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公開番号
2024137809
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2024040908
出願日
2024-03-15
発明の名称
撥剤
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
171/00 20060101AFI20240927BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】基材(例えば、繊維、紙)に耐油性を付与できる新規な撥剤の提供。
【解決手段】ポリオール修飾体、及び分散剤を含む、水分散型の撥剤であって、
(1)及び(2)の一以上を満たす、撥剤。
(1)前記ポリオール修飾体の示差走査熱量測定において、又は前記撥剤から液状媒体を除去して得られる固形成分の示差走査熱量測定において、25℃~180℃の温度帯の最大吸熱ピークの温度が55℃以上である。
(2)前記ポリオール修飾体が、置換基を有してもよい一価の炭素数20以上40以下の炭化水素基を四個以上有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオール修飾体、及び分散剤を含む、水分散型の撥剤であって、
(1)及び(2)の一以上を満たす、撥剤。
(1)前記ポリオール修飾体の示差走査熱量測定において、又は前記撥剤から液状媒体を除去して得られる固形成分の示差走査熱量測定において、25℃~180℃の温度帯の最大吸熱ピークの温度が55℃以上である。
(2)前記ポリオール修飾体が、置換基を有してもよい一価の炭素数20以上40以下の炭化水素基を四個以上有する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記ポリオール修飾体の示差走査熱量測定において、25℃~180℃の温度帯の最大吸熱ピークの温度が55℃以上である、請求項1に記載の撥剤。
【請求項3】
前記撥剤から液状媒体を除去して得られる固形成分の示差走査熱量測定において、25℃~180℃の温度帯の最大吸熱ピークの温度が55℃以上である、請求項1に記載の撥剤。
【請求項4】
前記撥剤から液状媒体を除去して得られる固形成分の温度可変X線回折法測定の2θが15°~30°の領域における測定温度25℃の最大ピークのピーク強度A
25℃
と測定温度55℃の最大ピークのピーク強度A
55℃
との回折強度比[A
55℃
/A
25℃
]が0.5以上である、請求項1に記載の撥剤。
【請求項5】
前記ポリオール修飾体が、置換基を有してもよい一価の炭素数20以上40以下の炭化水素基を四個以上有する、請求項1に記載の撥剤。
【請求項6】
前記置換基を有してもよい一価の炭素数20以上40以下の炭化水素基がアルキル基である、請求項5に記載の撥剤。
【請求項7】
前記ポリオール修飾体がポリオールの四個以上のヒドロキシ基を下記式:
-Y-Z
n
[式中、
Yは、Y
1
及びY
2
からなる群から選択される一以上から構成される1+n価の基であり、
Y
1
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S-、-S(=O)
2
-、-NR’-、-C(OR’)R’-、及び-C(OR’)(-)
2
、-N(-)
2
(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30の有機基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、
Y
2
は、置換基を有してもよい2~4価の炭素数1~40の脂肪族炭化水素基、置換基を有してもよい2~4価の炭化水素芳香環、及び置換基を有してもよい2~4価のヘテロ環からなる群から選択される一以上から構成される基であり、
Zは、置換基を有してもよい一価の炭素数20以上40以下の炭化水素基であり、
nは、1以上3以下の整数である。]
で表される基により置換した化合物である、請求項1に記載の撥剤。
【請求項8】
Yが
-O-Y
11
-、又は
-O-Y
11
-Y
21
-Y
12
-
[式中、各記号は各出現において独立して、
Y
11
が、直接結合、-C(=O)-、-C(=O)-NR’-、又は-C(=S)-NR’-であり、
Y
21
が、置換基を有してもよい炭素数1~40の炭化水素基であり、
Y
12
が-O-、-O-C(=O)-、-O-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-O-C(=O)-NR’-、-NR’-、-NR’-C(=O)-、-NR’-C(=O)-O-、-NR’-C(=O)-NR’-、-C(=O)-、-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-SO
2
-、-SO
2
NR’-、-C(OR’)R’-、又は-C(OR’)(-)
2
である。]、
である、請求項7に記載の撥剤。
【請求項9】
ポリオールが、単糖類、オリゴ糖類、多糖類、糖アルコール類、ヒドロキシ酸類、アミノ酸類、ビタミン類、フラボノール類、ヒドロキシ炭化水素類、及びヒドロキシ基含有化合物重合体からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1に記載の撥剤。
【請求項10】
ポリオールが、
グルコース、フルクトース、ガラクトース、キシロース;
スクロース、シクロアミロース、シクロデキストリン、マルトース、トレハロース、ラクトース、スクラロース;
ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、イソマルト、ラクチトール、マンニトール、キシリトール、ソルビタン、ラクチトール;
澱粉、セルロース、カードラン、プルラン、アルギン酸、カラギーナン、グアーガム、キチン、キトサン、ローカストビーンガム、カッパカラギーナン、イオタカラギーナン、イソマルトデキストリン、ジェランガム、タマリンドシードガム;
