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公開番号2025036897
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143528
出願日2023-09-05
発明の名称塗り床材組成物
出願人日本特殊塗料株式会社
代理人
主分類C09D 175/04 20060101AFI20250310BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】水系ポリウレタン樹脂系塗り床材であって、耐候性に優れ、なおかつ硬化速度のコントロールと発泡に起因する塗膜外観不良の発生が無い塗り床材を開発すること。
【解決手段】水分散ポリオール、ポリアミン、ポリイソシアネート、水硬性セメント、骨材からなる水性硬質ポリウレタン樹脂系塗り床材組成物であって、水分散ポリオールは水とヒマシ油系3官能ポリオールを含み、ポリアミンは、脂肪族、又は脂環式ポリアミンを含み、ポリイソシアネートは、脂肪族または脂環式イソシアネートまたはその重合体であり、NCO%が15%重量%以上であることを特徴とする塗り床材組成物。
【選択図】 なし


特許請求の範囲【請求項1】
水分散ポリオール、ポリアミン、ポリイソシアネート、水硬性セメント、骨材からなる水性硬質ポリウレタン樹脂系塗り床材組成物であって、
水分散ポリオールは水とヒマシ油系3官能ポリオールを含み、
ポリアミンは、脂肪族または脂環式ポリアミンを含み、
ポリイソシアネートは、脂肪族または脂環式イソシアネートまたはその重合体であり、NCO%が15%質量%以上であることを特徴とする塗り床材組成物。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
脂肪族ポリアミンとして、
アスパラギン酸エステル骨格を有するポリアミンを含むことを特徴とする
請求項1に記載の塗り床材組成物。
【請求項3】
脂肪族イソシアネートとして、
PDI(ペンタメチレンジイソシアネート、またはその重合体)を含むことを特徴とする
請求項1に記載の塗り床材組成物。
【請求項4】
セメント、骨材、有機金属系触媒、可塑剤、着色剤を含むことを特徴とする
請求項1乃至請求項3に記載の塗り床材組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗り床材組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
屋内、屋外を問わず、塗料の塗装により床部に塗膜を形成する所謂塗り床材は、広く使用されている。樹脂系としては、硬度の高い塗膜を形成することができるエポキシ樹脂系、塗装の汎用性が高く、耐久性のある塗膜を形成することができるポリウレタン樹脂系などを挙げることができる。
溶剤系樹脂に比較すると、使用環境に優しい水系樹脂の方が取り扱い性に優れ、臭気も低いなどの点から使用量が増える傾向にある。しかし、水系樹脂塗料では塗装の際の低温時の硬化性に難があり、安定した塗膜形成が課題とされる。
【0003】
水系硬質ウレタン系樹脂を用いた例として、クルードMDI(4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート)を使用した塗り床材は、高い耐熱性を有し、臭気も少なく、反応速度も速いため低温時の硬化性を改良した一方で、耐候性に劣り、塗膜が黄変してしまうという課題が残っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-328229号公報
特開2011-213928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水系ポリウレタン樹脂系塗り床材に内在する欠点を改善し、なおかつ硬化速度のコントロールと発泡に起因する塗膜外観不良の発生が無い塗り床材が求められている。
【0006】
そこで本発明は、水系ポリウレタン樹脂系塗り床材であって、耐候性に優れ、なおかつ低温時における硬化速度のコントロールと発泡に起因する塗膜外観不良の発生が無い塗り床材を開発することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、以下の構成により上記課題を解決できることを見出した。
【0008】
<1>
水分散ポリオール、ポリアミン、ポリイソシアネート、水硬性セメント、骨材からなる水性硬質ポリウレタン樹脂系塗り床材組成物であって、
水分散ポリオールは水とヒマシ油系3官能ポリオールを含み、
ポリアミンは、脂肪族または脂環式ポリアミンを含み、
ポリイソシアネートは、脂肪族または脂環式イソシアネートまたはその重合体であり、NCO%が15%質量%以上であることを特徴とする塗り床材組成物。
<2>
脂肪族ポリアミンとして、
アスパラギン酸エステル骨格を有するポリアミンを含むことを特徴とする
前記1に記載の塗り床材組成物。
<3>
脂肪族イソシアネートとして、
PDI(ペンタメチレンジイソシアネート、またはその重合体)を含むことを特徴とする
前記1に記載の塗り床材組成物。
<4>
セメント、骨材、有機金属系触媒、可塑剤、着色剤を含むことを特徴とする
前記<1>乃至<3>に記載の塗り床材組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明による水系ポリウレタン樹脂系塗り床材は、耐候性に優れ、従来の水性硬質ポリウレタン樹脂系塗り床材の欠点とされていた硬化速度のコントロール、及び発泡に起因する塗膜外観不良を改善した。従来の、ポリオール樹脂とイソシアネートとのウレタン反応に加えて、反応速度の速い脂肪族ポリアミンとイソシアネートとのウレア反応が樹脂架橋を形成することで、5℃以下の低温の環境下においても安定した塗膜の硬化が可能となる。さらに脂肪族ポリアミンの配合量の調整により、形成される塗膜の艶区分を、艶消しから艶有りまで制御することも可能としたものである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る塗り床材組成物について説明する。以下の実施形態における各構成及びそれらの組み合わせは例であり、本発明は実施形態によって限定されることはない。
本明細書において、「~」とはその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
(【0011】以降は省略されています)

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