TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025018510
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122267
出願日2023-07-27
発明の名称蛍光体粉末の製造方法
出願人デンカ株式会社
代理人個人
主分類C09K 11/64 20060101AFI20250130BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】発光特性に優れた蛍光体粉末の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の蛍光体粉末の製造方法は、主結晶相がCaAlSiN3と同一の結晶構造を有し、一般式(Ca1-x-ySrxEuy)AlSiN3(ただし、0≦x<1、0<y<1、1-x-y>0)で表される蛍光体を含む蛍光体粉末の製造方法であって、原料粉末を混合して原料混合粉末を得る混合工程と、得られた原料混合粉末を焼成する焼成工程と、を含み、混合工程において、原料混合粉末のSi/Al比が、モル換算で、0.85以上1.0未満であり、得られる蛍光体粉末の、レーザー回折散乱法で測定される体積頻度粒度分布において、小粒子側からの累積体積が50%となる点の粒子径(D50)が、5μm以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
主結晶相がCaAlSiN

と同一の結晶構造を有し、一般式(Ca
1-x-y
Sr

Eu

)AlSiN

で示され、0≦x<1、0<y<1、1-x-y>0である蛍光体を含む蛍光体粉末の製造方法であって、
原料粉末を混合して原料混合粉末を得る混合工程と、
得られた前記原料混合粉末を焼成する焼成工程と、を含み、
前記混合工程において、前記原料混合粉末のSi/Al比が、モル換算で、0.85以上1.0未満であり、
得られる前記蛍光体粉末の、レーザー回折散乱法で測定される体積頻度粒度分布において、小粒子側からの累積体積が50%となる点の粒子径(D50)が、5μm以下である、蛍光体粉末の製造方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
請求項1に記載の蛍光体粉末の製造方法であって、
得られた蛍光体粉末に、波長455nmの光を照射したときに発せられる発光スペクトルにおいて、波長465~800nmの範囲における発光ピークの半値幅が、90.0nm未満である、蛍光体粉末の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の蛍光体粉末の製造方法であって、
前記焼成工程における焼成を、10MPa以下の不活性ガス雰囲気下で行う、蛍光体粉末の製造方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の蛍光体粉末の製造方法であって、
前記焼成工程における焼成を、1500℃以上2100℃以下で行う、蛍光体粉末の製造方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載の蛍光体粉末の製造方法であって、
前記焼成工程における焼成を、で、0.5時間以上30時間以下行う、蛍光体粉末の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体粉末の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
白色LEDを製造するため、青色LEDチップからの青色光を赤色光に変換する赤色蛍光体が研究されている。赤色蛍光体としては、カズン(CASN)蛍光体及びエスカズン(SCASN)蛍光体などのCASN系蛍光体が知られている(例えば、特許文献1等)。これらのCASN系蛍光体は、一般に、ユウロピウム酸化物又はユウロピウム窒化物と、カルシウム窒化物、ケイ素窒化物、及びアルミニウム窒化物と、を含む原料粉末を加熱することによって合成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公報第2005/052087号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明者が検討した結果、上記特許文献1に記載のSCASN蛍光体の製造方法において、蛍光体粉末の発光特性の点で改善の余地があることが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者はさらに検討したところ、モル換算でのSi/Al比が0.85以上1.0未満である原料混合粉末を焼成する蛍光体粉末の製造方法により、得られた蛍光体粉末を樹脂と混合してシート状に成形したときの全光束を向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明の一態様によれば、以下の蛍光体粉末の製造方法が提供される。
【0007】
1. 主結晶相がCaAlSiN

