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公開番号2024115190
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023020742
出願日2023-02-14
発明の名称分散剤
出願人AGCセイミケミカル株式会社
代理人個人
主分類C09K 23/52 20220101AFI20240819BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、分散性、熱分解性が優れる分散剤を提供することを目的とする。
【解決手段】式(a)で表される化合物から導かれる構成単位(A)を50~98質量%、式(b)で表される化合物から導かれる構成単位(B)を2~50質量%、および、式(c)で表される化合物から導かれる構成単位(C)を0~2質量%で有する含フッ素重合体を含み、当該分散剤を350℃で加熱した後の残渣量が、加熱前の分散剤の5質量%未満であり、溶剤中にフッ素樹脂粒子を分散させるための、分散剤。
CH2=CR1-COO-Q1-Rf (a)
CH2=CR2-COO-Q2-R3 (b)
CH2=CR5-COO-Q3-OCO-CR6=CH2 (c)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(a)で表される化合物から導かれる構成単位(A)を50~98質量%、下記式(b)で表される化合物から導かれる構成単位(B)を2~50質量%、および、下記式(c)で表される化合物から導かれる構成単位(C)を0~2質量%で有する含フッ素重合体を含み、
当該分散剤を350℃で加熱した後の残渣量が、前記加熱前の分散剤の5質量%未満であり、
溶剤中にフッ素樹脂粒子を分散させるための、分散剤。
CH

=CR

-COO-Q

-Rf (a)


:水素原子またはメチル基、
Rf:炭素数1~6のポリフルオロアルキル基またはポリフルオロエーテル基、


:単結合または2価の連結基。
CH

=CR

-COO-Q

-R

(b)


:水素原子またはメチル基、


:水素原子、メチル基またはOH基、


:炭素数1~12のアルキレン基または下記式(t)で表される基。
-(R

O)n- (t)


:炭素数2~4のアルキレン基、
n:1~9の整数。
CH

=CR

-COO-Q

-OCO-CR

=CH

(c)


:水素原子またはメチル基、


:水素原子またはメチル基、


:単結合または2価の連結基。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記含フッ素重合体が、炭素原子、水素原子、フッ素原子および酸素原子のみで構成される、請求項1に記載の分散剤。
【請求項3】
前記式(b)において、R

が水素原子であり、Q

が炭素数1~5のアルキレン基である、請求項1または2に記載の分散剤。
【請求項4】
前記式(b)で表される化合物が、下記式(b1)で表される化合物を含む、請求項1または2に記載の分散剤。
CH

=CR
21
-COO-Q
21
-R
31
(b1)

21
:水素原子またはメチル基、

31
:OH基、

21
:炭素数1~12のアルキレン基。
【請求項5】
前記式(b)で表される化合物が、下記式(b2)で表される化合物を更に含む、請求項4に記載の分散剤。
CH

=CR
22
-COO-Q
22
-R
32
(b2)

22
:水素原子またはメチル基、

32
:メチル基、

22
:下記式(t2)で表される基。
-(R
42
O)n2- (t2)

42
:炭素数2~4のアルキレン基、
n2:1~9の整数。
【請求項6】
n2が1~3の整数である、請求項5に記載の分散剤。
【請求項7】
前記含フッ素重合体が、下記式(d)で表される化合物から導かれる構成単位(D)を更に有し、前記構成単位(D)の含有量が、前記含フッ素重合体を構成する全構成単位中の20質量%以下である、請求項4に記載の分散剤。
CH

=CR
23
-COO-Q
23
-R
33
(d)

23
:水素原子またはメチル基、

33
:メチル基、

23
:下記式(t3)で表される基。
-(R
43
O)n3- (t3)