アスコルビン酸、コウジ酸、キナ酸、クロロゲン酸、グルコン酸;
グルコサミン;
イノシトール;
カテキン、ケルセチン、アントシアニン;
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン;
ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート重合体、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート重合体、及びヒドロキシブチル(メタ)アクリレート重合体からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1に記載の撥剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、撥剤、及び撥剤によって処理された製品に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、各種基材に撥液性(撥水性、撥油性、耐油性、及び/又は耐水性)を付与することができる非フッ素系撥剤の開発が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-155492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は耐油性について記載はない。
【0005】
本開示は、基材(例えば、繊維、紙)に耐油性を付与できる新規な撥剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下の態様を含む:
[項1]
ポリオール修飾体、及び分散剤を含む、水分散型の撥剤であって、
(1)及び(2)の一以上を満たす、撥剤。
(1)前記ポリオール修飾体の示差走査熱量測定において、又は前記撥剤から液状媒体を除去して得られる固形成分の示差走査熱量測定において、25℃~180℃の温度帯の最大吸熱ピークの温度が55℃以上である。
(2)前記ポリオール修飾体が、置換基を有してもよい一価の炭素数20以上40以下の炭化水素基を四個以上有する。
[項2]
前記ポリオール修飾体の示差走査熱量測定において、25℃~180℃の温度帯の最大吸熱ピークの温度が55℃以上である、項1に記載の撥剤。
[項3]
前記撥剤から液状媒体を除去して得られる固形成分の示差走査熱量測定において、25℃~180℃の温度帯の最大吸熱ピークの温度が55℃以上である、項1又は2に記載の撥剤。
[項4]
前記撥剤から液状媒体を除去して得られる固形成分の温度可変X線回折法測定の2θが15°~30°の領域における測定温度25℃の最大ピークのピーク強度A
25℃
と測定温度55℃の最大ピークのピーク強度A
55℃
との回折強度比[A
55℃
/A
25℃
]が0.5以上である、項1~3のいずれか一項に記載の撥剤。
[項5]
前記ポリオール修飾体が、置換基を有してもよい一価の炭素数20以上40以下の炭化水素基を四個以上有する、項1~4のいずれか一項に記載の撥剤。
[項6]
前記置換基を有してもよい一価の炭素数20以上40以下の炭化水素基がアルキル基である、項5に記載の撥剤。
[項7]
前記ポリオール修飾体がポリオールの四個以上のヒドロキシ基を下記式:
-Y-Z
n
[式中、
Yは、Y
1
及びY
2
からなる群から選択される一以上から構成される1+n価の基であり、
Y
1
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S-、-S(=O)
2
-、-NR’-、-C(OR’)R’-、及び-C(OR’)(-)
2
、-N(-)
2
(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30の有機基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、
Y
2
は、置換基を有してもよい2~4価の炭素数1~40の脂肪族炭化水素基、置換基を有してもよい2~4価の炭化水素芳香環、及び置換基を有してもよい2~4価のヘテロ環からなる群から選択される一以上から構成される基であり、
Zは、置換基を有してもよい一価の炭素数20以上40以下の炭化水素基であり、
nは、1以上3以下の整数である。]
で表される基により置換した化合物である、項1~6のいずれか一項に記載の撥剤。
[項8]
Yが
-O-Y
11
-、又は
-O-Y
11
-Y
21
-Y
12
-
[式中、各記号は各出現において独立して、
Y
11
が、直接結合、-C(=O)-、-C(=O)-NR’-、又は-C(=S)-NR’-であり、
Y
21
が、置換基を有してもよい炭素数1~40の炭化水素基であり、
【発明の効果】
【0007】
本開示における撥剤は、紙製品に良好な撥液性(特に耐油性)を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例又は比較例における撥剤から液状媒体を除去して得られる固形成分の温度可変X線回折法測定結果である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<用語の定義>
本明細書において用いられる場合、「n価の基」とは、n個の結合手を有する基、すなわちn個の結合を形成する基を意味する。また、「n価の有機基」とは、炭素を含有するn価の基を意味する。かかる有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖において、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ、ハロゲン等を有している基を意味する。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、明示的に記載した場合、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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