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公開番号2025029329
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023133879
出願日2023-08-21
発明の名称無溶剤型コーティング剤
出願人アイカ工業株式会社
代理人
主分類C09D 175/14 20060101AFI20250227BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】良好な耐ヒールマーク性を有しつつ、裁断加工性が良好でカットする際に割れが生じ難いポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤を提供する。
【解決手段】多官能ウレタン(メタ)アクリレートと、リン酸エステル化合物と、反応性希釈剤と、光重合開始剤と、を含む光硬化型樹脂組成物であって、その硬化物の貯蔵弾性率が40℃において230MPa以下であることを特徴とするポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
多官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と、リン酸エステル化合物(B)と、反応性希釈剤(C)と、光重合開始剤(D)と、を含む光硬化型樹脂組成物であって、その硬化物の貯蔵弾性率が40℃において230MPa以下であることを特徴とするポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記(A)の重量平均分子量が3,000~30,000であることを特徴とする請求項1記載のポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤。
【請求項3】
更にシリコーン変性(メタ)アクリレートモノマー(E)を含むことを特徴とする請求項1記載のポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤。
【請求項4】
請求項1~3いずれか記載のポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤でコーティングされた建材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ塩化ビニル製基材に用いる無溶剤型コーティング剤に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
オフィスビルや商業施設をはじめとする各種建築物から、一般住宅に至る幅広い範囲で、プラスチック系の床材が使用されている。このプラスチック系床材の中でも、ポリ塩化ビニルを含むビニル系樹脂の床材は、比較的安価でありながら施工は容易であり、また耐薬品性、耐摩耗性、耐傷性、柔軟性、下地追従性等、多くの優れた性能を有しているため、その用途は学校・病院・工場・官公庁施設と多岐にわたっている。
【0003】
例えばビニル系床材の代表例として、塩ビタイルが挙げられる。同じポリ塩化ビニル性であるクッションフロアが柔らかくて耐久性が低く、テーブルや椅子の脚ですぐにくぼんだり、へたったりするのに対し、塩ビタイルは適度な硬さと耐久性を有している。また木製やセラミクス製のフローリング材と比べで安価で施工がしやすく、厚みもこれらと比較して薄くできるため、既存のフローリング上に直接施工しても、ドアの開閉や敷居と干渉することが少ないというメリットも有している。
【0004】
こうした優位性から、塩ビタイルは非常に広い分野で採用されている。一方、比較的硬いとは言いつつも、表面が傷つきやすく摩耗しやすいこともあり、表面には耐擦傷性や耐ヒールマーク性を向上させるようなコーティング剤が塗布されていることが多い。例えば表面にガラス質無機系保護コーティング層を形成する塩化ビニル系タイル等が提案されている(特許文献1)。しかしながら、コーティング層が硬くなればなるほど、タイル形状に加工する際の裁断加工性が低下し、割れが発生しやすくなるという問題があった。そのため、十分な耐擦傷性や耐ヒールマーク性を有しながらも、カットする際にコーティング層の割れが非常に小さい、バランスの取れたコーティング剤が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6065247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、良好な耐ヒールマーク性を有しつつ、裁断加工性が良好でカットする際に割れが生じ難いポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため請求項1記載の発明は、多官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と、リン酸エステル化合物(B)と、反応性希釈剤(C)と、光重合開始剤(D)と、を含む光硬化型樹脂組成物であって、その硬化物の貯蔵弾性率が40℃において230MPa以下であることを特徴とするポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤を提供する。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記(A)の重量平均分子量が3,000~30,000であることを特徴とする請求項1記載のポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤を提供する。
【0009】
請求項3記載の発明は、更にシリコーン変性(メタ)アクリレートモノマー(E)を含むことを特徴とする請求項1記載のポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤を提供する。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1~3いずれか記載のポリ塩化ビニル製基材用無溶剤型コーティング剤でコーティングされた建材を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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