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公開番号2024132542
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043347
出願日2023-03-17
発明の名称光硬化型インク
出願人日油株式会社
代理人個人,個人
主分類C09D 11/101 20140101AFI20240920BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】硬化性に優れ、硬化後の硬化物から光重合開始剤が溶出することがなく、かつ保存安定性に優れる光硬化型インクを提供する。
【解決手段】(a)光重合開始剤、及び(b)ラジカル重合性化合物を含む光硬化型インクであり、前記(a)光重合開始剤が、一般式(1)で表されるチオキサントン骨格を有するジアルキルペルオキシド(a-1)と、一般式(2)で表されるチオキサントン骨格を有するヒドロペルオキシド(a-2)を含有する重合開始剤(A)であり、前記重合開始剤(A)100質量部において、前記チオキサントン骨格を有するヒドロペルオキシド(a-2)は、30質量部以下であることを特徴とする光硬化型インク。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)光重合開始剤、及び(b)ラジカル重合性化合物を含む光硬化型インクであり、前記(a)光重合開始剤が、一般式(1):
JPEG
2024132542000013.jpg
20
88
(一般式(1)中、R

、R

、R

及びR

は、それぞれ独立してメチル基又はエチル基を表し、R

は炭素数1~6のアルキル基又はフェニル基を表し、R

は独立した置換基であって、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、又は塩素原子を表し、nは0~2の整数を表す。)で表されるチオキサントン骨格を有するジアルキルペルオキシド(a-1)と、
一般式(2):
JPEG
2024132542000014.jpg
20
82
(一般式(2)中、R

、及びR

は独立してメチル基又はエチル基を表し、R

は独立した置換基であって、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、又は塩素原子を表し、nは0から2の整数を表す。)で表されるチオキサントン骨格を有するヒドロペルオキシド(a-2)を含有する重合開始剤(A)であり、
前記重合開始剤(A)100質量部において、前記チオキサントン骨格を有するヒドロペルオキシド(a-2)は、30質量部以下であることを特徴とする光硬化型インク。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記ラジカル重合性化合物全量中、単官能化合物の含有量が10~99質量%である請求項1に記載の光硬化型インク。
【請求項3】
さらに、顔料を含む請求項1又は2に記載の光硬化型インク。
【請求項4】
さらに、α―ヒドロキシアセトフェノン誘導体、α―アミノアセトフェノン誘導体、アシルホスフィンオキサイド誘導体、及びベンゾフェノン誘導体の群から選ばれる1種以上の化合物を含む請求項1又は2に記載の光硬化型インク。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の光硬化型インクを用いたインクジェット用インク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性に優れ、硬化後の硬化物から光重合開始剤が溶出することがなく、かつ保存安定性に優れる光硬化型インクに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、紫外線や電子線などの活性エネルギー線により硬化する活性光線硬化型組成物は、プラスチック,紙,ガラス,木工及び無機材料等に使用される塗料、コーティング剤、接着剤、印刷インク、インク受容層、印刷回路基板、3次元造形物及び電気絶縁関係等の種々の用途において実用化されている。中でも、光硬化型インクは、その速乾性やインク吸収性の乏しい材料への記録が可能な点で注目されている。
【0003】
これらの光硬化型インクを硬化するための光源としては、高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどが使用されるが、省エネルギー化や設備小型化などの観点からLEDランプを使用するケースが増えている。高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどに対し、LEDランプは、光源から放射される光の波長(例えば、中心波長領域が350~410nmの波長域)が単一波長であることから、LEDランプを使用した場合でも硬化性に優れた光硬化型インクが求められている。
【0004】
このような光硬化型インクとして、特許文献1や特許文献2では、光重合開始剤としてチオキサントン化合物と、α―ヒドロキシアセトフェノン化合物、α-アミノアルキルフェノン化合物及びアシルフォスフィンオキサイド化合物等の光重合開始剤を組合わせた光硬化型インクが提案されている。しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の光硬化型インクは、チオキサントン化合物として2-イソプロピルチオキサントン(ITX)や2,4-ジエチルチオキサントン(DETX)を含むため、ITXやDETXが硬化後の硬化物中に低分子化合物として残存することにより硬化後の硬化物中から溶出してしまい、臭気や外観不良を引き起こしてしまう。
【0005】
一方、光硬化型インクは、インクジェット方式等により被印刷体に吐出されるため、その特性上、インクの粘度に大きな制限があり、粘度を低くするために一般的に単官能モノマーが反応性希釈剤として使用される(特許文献3)。しかしながら、単官能モノマーの配合割合が多いと硬化性が悪く、硬化後の表面にベタつきが生じたり、硬化物の架橋密度が小さくなるため、硬化物の強度が低下するという問題がある。
【0006】
また、光硬化型インクは、海外への海上輸送時や港湾施設での滞留時における輸送コンテナ内の環境や、作業環境等を考慮し、長期の保存安定性が要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2012-236885号公報
特開2011-80054号公報
特開2018-177904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、硬化性に優れ、硬化後の硬化物から光重合開始剤が溶出することがなく、かつ保存安定性に優れる光硬化型インクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、本発明は、以下のような構成を有している。
[1](a)光重合開始剤、及び(b)ラジカル重合性化合物を含む光硬化型インクであり、前記(a)光重合開始剤が、一般式(1):
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2024132542000001.jpg
20
88
(一般式(1)中、R

、R

、R

及びR

は、それぞれ独立してメチル基又はエチル基を表し、R

は炭素数1~6のアルキル基又はフェニル基を表し、R

は独立した置換基であって、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、又は塩素原子を表し、nは0~2の整数を表す。)で表されるチオキサントン骨格を有するジアルキルペルオキシド(a-1)と、
一般式(2):
JPEG
2024132542000002.jpg
20
82
(一般式(2)中、R

、及びR

は独立してメチル基又はエチル基を表し、R

は独立した置換基であって、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルコキシ基、又は塩素原子を表し、nは0から2の整数を表す。)で表されるチオキサントン骨格を有するヒドロペルオキシド(a-2)を含有する重合開始剤(A)であり、
前記重合開始剤(A)100質量部において、前記チオキサントン骨格を有するヒドロペルオキシド(a-2)は、30質量部以下であることを特徴とする光硬化型インク。
[2]前記ラジカル重合性化合物全量中、単官能化合物の含有量が10~99質量%である上記[1]に記載の光硬化型インク。
[3]さらに、顔料を含む上記[1]又は[2]に記載の光硬化型インク。
[4]さらに、α―ヒドロキシアセトフェノン誘導体、α―アミノアセトフェノン誘導体、アシルホスフィンオキサイド誘導体、及びベンゾフェノン誘導体の群から選ばれる1種以上の化合物を含む上記[1]から[3]のいずれかに記載の光硬化型インク。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載の光硬化型インクを用いたインクジェット用インク。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、硬化性に優れ、硬化後の硬化物から光重合開始剤が溶出することがなく、かつ保存安定性に優れる光硬化型インクを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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