と同一の結晶構造を有し、一般式(Ca
1-x-y
Sr

Eu

)AlSiN

で示され、0≦x<1、0<y<1、1-x-y>0である蛍光体を含む蛍光体粉末の製造方法であって、
原料粉末を混合して原料混合粉末を得る混合工程と、
得られた前記原料混合粉末を焼成する焼成工程と、を含み、
前記混合工程において、前記原料混合粉末のSi/Al比が、モル換算で、0.85以上1.0未満であり、
得られる前記蛍光体粉末の、レーザー回折散乱法で測定される体積頻度粒度分布において、小粒子側からの累積体積が50%となる点の粒子径(D50)が、5μm以下である、蛍光体粉末の製造方法。
2. 1.に記載の蛍光体粉末の製造方法であって、
得られた蛍光体粉末に、波長455nmの光を照射したときに発せられる発光スペクトルにおいて、波長465~800nmの範囲における発光ピークの半値幅が、90.0nm未満である、蛍光体粉末の製造方法。
3. 1.~3.のいずれか一つに記載の蛍光体粉末の製造方法であって、
前記焼成工程における焼成を、10MPa以下の不活性ガス雰囲気下で行う、蛍光体粉末の製造方法。
4. 1.~4.のいずれか一つに記載の蛍光体粉末の製造方法であって、
前記焼成工程における焼成を、1500℃以上2100℃以下で行う、蛍光体粉末の製造方法。
5. 1.~5.のいずれか一つに記載の蛍光体粉末の製造方法であって、
前記焼成工程における焼成を、で、0.5時間以上30時間以下行う、蛍光体粉末の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、発光特性に優れた蛍光体粉末の製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態の蛍光体粉末の製造方法の概要を説明する。
【0010】
本実施形態の蛍光体を含む蛍光体粉末の製造方法は、原料粉末を混合して原料混合粉末を得る混合工程と、得られた原料混合粉末を焼成する焼成工程と、を含み、混合工程において、原料混合粉末のSi/Al比が、モル換算で、0.85以上1.0未満を満たすものである。
かかる蛍光体粉末の製造方法により得られる蛍光体粉末には、主結晶相がCaAlSiN

と同一の結晶構造を有し、一般式(Ca
1-x-y
Sr

Eu

)AlSiN

(ただし、0≦x<1、0<y<1、1-x-y>0)で表される蛍光体が含まれる。
また、本製造方法により得られる蛍光体粉末の、レーザー回折散乱法で測定される体積頻度粒度分布において、小粒子側からの累積体積が50%となる点の粒子径(D50)は、5μm以下となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

デンカ株式会社
エミッター
4日前
デンカ株式会社
超音波ファントム
20日前
デンカ株式会社
超音波ファントム
20日前
デンカ株式会社
コンクリート用組成物
3日前
デンカ株式会社
コンクリート用組成物
3日前
デンカ株式会社
回路基板及びその製造方法
6日前
デンカ株式会社
蛍光体粉末、複合体および発光装置
3日前
デンカ株式会社
組成物、防火区画貫通埋め戻し処理方法
9日前
デンカ株式会社
耐火組成物、防火区画貫通部埋め戻し処理方法
9日前
日本化学産業株式会社
土台水切りの遮水装置
5日前
デンカ株式会社
電気化学的防食工法用電解液、電気化学的防食工法
6日前
デンカ株式会社
コンクリート構造体およびコンクリート構造体の製造方法
3日前
デンカ株式会社
触媒、触媒の製造方法、水素発生装置及び燃料電池システム
11日前
デンカ株式会社
触媒、触媒の製造方法、水素発生装置及び燃料電池システム
11日前
デンカ株式会社
植物生育促進剤、その製造方法、濃縮液剤、植物生育促進用キット、及び植物生育促進方法
5日前
デンカ株式会社
標的抗原の測定方法並びにそれに用いる不溶性粒子及び標的抗原測定用キット
3日前
デンカ株式会社
ポリクロロプレンラテックス接着剤、ポリオレフィン樹脂接着用ポリクロロプレンラテックス接着剤、接合体、及び接合体の製造方法
3日前
デンカ株式会社
簡易鼻腔粘膜表面付着粘液の採取方法および該検体中の被検出物を検出するための検査キット
3日前
ベック株式会社
塗装方法
2か月前
ベック株式会社
塗装方法
2か月前
日榮新化株式会社
粘着テープ
20日前
東ソー株式会社
粘着剤組成物
1か月前
株式会社エフコンサルタント
被覆材
1か月前
アイカ工業株式会社
塗材仕上げ工法
26日前
日榮新化株式会社
掲示パネルセット
19日前
東ソー株式会社
ホットメルト接着剤
17日前
日本特殊塗料株式会社
塗り床材組成物
27日前
コニシ株式会社
プライマー組成物
3日前
株式会社村田製作所
接着剤
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型圧着組成物
12日前
東亞合成株式会社
粘着シート
2か月前
株式会社大阪ソーダ
撥水撥油性表面処理剤
10日前
デンカ株式会社
蛍光体
26日前
デンカ株式会社
蛍光体
26日前
個人
カカオハスク由来の天然氷結晶制御剤
2か月前
アイカ工業株式会社
無溶剤型コーティング剤
1か月前
続きを見る