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公開番号
2024156534
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023071079
出願日
2023-04-24
発明の名称
粘着テープ
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20241029BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】天然ゴムを含むゴム成分を含む粘着剤層を備え、熱やせん断を伴う加工工程による保持力の低下を抑制できる粘着テープを提供する。
【解決手段】本発明の粘着テープは、天然ゴムを含むゴム成分とフィブリル化長繊維とを含む粘着剤層を備える。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
天然ゴムを含むゴム成分とフィブリル化長繊維とを含む粘着剤層を備える粘着テープ。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記フィブリル化長繊維がアクリル変性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維である請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記フィブリル化長繊維の繊維長が1μm以上である請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記フィブリル化長繊維の平均繊維径が500nm以下である請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項5】
前記粘着剤層の一方の面に設けられた基材をさらに備え、
前記基材が紙基材である請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項6】
前記天然ゴムの分子量が40万ダルトン以上である請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項7】
前記粘着剤層のゲル分率が15%以上である請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項8】
前記粘着剤層がゴム成分とフィブリル化長繊維を含むゴム系粘着剤から形成され、ゴム系粘着剤のムーニー粘度が50以上100以下である請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項9】
バイオ率が15%以上である請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項10】
SP粘着力が4N/24mm以上である請求項1に記載の粘着テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然ゴムを含む粘着剤層を備える粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
天然ゴムを含む粘着剤は、出現して以来、今日に至るまで、粘着剤の主流を占め、包装用テープ、電気絶縁用テープ、電子部品搬送用テープ、マスキングテープ、表面保護テープ、両面テープ、医療用テープと、ほとんどの用途に使用されている。その理由は、いろいろな被着体に優れた粘着性を示すとともに安価に供給できるからである。また、環境負荷を低減できる観点からは、近年、その需要が高まっている。天然ゴムを含む粘着剤から構成された粘着剤層を備える粘着シートとして、例えば、特許文献1に記載の電気機器用粘着シートが従来技術として知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-50711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、天然ゴムを含む粘着剤は、分子構造上、熱やせん断を伴う加工工程で容易に劣化しやすく、保持力が著しく低下する。特に、天然ゴムを含む粘着剤がホットメルト型粘着剤の場合、天然ゴムを含む粘着剤は、熱やせん断を伴う加工工程を経て製造されるので、粘着剤の保持力が著しく低下する。
そこで、本発明は、天然ゴムを含むゴム成分を含む粘着剤層を備え、熱やせん断を伴う加工工程による保持力の低下を抑制できる粘着テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、鋭意検討の結果、天然ゴムを含む粘着成分にフィブリル化長繊維を添加することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
[1]天然ゴムを含むゴム成分とフィブリル化長繊維とを含む粘着剤層を備える粘着テープ。
[2]前記フィブリル化長繊維がアクリル変性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維である上記[1]に記載の粘着テープ。
[3]前記フィブリル化長繊維の繊維長が1μm以上である上記[1]又は[2]に記載の粘着テープ。
[4]前記フィブリル化長繊維の平均繊維径が500nm以下である上記[1]~[3]のいずれか1つに記載の粘着テープ。
[5]前記粘着剤層の一方の面に設けられた基材をさらに備え、前記基材が紙基材である上記[1]~[5]のいずれか1つに記載の粘着テープ。
[6]前記天然ゴムの分子量が40万ダルトン以上である上記[1]~[5]のいずれか1つに記載の粘着テープ。
[7]前記粘着剤層のゲル分率が15%以上である上記[1]~[6]のいずれか1つに記載の粘着テープ。
[8]前記粘着剤層がゴム成分とフィブリル化長繊維を含むゴム系粘着剤から形成され、ゴム系粘着剤のムーニー粘度が50以上100以下である上記[1]~[7]のいずれか1つに記載の粘着テープ。
[9]バイオ率が15%以上である上記[1]~[8]のいずれか1つに記載の粘着テープ。
[10]SP粘着力が4N/24mm以上である上記[1]~[9]のいずれか1つに記載の粘着テープ。
[11]ボールタック値が8以上である上記[1]~[10]のいずれか1つに記載の粘着テープ。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、天然ゴムを含むゴム成分を含む粘着剤層を備え、熱やせん断を伴う加工工程による保持力の低下を抑制できる粘着テープを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[粘着テープ]
本発明の粘着テープは、天然ゴムを含むゴム成分とフィブリル化長繊維とを含む粘着剤層を備える。これにより、粘着テープの保持力が、粘着テープを作製する際の熱やせん断を伴う加工工程により低下することを抑制できる。
【0008】
(粘着剤層)
本発明の粘着テープにおける粘着剤層は、天然ゴムを含むゴム成分とフィブリル化長繊維とを含む。粘着剤層は、後述する通り、ゴム成分、フィブリル化長繊維及び必要に応じて適宜配合されるこれら以外の成分を含有する粘着剤により形成されるとよい。
【0009】
本発明の粘着テープにおける粘着剤層に含まれるゴム成分は、天然ゴムを含む。天然ゴムは、主に、東南アジア、赤道アフリカ西海岸、ブラジルのアマゾン流域などの各地で栽培されているヘベアラジリエンシス(Hevea Brasiliensis、大戟科ヘベア属)より採取したラテックスを凝固することにより得られる。天然ゴムーニーは、例えば、スモークドシート(RSS)、ペールクレープ、ブランケットクレープ、ヘベアクラム等が挙げられる。これらの中で、スモークドシート(RSS)が好ましい。
【0010】
粘着テープのバイオ率の観点から、粘着剤層における天然ゴムの含有量は、全ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上であり、より好ましくは35質量部以上であり、さらに好ましくは50質量部である。粘着剤層における天然ゴムの含有量の範囲の上限値は、特に限定されないが、全ゴム成分100質量部に対して、例えば、100質量部であり、好ましくは90質量部であり、より好ましくは80質量部であり、さらに好ましくは70質量部である。
(【0011】以降は省略されています)
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