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公開番号2024151542
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023064975
出願日2023-04-12
発明の名称固形描画材
出願人株式会社サクラクレパス
代理人個人,個人
主分類C09D 13/00 20060101AFI20241018BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】描画面に対して盛り上げが可能で、かつ使用が容易である描画材を提供すること。
【解決手段】着色顔料と、ワックスと、を含み、25℃において測定する針入度(mm)が10mm以上であり、前記針入度(mm)の値xと、損失正接(tanδ)の値yとがx×y<130を満たす固形描画材である。前記ワックスは、融点が40℃以上60℃以下であり、B型粘度計で25℃において測定した粘度が5Pa・s以上20Pa・s以下であるワックス成分(A)を含み、前記ワックス成分(A)は、固形描画材に対して20質量%以上50質量%以下の割合で含有されていることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
着色顔料と、ワックスと、を含み、
25℃において測定する針入度(mm)が10mm以上であり、
前記針入度(mm)の値xと、損失正接(tanδ)の値yとが
x×y<130を満たす、
固形描画材。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記損失正接(tanδ)の値yが、y≧1を満たす、
請求項1に記載の固形描画材。
【請求項3】
JIS S 6026に規定される曲げ強度試験の方法に従い、直径11mmの円柱状に成形した前記固形描画材を測定した場合の折損強度(N)が2.9以上である、
請求項1または請求項2に記載の固形描画材。
【請求項4】
前記ワックスは、
融点が40℃以上60℃以下であり、B型粘度計で25℃において測定した粘度が5Pa・s以上20Pa・s以下であるワックス成分(A)を含み、
前記ワックス成分(A)は、固形描画材に対して20質量%以上50質量%以下の割合で含有されている、
請求項1に記載の固形描画材。
【請求項5】
さらに、増粘剤を含み、前記増粘剤は固形描画材に対して1質量%以上7質量%以下の割合で含有されている、
請求項4に記載の固形描画材。
【請求項6】
前記ワックスは、前記ワックス成分(A)に含まれないワックス成分(B)をさらに含む、
請求項4または請求項5に記載の固形描画材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固形描画材に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
描画面に対して立体的に描画材を盛り上げる表現手法がある。油絵では一般的な表現手法であるが、油彩絵具は取り扱いが容易ではない。他方、油彩絵具よりも取り扱いやすい油性の描画材として、固形描画材であるオイルパステルが知られている。例えば特許文献1には、着色成分と4種類のワックスとを含有する固形描画材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-14886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
描画面に対して盛り上げが可能で、かつ使用が容易である固形描画材を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に従う固形描画材は、着色顔料と、ワックスと、を含み、
25℃における針入度(mm)が10mm以上であり、
前記針入度(mm)の値xと、損失正接(tanδ)の値yとが
x×y<130を満たす。
【発明の効果】
【0006】
上記の構成の固形描画材は、描画面に対して盛り上げが可能で、かつ使用が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本開示にかかる固形描画材の付着性評価方法の例を示す。
図2は、本開示にかかる固形描画材の付着性評価の水準の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示に従う固形描画材は、着色顔料と、ワックスと、を含み、
25℃において測定する針入度(mm)が10mm以上であり、
前記針入度(mm)の値xと、損失正接(tanδ)の値yとが
x×y<130を満たす、固形描画材である。
【0009】
従来、描画面に対して描画材を立体的に盛り上げる表現手法(以下、「盛り上げ」ということがある)が知られている。この手法は油絵においては一般的に用いられているが、油彩絵具の取り扱いは容易ではない。一方、油彩絵具よりも取り扱いやすい油性の描画材として、固形描画材であるオイルパステルが知られている。例えば特許文献1には、着色成分と4種類のワックスとを含有する固形描画材が開示されている。しかしながら、従来のオイルパステルは盛り上げに使用することが想定されていなかった。
【0010】
この状況の下、発明者は、より容易に盛り上げを実現するために固形描画材を盛り上げに使用するという着想を得た。しかしながら、従来の固形描画材を盛り上げに使用しようとすると、描画面に立体的に付着させることができずに崩れ落ちてしまう傾向があることを見出した。そこで、新規な固形描画材を構成するべく検討を重ねた結果、着色顔料とワックスとを含む固形描画材であって、針入度が特定の範囲であり、かつ、針入度と損失正接との積算値が特定の範囲であるものに想到した。この固形描画材によれば、固形描画材をパレットナイフに取って練り、描画面に立体的に盛り上げて載置することが可能で、描画面への付着性も良好である。本開示にかかる固形描画材によれば、従来は油彩絵具を用いて行われていた盛り上げを、より取り扱いが容易である固形描画材によって実現できる。
(【0011】以降は省略されています)

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