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公開番号2024140285
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051353
出願日2023-03-28
発明の名称塗料組成物、積層体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人
主分類C09D 175/04 20060101AFI20241003BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、良好な貯蔵安定性とポットライフを有し、さらには基材への密着性、
耐擦傷性、耐候性に優れる塗膜を形成することができる塗料組成物、前記塗料組成物を硬
化させてなる硬化物、および前記硬化物が積層された積層体を提供する。
【解決手段】少なくとも主剤と硬化剤の2液を有する塗料組成物であって、主剤はポリオ
ール(A)、反応調整剤(B)を含み、
前記ポリオール(A)は水酸基価が50~300mgKOH/g、かつ、酸価が1~1
00mgKOH/gであり、
前記反応調整剤(B)はイソシアネートブロック化剤であり、
硬化剤がポリイソシアネート(C)を含む塗料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも主剤と硬化剤の2液を有する塗料組成物であって、主剤はポリオール(A)
、反応調整剤(B)を含み、
前記ポリオール(A)は水酸基価が50~300mgKOH/g、かつ、酸価が1~1
00mgKOH/gであり、
前記反応調整剤(B)はイソシアネートブロック化剤であり、
硬化剤がポリイソシアネート(C)を含む塗料組成物。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
無機微粒子(D)を含む、請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項3】
前記無機微粒子(D)が反応性基としてイソシアネート基、エポキシ基、メルカプト基
から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項4】
前記反応調整剤(B)がβジカルボニル化合物である、請求項1に記載の塗料組成物
【請求項5】
前記ポリオール(A)がアクリルポリオール、ポリエステルポリオールの少なくともい
ずれかを含む請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項6】
前記ポリオール(A)とは異なるポリカーボネートポリオール(E)を含む請求項1に
記載の塗料組成物。
【請求項7】
紫外線吸収剤(F)を含む請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項8】
ヒンダードアミン系光安定剤(G)を含む請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項9】
請求項1~8いずれか一項に記載の塗料組成物の硬化物。
【請求項10】
請求項10に記載の硬化物からなる塗膜を有する積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料組成物及び積層体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、ポリカーボネート樹脂や、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂
からなる成形品は、軽量で成形性に優れているばかりでなく、透明性も良好で、ガラス製
品に比べて耐衝撃性に優れている。そのため、ポリカーボネート樹脂や、ポリメチルメタ
クリレート樹脂、ポリスチレン樹脂は、ガラス代替の材料として、各種ランプレンズ、窓
材、計器類のカバー等に用いられている。特に、ヘッドランプレンズについては、自動車
のデザインの多様化等からプラスチック材料が使用されている。近年、自動車の軽量化の
ために窓ガラスやサンルーフに耐衝撃性に優れるポリカーボネート樹脂成形品が用いられ
ている。
【0003】
しかし、ポリカーボネート樹脂成形品はその表面の耐摩耗性や耐候性が不足しているた
め、他の硬い物との接触、摩擦、引っ掻き等によって表面に発生した損傷や、太陽光に含
まれる紫外線の曝露による黄変はその商品価値を低下させることになる。
【0004】
このようなポリカーボネート樹脂成形品の欠点を補うために、耐候性が比較的優れてい
るアクリル系、メラミン系、ウレタン系、シリコン系等の硬化原料に、紫外線吸収剤を添
加した被覆材組成物を成形品の表面に塗布し、加熱して硬化膜を形成する方法、あるいは
紫外線、電子線等の活性エネルギー線を照射して硬化し、耐候性を有する硬化膜を形成す
る方法がある。中でも熱乾燥炉での熱硬化性塗料の硬化法は、被塗装物の立体形状によら
ず均一な加熱が容易であることから、得られる硬化膜は部位によらず安定した性能を発現
しやすい等の利点がある。
【0005】
樹脂成形品の表面に熱硬化性の硬化膜を形成する方法としては、メラミン樹脂組成物や
エポキシ樹脂組成物やウレタン樹脂組成物などを含む塗料でコーティングすることが知ら
れている。なかでもウレタン樹脂組成物は他の樹脂組成物と比べて低温で反応させること
が可能であるため、塗装から硬化までにかかる二酸化炭素の排出量を削減することができ
る点で優れている。
【0006】
しかし、ウレタン樹脂組成物を含む塗料では、水酸基を含む樹脂とイソシアネート基を
有する樹脂を混合した時点から反応が開始するため、塗装作業中に経時で粘度が上昇し、
塗膜の品質低下や外観悪化といった不具合が問題になる。水酸基含有樹脂とイソシアネー
ト含有樹脂を混合してから使用可能な時間を可使時間やポットライフといい、この可使時
間の短さがウレタン樹脂組成物からなる塗料の課題である。
【0007】
特許文献1には、ブロックイソシアネート化合物を用いたウレタン塗料組成物が記載さ
れており、イソシアネート基をあらかじめブロック化することにより水酸基との反応を阻
害し、1液での使用が可能になる。特許文献2には、水酸基含有樹脂を含む主剤と架橋成
分であるイソシアネート基を含む硬化剤を塗装直前に混合し、主剤成分の配合比率により
適度なポットライフを発現する方法が記載されている。特許文献3には2液型ウレタン塗
料の塗装方法に関して記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2020-132751号公報
特開平5-239407号公報
特許第4001220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載の樹脂組成物のようにブロック化されたイソシアネート化合物を用い
た場合、ポットライフは格段に向上するものの、ブロック化剤の解離に時間を要するため
、ウレタン塗料のメリットである反応性の高さが損なわれてしまう。特許文献2の2液塗
料のように樹脂組成比率のみでは期待されるポットライフ延長効果は小さい。またいずれ
の文献にもある通り、硬化促進触媒としてアミン化合物や金属触媒を添加すると耐候性や
貯蔵安定性を損なうことがあり、昨今の高い耐候性への要求に応えることができない。
【0010】
本発明は、良好な貯蔵安定性とポットライフを有し、さらには基材への密着性、耐擦傷
性、耐候性に優れる塗膜を形成することができる塗料組成物、前記塗料組成物を硬化させ
てなる硬化物、および前記硬化物が積層された積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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