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公開番号2024114463
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023020254
出願日2023-02-13
発明の名称ポリシロキサン接着剤
出願人JNC株式会社
代理人
主分類C09J 183/04 20060101AFI20240816BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】100℃以上の高温下においても高い接着強度を有するポリシロキサン接着剤を提供する。
【解決手段】式(1)で表されるシルセスキオキサン基と、(2)で表される構成単位を有し、重量平均分子量が3,000~1000,000であるシロキサンポリマー(A)を含む、ポリシロキサン接着剤。
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Aは特定のシルセスキオキサン基を表し、*は結合部位を表す。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(1)で表されるシルセスキオキサン基と、下記式(2)で表される構成単位を有し、重量平均分子量が3,000~1000,000であるシロキサンポリマー(A)を含む、ポリシロキサン接着剤。
TIFF
2024114463000023.tif
46
165


は独立して、炭素数6~20のアリール、炭素数5もしくは6のシクロアルキル、炭素数7~40のアリールアルキル、または炭素数1~40のアルキルを表し、前記炭素数6~20のアリール、前記炭素数5もしくは6のシクロアルキルおよび前記炭素数7~40のアリールアルキル中のアリールは、少なくとも1つの水素が独立してフッ素または炭素数1~20のアルキルで置き換えられてもよく、前記炭素数7~40のアリールアルキル中のアルキレンは、少なくとも1つの水素がフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの-CH

-が独立して-O-、-CH=CH-、または炭素数5~20のシクロアルキレンで置き換えられてもよく、前記炭素数1~40のアルキルは、少なくとも1つの水素が独立してフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの-CH

-が独立して-O-または炭素数5~20のシクロアルキレンで置き換えられてもよく;


は独立して、炭素数1~8のアルキル、または炭素数6~20のアリールを表し;


は独立して水酸基、水素、炭素数1~8のアルキル、または炭素数6~20のアリールを表し;
Aは下記構造を表し;
TIFF
2024114463000024.tif
55
86


は独立して、炭素数1~40のアルキレンを表し、前記炭素数1~40のアルキレンは、少なくとも1つの-CH

-が独立して-O-または炭素数5~20のシクロアルキレンで置き換えられてもよく;


は、独立して、炭素数6~20のアリール、炭素数5~6のシクロアルキル、炭素数7~40のアリールアルキル、または炭素数1~40のアルキルを表し、前記炭素数6~20のアリール、前記炭素数5~6のシクロアルキルおよび前記炭素数7~40のアリールアルキル中のアリールは、少なくとも1つの水素が独立してフッ素または炭素数1~20のアルキルで置き換えられてもよく、前記炭素数7~40のアリールアルキル中のアルキレンは、少なくとも1つの水素がフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの-CH

-が独立して-O-、-CH=CH-、または炭素数5~20のシクロアルキレンで置き換えられてもよく、前記炭素数1~40のアルキルは、少なくとも1つの水素が独立してフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの-CH

-が独立して-O-または炭素数5~20のシクロアルキレンで置き換えられてもよく;
aは独立して正の実数を表し、*は結合部位を表す。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
さらに式(3)および/または(4)で表される構成単位を有する、請求項1に記載のシロキサンポリマー(A)を含む、ポリシロキサン接着剤。
TIFF
2024114463000025.tif
28
106


は独立して水酸基、炭素数1~8のアルキル、または炭素数6~20のアリールを表し、bおよびcは独立して正の実数を表し、*は結合部位を表す。
【請求項3】


が独立してメチル、フェニル、イソブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、トリフルオロプロピル、ノナフルオロヘキシルまたはペンタフルオロフェニルである、請求項1に記載のシロキサンポリマー(A)を含む、ポリシロキサン接着剤。
【請求項4】


