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公開番号2024131557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041899
出願日2023-03-16
発明の名称粘着テープ
出願人マクセル株式会社
代理人個人,個人
主分類C09J 7/30 20180101AFI20240920BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】過酷なメッキ処理条件下での使用においても、耐メッキ液浸入性に優れ、メッキ後の剥離性がよく、非メッキ部の耐汚染性にも優れるメッキマスキング用テープを提供すること。
【解決手段】粘着テープの基材は樹脂フィルムから成り、粘着剤層は、A)スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体と、B)粘着付与樹脂とを含む粘着剤組成物から成り、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体は、スチレン量が13質量%以上19質量%以下の範囲であり、スチレン-イソプレンジブロック量が19質量%以上80質量%以下の範囲であり、粘着付与樹脂は、酸基を有する粘着付与樹脂を少なくとも1種含み、前記粘着剤層は、酸価が0.3mgKOH/g以上5.5mgKOH/g以下の範囲である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と前記基材の一方の面に積層された粘着剤層とを備える粘着テープであって、
前記基材は、樹脂フィルムから成り、
前記粘着テープの粘着剤層は、
A)スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体と、
B)粘着付与樹脂と
を含む粘着剤組成物から成り、
前記スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体は、スチレン量が13質量%以上19質量%以下の範囲であり、スチレン-イソプレンジブロック量が19質量%以上80質量%以下の範囲であり、
前記粘着付与樹脂は、酸基を有する粘着付与樹脂を少なくとも1種含み、
前記粘着剤層は、酸価が0.3mgKOH/g以上5.5mgKOH/g以下の範囲である粘着テープ。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記粘着付与樹脂の含有量は、前記スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体100質量部に対して、20質量部以上107質量部以下の範囲である請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記基材は、ポリエステル系樹脂フィルムから成る請求項1又は2に記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記基材と前記粘着剤層との間に、酸基又は水酸基を有する変性ポリオレフィン系樹脂を含む中間層を備えた請求項1又は2に記載の粘着テープ。
【請求項5】
前記基材と前記粘着剤層との間に、酸基又は水酸基を有する変性ポリオレフィン系樹脂を含む中間層を備えた請求項3に記載の粘着テープ。
【請求項6】
前記粘着テープは、メッキマスキング用として使用される請求項1又は2に記載の粘着テープ。
【請求項7】
前記粘着テープは、メッキマスキング用として使用される請求項3に記載の粘着テープ。
【請求項8】
前記粘着テープは、メッキマスキング用として使用される請求項4に記載の粘着テープ。
【請求項9】
前記粘着テープは、メッキマスキング用として使用される請求項5に記載の粘着テープ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープに関する。詳しくは、主に、金属材の表面に同種もしくは異種の金属をメッキする際のマスキング用として好適に使用される粘着テープ(以下、単に「マスキングテープ」あるいは「メッキマスキング用テープ」と称する場合がある)に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
素材の表面に、元の素材が有しない性能を付与するために、素材の表面を金属でメッキ(被覆)する、いわゆるメッキ処理が、従来広く行われている。このような金属のメッキ処理により、例えば、プラスチック表面に光沢や意匠等の装飾を施すことや、金属材の表面を腐食あるいは擦過等から保護することができる。その結果、軽量で装飾性に優れた部品や加工性およびランニングコストに優れた金属部材を得ることができる。
【0003】
上記メッキ処理の方法としては、例えば、金属材(ステンレスや鉄等)に対しては、電解メッキ法や無電解メッキ法に代表される湿式メッキ方法が知られている。このような湿式メッキ方法においては、酸性もしくはアルカリ性のメッキ液が用いられ、電気エネルギーや化学反応エネルギーを加えることにより、金属材の表面にメッキ液中の金属が析出されて、メッキ膜が形成される。
【0004】
上記湿式メッキに際しては、金属材等のメッキ対象素材の非メッキ部にメッキが施されないように、即ち、非メッキ部を保護するために、非メッキ部にマスキングテープを貼付することがある。このマスキングテープは一連のメッキ処理が終了した後に、メッキ対象素材の非メッキ部から剥離される。
【0005】
例えば、特許文献1では、耐メッキ液浸入性に優れ、メッキ後の剥離性がよく、非メッキ部分の耐汚染性、耐変色性、防錆剤の耐剥がれ性に優れるメッキマスキングテープを提供することを目的として、主成分となるアクリル系共重合体中に特定モノマーを含有させて、特定の架橋剤で架橋させ、特定の弾性率を有する粘着剤で粘着剤層を形成してなる金属メッキ用マスキングテープが開示されている。
【0006】
また、特許文献2では、貼付初期に糊残りもなく洗浄が不要であり、且つ、マスキングテープを貼ったまま一定期間保管した場合にテープを貼った部分が曇らず、その上に更にメッキを安定して施すことができる、主として金属表面に同種もしくは異種の金属をメッキする際のマスキング(表面保護)用として好適なマスキングテープ及びその製造方法の提供することを目的として、ポリオレフィン系樹脂基材の片面に、予め洗浄してステアリン酸カルシウムを除去しておいた水添スチレン系エラストマーとブロッキング防止剤として低分子量ポリエチレンとを含有する粘着剤からなる粘着剤層が形成されてなるマスキングテープ及びその製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-35965号公報
特開2010-77339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記メッキ膜に要求される特性・物性も多様であり、例えば、(1)耐食性を付与するためにメッキ膜を厚くする、(2)耐摩耗性を付与するために異種金属を交互に積層して多層メッキする、(3)メッキ膜の膜厚均一性を向上するために、電流密度を低くしてメッキを行う、あるいは、PR(Pulse Reverse)電解方法によりメッキを行う、等の各種処方がなされる場合がある。これらの場合、総じてメッキ処理に要する時間は長くなる。即ち、マスキングテープにより非メッキ部がマスキングされたメッキ対象素材がメッキ液に浸漬される時間が長くなる。
【0009】
また、メッキ処理に要する時間を短縮するために、メッキ液の温度を上げることや、メッキ金属の種類や目的に応じてメッキ液のpHも強酸あるいは強アルカリ側に調整されることもある。いずれにしろ、メッキマスキング用テープが、過酷な条件で、メッキ液に長時間曝される場合がある。
【0010】
しかしながら、このような過酷なメッキ処理の条件において、特許文献1および特許文献2に開示されているマスキングテープを使用した場合、耐メッキ液浸入性や非メッキ部の汚染性等の要求課題を十分に満足しているとは言えず、まだ改善の余地があった。例えば、クロムメッキ等、メッキ浴の酸性度が高くなる使用条件やメッキ浴に浸漬される時間が長くなる使用条件において、前記従来のマスキングテープは、マスキング性(即ち、耐メッキ液浸入性)又は再剥離性(即ち、糊残りの抑制)が不十分なものであった。また、特許文献2のマスキングテープは、粘着剤に使用する水添スチレン系エラストマーとして予め水洗浄して風乾したものを用いる必要があり、生産面においても非効率であった。
(【0011】以降は省略されています)

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