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公開番号
2024176155
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094461
出願日
2023-06-08
発明の名称
水性下塗材
出願人
ベック株式会社
代理人
主分類
C09D
133/04 20060101AFI20241212BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】
耐候性に優れ、密着性、耐膨れ性、耐ひび割れ性等の性能が十分に発揮できる水性下塗材を提供する。
【解決手段】
合成樹脂エマルション、及び顔料を含む水性下塗材であって、
上記合成樹脂エマルションは、合成樹脂を構成する成分として、
(a)脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、及び
(b)アルコキシシラン化合物、
を含み、
上記合成樹脂の構成成分中に、上記(b)アルコキシシラン化合物を0.01~7質量%含み、
上記合成樹脂のガラス転移温度は、15℃以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
合成樹脂エマルション、及び顔料を含む水性下塗材であって、
上記合成樹脂エマルションは、合成樹脂を構成する成分として、
(a)脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、及び
(b)アルコキシシラン化合物、
を含み、
上記合成樹脂の構成成分中に、上記(b)アルコキシシラン化合物を0.01~7質量%含み、
上記合成樹脂のガラス転移温度は、15℃以下であることを特徴とする水性下塗材。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
さらに上記合成樹脂エマルションは、合成樹脂を構成する成分として、
(c)アルキル部分に炭素数1~2のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含み、
上記(a)脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと上記(c)アルキル部分に炭素数1~2のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの質量比[(a)/(c)]が100/0~1/99であることを特徴とする請求項1に記載の水性下塗材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な水性下塗材に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物、土木構造物等では、その躯体の保護や美観性向上のために塗装仕上げが行われる。このような塗装仕上げにおいては、通常下塗材を塗装した後、上塗材が塗装される。このような下塗材は、従来、溶剤系のものが主であったが、最近では、環境、安全等を考慮し、水性下塗材が採用されつつある。(例えば、特許文献1)
【0003】
しかしながら、水性下塗材は、溶剤系の下塗材と比べ、密着性等に劣る場合がある。特に、塗装環境によっては、十分な密着性が得られない場合があった。また、上塗材として高意匠性塗材(例えば、多彩模様塗料、光輝性塗料、骨材系塗料、着色透明塗料等)を塗装する場合、下塗材の色調や質感等を活かした塗装仕上げが採用されているが、十分な耐候性が得られず、上塗材との密着性が低下したり、塗膜に膨れや、ひび割れが生じたりするおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-122052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、耐候性に優れ、密着性、耐膨れ性、耐ひび割れ性等の性能が十分に発揮できる水性下塗材を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、このような問題に対し鋭意検討した結果、構成成分として特定のモノマー成分を特定質量比率で含有する合成樹脂エマルション及び顔料を含む水性下塗材を見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は、下記の特徴を有するものである。
1.合成樹脂エマルション、及び顔料を含む水性下塗材であって、
上記合成樹脂エマルションは、合成樹脂を構成する成分として、
(a)脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、及び
(b)アルコキシシラン化合物、
を含み、
上記合成樹脂の構成成分中に、上記(b)アルコキシシラン化合物を0.01~7質量%含み、
上記合成樹脂のガラス転移温度は、15℃以下であることを特徴とする水性下塗材。
2.さらに上記合成樹脂エマルションは、合成樹脂を構成する成分として、
(c)アルキル部分に炭素数1~2のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含み、
上記(a)脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと上記(c)アルキル部分に炭素数1~2のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの質量比[(a)/(c)]が100/0~1/99であることを特徴とする請求項1に記載の水性下塗材。
【発明の効果】
【0008】
本発明の水性下塗材は、耐候性に優れ、密着性、耐膨れ性、耐ひび割れ性等の性能が十分に発揮できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、合成樹脂エマルション及び顔料を含む水性下塗材に関するものである。
【0010】
本発明の合成樹脂エマルションは、合成樹脂を構成する成分として、
(a)脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、及び
(b)アルコキシシラン化合物、
を含むことを特徴とする。
なお、本発明では、アクリル酸アルキルエステルとメタクリル酸アルキルエステルを合わせて、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと表記している。
(【0011】以降は省略されています)
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