43
:炭素数2~4のアルキレン基、
n3:10~30の整数。
【請求項8】
更に、溶媒を含有し、
当該分散剤を乾燥し350℃で加熱した後の残渣量が、前記乾燥後の分散剤の5質量%未満である、請求項1または2に記載の分散剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は分散剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、フッ素樹脂は耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性、絶縁性が高く、様々な用途に用いられている。上記のような、フッ素樹脂の性能をうまく発現させるためにはフッ素樹脂の粒子(フッ素樹脂粒子)を溶剤中に分散させる必要がある。しかしながら、フッ素樹脂粒子は、その極めて低い表面自由エネルギーのため、溶剤中に分散することが難しい。溶剤中にフッ素樹脂粒子を分散させるために、通常、分散剤が使用されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-70401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、近年、分散剤等を含む分散液を焼成した場合、焼成後に焼け残った分散剤の残渣が絶縁性等の性能に影響する可能性が危惧されている。しかし、熱分解性が優れる、つまり、加熱後の残渣量が少ない、フッ素樹脂粒子用の分散剤はいまだ開発されていない。
【0005】
このようななか、本発明者は特許文献1を参考にして分散剤を調製しこれを評価したところ、上記分散剤は、溶剤中にフッ素樹脂粒子を分散させる性能(分散性。以下同様)について改善の余地があることが明らかとなった。
【0006】
そこで、本発明は、熱分解性、分散性が優れる分散剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定の構成単位(A)、(B)および(C)を特定の量で有する含フッ素重合体を含み、かつ、350℃で加熱した後の残渣量が加熱前の5質量%未満である分散剤によれば、所望の効果が得られることを見出し、本発明に至った。
本発明は上記知見等に基づくものであり、具体的には以下の構成により上記課題を解決するものである。
【0008】
[1] 式(a)で表される化合物から導かれる構成単位(A)を50~98質量%、式(b)で表される化合物から導かれる構成単位(B)を2~50質量%、および、式(c)で表される化合物から導かれる構成単位(C)を0~2質量%で有する含フッ素重合体を含み、
当該分散剤を350℃で加熱した後の残渣量が、上記加熱前の分散剤の5質量%未満であり、
溶剤中にフッ素樹脂粒子を分散させるための、分散剤。
なお、式(a)、(b)、(c)を後述する。
[2] 上記含フッ素重合体が、炭素原子、水素原子、フッ素原子および酸素原子のみで構成される、[1]に記載の分散剤。
[3] 上記式(b)において、R

が水素原子であり、Q

が炭素数1~5のアルキレン基である、[1]または[2]に記載の分散剤。
[4] 上記式(b)で表される化合物が、後述する式(b1)で表される化合物を含む、[1]または[2]に記載の分散剤。
[5] 上記式(b)で表される化合物が、後述する式(b2)で表される化合物を更に含む、[4]に記載の分散剤。
[6] 上記式(b2)中のn2が1~3の整数である、[5]に記載の分散剤。
[7] 上記含フッ素重合体が、後述する式(d)で表される化合物から導かれる構成単位(D)を更に有し、上記構成単位(D)の含有量が、上記含フッ素重合体を構成する全構成単位中の20質量%以下である、[4]に記載の分散剤。
[8] 更に、溶媒を含有し、当該分散剤を乾燥し350℃で加熱した後の残渣量が、上記乾燥後の分散剤の5質量%未満である、[1]~[7]のいずれか1つに記載の分散剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明の分散剤は、分散性、熱分解性が優れる。
【0010】
本発明について以下詳細に説明する。
本明細書において(メタ)アクリレートはアクリレートまたはメタクリレートを表す。
本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を含む範囲を意味する。
本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその製造方法について特に制限されない。例えば従来公知の方法が挙げられる。
本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその成分に該当する物質をそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。成分が2種以上の物質を含む場合、成分の含有量は、2種以上の物質の合計の含有量を意味する。
本明細書において、分散性および熱分解性のうちの少なくとも1つがより優れることを、本発明の効果がより優れるということがある。
(【0011】以降は省略されています)

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