反射率が90.0%以上である、[1]~[7]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[9]
455nmの波長の光で励起した際の、発光色のCIE色度座標におけるx値が0.550以上0.650以下である、[1]~[8]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[10]
455nmの波長の光で励起した際の、発光色のCIE色度座標におけるy値が0.350以上0.450以下である、[1]~[9]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[11]
波長455nmの光を照射したときの、分光光度計により測定される蛍光スペクトルのピーク波長が590nm以上650nm以下である、[1]~[10]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[12]
波長455nmの光を照射したときの、分光光度計により測定される蛍光スペクトルのピークの半値幅が80.0nm以下である、[1]~[11]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[13]
[1]~[12]のいずれかに記載の蛍光体粉末と、前記蛍光体粉末を封止する封止材と、を備える複合体。
[14]
励起光を発する発光素子と、
前記励起光の波長を変換する[13]に記載の複合体と、
を備える発光装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、発光特性が向上した蛍光体粉末、並びに、発光特性が向上した蛍光体粉末を用いた、複合体および発光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の発光装置の構造の一例を模式的に示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
煩雑さを避けるため、同一図面内に同一の構成要素が複数ある場合には、その1つのみに符号を付し、全てには符号を付さない場合がある。
図面はあくまで説明用のものである。図面中の各部材の形状や寸法比などは、必ずしも現実の物品と対応しない。
(【0011】以降は省略されています)

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