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公開番号2025001085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100466
出願日2023-06-20
発明の名称塗料組成物
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 175/04 20060101AFI20241225BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】耐薬品性、耐摩耗性、耐傷つき性、ソフトタッチ感に優れ、変色の少ない塗料組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(a)硬化剤及び(b)ポリカーボネートジオールを含有し、(a)成分が、1分子中にイソシアネート基を2.6以上有する有機ポリイソシアネート化合物であり、(b)成分が、ジヒドロキシ化合物と炭酸エステルとのエステル交換反応による重縮合物であり、(b)成分の数平均分子量が250以上3000以下であり、(b)成分が、特定の金属(M1)を、1ppm以上25ppm以下含有しており、(b)成分のハーゼン色数が50以下である、塗料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)硬化剤及び(b)ポリカーボネートジオールを含有し、
前記(a)硬化剤が、1分子中にイソシアネート基を2.6以上有する有機ポリイソシアネート化合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、ジヒドロキシ化合物と炭酸エステルとのエステル交換反応による重縮合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールの数平均分子量が250以上3000以下であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第6族、第7族、第8族、第9族、第10族及び第11族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M1)を、その合計量として、1ppm以上25ppm以下含有しており、
JIS-K0071-1(1998)に準拠して測定した前記(b)ポリカーボネートジオールのハーゼン色数が50以下である、塗料組成物。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第1族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M2)を、その合計量として、0.1ppm以上12.5ppm以下含有している、請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項3】
前記(a)硬化剤が、脂肪族有機ポリイソシアネート化合物及び/又は脂環族有機ポリイソシアネート化合物から誘導されたポリイソシアネート類である、請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項4】
不活性有機溶剤を1~90質量%含む、請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項5】
平均粒子径が4~15μmの無機微粉末及び/又は平均粒子径が2~20μmのポリウレタン粒子を全固形分に対して1~30質量%含む、請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の塗料組成物を、成型物に塗装した塗料被覆成型物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリウレタン系の塗料は、合成皮革、人工皮革、接着剤、家具用塗料、自動車塗料等の幅広い領域で使用されており、イソシアネ-トと反応させるポリオール成分としてポリエーテルやポリエステルが用いられている(例えば、特許文献1~2参照)。しかしながら、近年、耐熱性、耐候性、耐加水分解性、耐黴性、耐油性等、塗料の耐性への要求が高度化してきている。
【0003】
耐加水分解性、耐光性、耐酸化劣化性、耐熱性等に優れたソフトセグメントとして、例えば、特許文献3には1,6-ヘキサンジオールと1,4-ブタンジオールとを共重合したポリカーボネートジオールが提案されている。これら共重合ポリカーボネートジオールを用いた塗料組成物は、耐薬品性、耐摩耗性、耐傷つき性に優れ、かつソフトタッチ感のある塗膜を提供することができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-95836号公報
特開2001-123112号公報
特開2021-75632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、特許文献3に開示されたポリカーボネートジオールは重合触媒としてチタンテトラブトキシドを使用しているため、このポリカーボネートジオールからなる塗料組成物は、残留するチタンテトラブトキシド残渣の影響により、貯蔵時に着色するおそれがあり、改善の余地がある。また、このような塗料組成物は、特許文献3と同様に、自動車外装用クリア塗料、自動車内装用塗料や家電製品用塗料、OA製品用塗料、皮革の表面処理剤、合成皮革の表面処理剤、などに使用した場合、変色するおそれがあり、改善の余地がある。
【0006】
本発明は、耐薬品性、耐摩耗性、耐傷つき性、ソフトタッチ感に優れ、変色の少ない塗料組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、特定のポリカーボネートジオールを用いることにより、耐薬品性、耐摩耗性、耐傷つき性、ソフトタッチ感に優れ、且つ変色の少ない、塗料組成物を提供出来ることを見出し、本発明をなすに至った。
【0008】
即ち、本発明は、下記の態様を含むものである。
[1]
(a)硬化剤及び(b)ポリカーボネートジオールを含有し、
前記(a)硬化剤が、1分子中にイソシアネート基を2.6以上有する有機ポリイソシアネート化合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、ジヒドロキシ化合物と炭酸エステルとのエステル交換反応による重縮合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールの数平均分子量が250以上3000以下であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第6族、第7族、第8族、第9族、第10族及び第11族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M1)を、その合計量として、1ppm以上25ppm以下含有しており、
JIS-K0071-1(1998)に準拠して測定した前記(b)ポリカーボネートジオールのハーゼン色数が50以下である、塗料組成物。
[2]
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第1族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M2)を、その合計量として、0.1ppm以上12.5ppm以下含有している、[1]に記載の塗料組成物。
[3]
前記(a)硬化剤が、脂肪族有機ポリイソシアネート化合物及び/又は脂環族有機ポリイソシアネート化合物から誘導されたポリイソシアネート類である、[1]又は[2]に記載の塗料組成物。
[4]
不活性有機溶剤を1~90質量%含む、[1]~[3]のいずれかに記載の塗料組成物。
[5]
平均粒子径が4~15μmの無機微粉末及び/又は平均粒子径が2~20μmのポリウレタン粒子を全固形分に対して1~30質量%含む、[1]~[4]のいずれかに記載の塗料組成物。
[6]
[1]~[5]のいずれかに記載の塗料組成物を、成型物に塗装した塗料被覆成型物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、貯蔵時の着色が少なく、耐薬品性、耐摩耗性、耐傷つき性、ソフトタッチ感に優れ、且つ変色の少ない、塗料組成物を提供するこができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」と略記する。)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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