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公開番号2025073498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184353
出願日2023-10-27
発明の名称粘着剤組成物および粘着シート
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09J 133/06 20060101AFI20250502BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明が解決しようとする課題は、被着体の極性に関わらず、粘着性に優れ、被着体表面から容易に剥離することができ、剥離した際に汚染が生じ難く、長期間にわたって粘着力を維持できる、粘着フィルムの粘着剤層に用いることができる粘着剤組成物を提供することである。
【解決手段】アクリル系共重合体(A)と硬化剤(B)とを含む粘着剤組成物であって、
前記アクリル系共重合体(A)を構成するモノマー100質量%中、炭素数1~3のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー(a1)の含有率が20質量%以下であり、かつ、分岐を有さない炭素数12~14のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル(a2)の含有率が70質量%以上95質量%以下であり、かつ、ヒドロキシ基含有モノマー(a3)の含有率が0.01質量%以上0.8質量%以下である粘着剤組成物により解決される。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル系共重合体(A)と硬化剤(B)とを含む粘着剤組成物であって、
前記アクリル系共重合体(A)を構成するモノマー100質量%中、
炭素数1~3のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a1)の含有率が20質量%以下であり、かつ、
分岐を有さない炭素数12~14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a2)の含有率が70質量%以上95質量%以下であり、かつ、
ヒドロキシ基含有モノマー(a3)の含有率が0.01質量%以上0.8質量%以下である粘着剤組成物。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記アクリル系共重合体(A)を構成するモノマー100質量%中に、さらに、カルボキシル基含有モノマー(a4)を1質量%以上8質量%以下含む、請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
前記硬化剤(B)が、イソシアネート系硬化剤である請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
分岐を有さない炭素数12~14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a2)が、ノルマルドデシルアクリレートおよびノルマルドデシルメタアクリレートを同時に含む、請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
ゲル分率が50~95質量%である、請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
厚みが3~150μmである、請求項1~5記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層。
【請求項7】
基材の片面または両面に、請求項6記載の粘着剤層を具備する粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤組成物および粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
粘着剤には種々の樹脂系のものがあり、中でもモノマー組成や硬化剤の組み合わせにより粘着力やタックといった粘着剤の基本性能の制御が可能であるアクリル系粘着剤が広く用いられている。
粘着剤から形成した粘着剤層を有する粘着シートは、取り扱いが容易であることからラベルや接着用途として幅広い分野で使用されている。粘着シートには従来から高極性被着体に対する接着性が求められていたが、近年では低極性被着体に対する接着性や、剥離時に被着体を汚染しないといったより高度な性能が求められている。
特許文献1には、炭素数8~12の直鎖アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートと、官能基を有する官能基含有モノマーとを含有する共重合成分の重合体である(メタ)アクリル系共重合体とイソシアネート系硬化剤を含む粘着剤組成物および粘着シートが開示されている。当該粘着シートは製造工程中で製品を一時的に保持・補強するための固定に用いられる仮固定用粘着フィルムとして、利用することができるとされている。しかしながら、特許文献1の発明は、被着体への接着力が十分でなく、更には高極性被着体および低極性被着体において長期間被着体に貼付した際の粘着力が維持できない問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-024312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、被着体の極性に関わらず、粘着性に優れ(粘着力)、被着体表面から容易に剥離することができ、剥離した際に汚染が生じ難く(再剥離性)、長期間にわたって粘着力を維持できる(保持力)粘着剤組成物およびそれを用いた粘着シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らが鋭意検討を重ねたところ、以下の態様において、本発明の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち本発明は、
[1]
アクリル系共重合体(A)と硬化剤(B)とを含む粘着剤組成物であって、前記アクリル系共重合体(A)を構成するモノマー100質量%中、炭素数1~3のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a1)の含有率が20質量%以下であり、かつ、分岐を有さない炭素数12~14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a2)の含有率が70質量%以上95質量%以下であり、かつ、ヒドロキシ基含有モノマー(a3)の含有率が0.01質量%以上0.8質量%以下である粘着剤組成物に関する。
[2]
前記アクリル系共重合体(A)を構成するモノマー100質量%中に、さらに、カルボキシル基含有モノマー(a4)を1質量%以上8質量%以下含む、前記粘着剤組成物に関する。
[3]
前記硬化剤(B)が、イソシアネート系硬化剤である、前記粘着剤組成物に関する。
[4]
分岐を有さない炭素数12~14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a2)が、ノルマルドデシルアクリレートおよびノルマルドデシルメタアクリレートを同時に含む、前記粘着剤組成物に関する。
[5]
ゲル分率が50~95質量%である、前記粘着剤組成物に関する。
[6]
厚みが3~150μmである、前記粘着剤組成物からなる粘着剤層に関する。
[7]
樹脂フィルムの片面または両面に、前記粘着剤層を具備する粘着シートに関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、被着体の極性に関わらず、粘着性に優れ、被着体表面から容易に剥離することができ、剥離した際に汚染が生じ難く、長期間にわたって粘着力を維持できる、粘着剤組成物及び粘着シートを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る粘着剤組成物、及び粘着シートについて順に説明する。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートとメタクリレートの各々を表し、「(メタ)アクリル」等もこれに準ずる。
本明細書において「モノマーを含む共重合体」とは、共重合体が当該モノマーを重合成分として含むことを意味し、当該共重合体は当該モノマー由来の構成単位を有する。共重合体中のモノマーの割合は、共重合体を構成するモノマー全量を基準(100質量%)とする。
本明細書において「粘着剤組成物の硬化物」とは、粘着剤組成物中の成分の少なくとも一部が架橋反応したものであることを意味し、例えばゲル状のものも硬化物に含まれる。
また、「フィルム」や「シート」は、厚みによって区別されないものとする。換言すると、本明細書の「シート」は、厚みの薄いフィルム状のものも含まれ、本明細書の「フィルム」は、厚みのあるシート状のものも含まれるものとする。
さらに、被着体とは、粘着シートの粘着剤層を貼り付ける相手方を指す。
【0009】
本明細書中に出てくる各種成分は特に注釈しない限り、それぞれ独立に一種単独でも二種以上を併用してもよい。また、本明細書において「~」を用いて特定される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値の範囲として含むものとする。
【0010】
また、本明細書において、炭素数1~3のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a1)をモノマー(a1)、分岐を有さない炭素数12~14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a2)をモノマー(a2)、ヒドロキシ基含有モノマー(a3)をモノマー(a3)、カルボキシル基含有モノマー(a4)をモノマー(a4)、その他モノマー(a5)をモノマー(a5)と略記する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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