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公開番号
2024104802
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-06
出願番号
2023009163
出願日
2023-01-25
発明の名称
油絵の描画方法及び油絵
出願人
個人
代理人
個人
主分類
C09D
191/00 20060101AFI20240730BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】強い光沢感を得ることができる油絵の描画方法および油絵を提供する。
【解決手段】油性の溶解剤で溶解した油絵具を描画の対象となる支持体に塗布して任意の画を描画して描画層を形成する描画工程と、描画工程で形成した描画層の表面に形成される皮膜を除去する皮膜除去工程と、皮膜除去工程で皮膜を除去した描画層に熱硬化性樹脂を塗布して樹脂層を形成する熱硬化性樹脂塗布工程と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
油性の溶解剤で溶解した油絵具を描画の対象となる支持体に塗布して任意の画を描画して描画層を形成する描画工程と、
該描画工程で形成した前記描画層の表面に形成される皮膜を除去する皮膜除去工程と、
該皮膜除去工程で前記皮膜を除去した前記描画層に熱硬化性樹脂を塗布して樹脂層を形成する熱硬化性樹脂塗布工程と、
を備える油絵の描画方法。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記溶解剤は、
テレピン油とポピー油との配合によって調製される、請求項1に記載の油絵の描画方法。
【請求項3】
前記溶解剤は、
テレピン油とポピー油との配合によって調製され、配合比が、テレピン油8:ポピー油2である、請求項1または2に記載の油絵の描画方法。
【請求項4】
前記溶解剤は、
テレピン油とポピー油とが配合されて任意の期間に亘って常温で保管されることによって調製される、請求項1または2に記載の油絵の描画方法。
【請求項5】
前記熱硬化性樹脂は、
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂あるいは繊維強化プラスチックのうちの少なくとも一である、請求項1または2に記載の油絵の描画方法。
【請求項6】
前記皮膜除去工程は、
前記描画層の表面にアルコール成分を塗布することによって前記皮膜を除去する、請求項1または2に記載の油絵の描画方法。
【請求項7】
油性の溶解剤で溶解した油絵具が描画の対象となる支持体に塗布されて任意の画が描画されて形成された描画層の表面に形成される皮膜が除去され、
前記皮膜が除去された前記描画層に熱硬化性樹脂が塗布されて樹脂層が形成された、
油絵。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油絵の描画方法及び油絵に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、フランスで発祥した芸術運動である印象派の油絵は、油絵の表面に光沢がない落ち着いた色彩で表現されることが多く、油絵といえば、一般的に、このような表現形態のものであるとの認識をもたれることが多いと考えられる。
【0003】
その一方で、油絵にも、強い光沢感をもたせた表現形態を採り入れたいとの要望があり、特許文献1では、光輝感を有する塗膜を得ることを目的として、フレーク状のガラスが金属等で被覆されたガラスフレーク顔料が必須成分として含有された油絵具が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-200205公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の油絵具を用いて油絵を描画すると、この油絵具にはガラスフレーク顔料が含有されていることから、油絵の表面に立体感がもたらされることが想定される。
【0006】
しかし、鏡面あるいは水面のような高反射性あるいは透明感をもたらすような光沢感を求める観点からは、油絵の表面に立体感がもたらされると、要望する光沢感とは質感が異なるものになることが想定される。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、強い光沢感を得ることができる油絵の描画方法および油絵を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る油絵の描画方法は、油性の溶解剤で溶解した油絵具を描画の対象となる支持体に塗布して任意の画を描画して描画層を形成する描画工程と、描画工程で形成した描画層の表面に形成される皮膜を除去する皮膜除去工程と、皮膜除去工程で皮膜を除去した描画層に熱硬化性樹脂を塗布して樹脂層を形成する熱硬化性樹脂塗布工程と、を備えるものである。
【0009】
これによれば、熱硬化性樹脂が塗布されて樹脂層が形成されることによって、ギラつきが抑制されたうえで、鏡面あるいは水面のような高反射性あるいは透明感をもたらすような強い光沢感を発する油絵を描画することができる。
【0010】
この油絵の描画方法に用いられる溶解剤は、テレピン油とポピー油との配合によって調製されるものであり、配合比が、テレピン油8:ポピー油2であり、さらに、テレピン油とポピー油とが配合されて任意の期間に亘って常温で保管されることによって調製されるものである。
(【0011】以降は省略されています)
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