が独立してメチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、フェニルまたはシクロヘキシルであり、R

が独立してメチルまたはフェニルであり、R

が独立してメチルまたはフェニルである、請求項1に記載のシロキサンポリマー(A)を含む、ポリシロキサン接着剤。
【請求項5】


が独立してメチルまたはフェニルである、請求項2に記載のシロキサンポリマー(A)を含む、ポリシロキサン接着剤。
【請求項6】
式(1)で表されるシルセスキオキサン基に対する式(2)におけるaの比率が、0.1~1.0であり、式(1)で表されるシルセスキオキサン基に対する式(3)におけるbの比率が2.0~5.0であり、式(1)で表されるシルセスキオキサン基に対する式(4)におけるcの比率が0.5~2.0である、請求項5に記載のシロキサンポリマー(A)を含む、ポリシロキサン接着剤。
【請求項7】
100℃における引張せん断強度が5MPa以上である、請求項1~6のいずれか一項に記載のポリシロキサン接着剤。
【請求項8】
ガラス基板、金属基板、金属酸化物基板、セラミック基板、プラスチックフィルム、ゴム基板、またはウェハ基板に接着可能である、請求項7に記載のポリシロキサン接着剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高温接着特性に優れたポリシロキサン接着剤に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の小型化・高密度化が急速に進んでいる。電子機器に用いられる接着剤組成物は、最終的に接着剤としてパッケージ内に残留することが多いため、接着性、耐熱性、絶縁性等の諸特性を満たすことが要求されている。
【0003】
また、自動車産業など様々な分野で性能や安全性に対する要求が高まる中、それらに使用される2液型ウレタン系接着剤組成物に対して性能の向上が求められている。特に、高温環境下に長時間晒された後にも優れた接着性(耐熱接着性)を示すことが求められている。
【0004】
一般的に、直鎖状のシロキサンポリマーは、表面自由エネルギーの低い基材に対する濡れ性が良好で、耐熱性に優れるものの、オイルまたはワックス状であり、接着力が非常に弱いため、接着剤として用いる場合、シロキサンポリマーの末端を変性し、例えばビニル基とシランによるヒドロシリル化反応、イソシアネートとアルコール性水酸基によるウレタン化反応、湿気硬化等により積極的に架橋することで接着を達成してきた。
【0005】
耐熱接着性に優れたシリコーン系接着剤として、例えばポリイミドシリコーンとエポキシ樹脂からなる接着フィルム(特許文献1)、ラダー構造を有するエポキシ基含有シルセスキオキサン(特許文献2)が提案されている。しかしながら、いずれも耐熱試験後の接着強度が維持されることや接着層にクラックを生じないことが開示されているが、高温環境で接着力が維持する効果については議論されていない。
【0006】
一方、本発明者らは、ダブルデッカー型シルセスキオキサンから誘導したかご型2官能性シルセスキオキサンと直鎖状シロキサンを結合した構造を有するシロキサンポリマーであって、ガラス転移温度が30℃以上200℃以下であるシロキサンポリマーを含む、接着剤を開発した(特許文献3)。この接着剤は架橋剤を使用せず、加温により可逆的に着脱可能なホットメルト型ポリシロキサン接着剤である。しかしながら、加熱によって着脱可能なためシロキサンポリマーのガラス転移温度以上の温度では接着性を維持することができなかった。
【0007】
さらに、かご型2官能性シルセスキオキサンと直鎖状シロキサンを結合した構造を有するシロキサンポリマーに反応性の置換基を導入し、ヒドロシリル化によって架橋させることで不可逆的に接着可能なポリシロキサン接着剤に誘導できることを見出した(特許文献4)。当該ポリシロキサン接着剤は、SUS、アルミニウム、ガラスなど様々な被着体に優れた接着性を示す一方、シロキサンポリマーの構造自体は特許文献2と同様であり、ガラス転移温度以上での接着性の維持が困難であると想定された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平08-027427号公報
特開2017-226746号公報
特開2019-044107号公報
特開2021-178893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、100℃以上の高温下においても高い接着強度を有するポリシロキサン接着剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、100℃以上の高温下においても高い接着強度を有するシロキサンポリマーを創成するため、その方策について鋭意検討を重ねた結果、シロキサンポリマーの側鎖にかご型シルセスキオキサン骨格を導入することで分子運動性が抑制されてシロキサンポリマーのガラス転移温度が高くなり、100℃以上の高温下においても高い接着強度が維持できることを見出した。すなわち、上記課題は本発明によって解決される。
本発明は、以下の構成を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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