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公開番号2025008993
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111674
出願日2023-07-06
発明の名称水性二液硬化型樹脂組成物
出願人星光PMC株式会社
代理人
主分類C09D 5/02 20060101AFI20250109BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、水への溶解度が低い溶剤及び水に任意の割合で相溶可能な溶剤に対して耐久性を有する塗膜が得られる、水性二液硬化型樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】ラジカル重合性不飽和基を有する乳化剤及び水酸基含有不飽和モノマーを用いて得られる水性アクリルエマルション(A)と、水性自己乳化型ポリイソシアネート(B)とを含む水性二液硬化型樹脂組成物であって、下記の条件を満たすことを特徴とする水性二液硬化型樹脂組成物。
(1)エマルション(A)の固形分水酸基価が30~160mgKOH/gであること
(2)エマルション(A)の固形分酸価が5mgKOH/g以下であること
(3)エマルション(A)の理論ガラス転移温度が30~80℃であること
(4)水性二液硬化型樹脂組成物の硬化物のショアA硬度が70以上となること
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ラジカル重合性不飽和基を有する乳化剤及び水酸基含有不飽和モノマーを用いて得られる水性アクリルエマルション(A)と、水性自己乳化型ポリイソシアネート(B)とを含む水性二液硬化型樹脂組成物であって、下記の条件を満たすことを特徴とする水性二液硬化型樹脂組成物。
(1)エマルション(A)の固形分水酸基価が30~160mgKOH/gであること
(2)エマルション(A)の固形分酸価が5mgKOH/g以下であること
(3)エマルション(A)のガラス転移温度が30~80℃であること
(4)水性二液硬化型樹脂組成物の硬化物のショアA硬度が70以上となること
続きを表示(約 94 文字)【請求項2】
水溶性アルコールをエマルション(A)とポリイソシアネート(B)の合計に対して0.5~15質量%含むことを特徴とする請求項1に記載の水性二液硬化型樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は水性塗料などとして用いることができる、水性二液硬化型樹脂組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
紙基材や木質基材、プラスチック基材、金属基材などの基材の表面保護や外観保持のために、各種溶剤系塗料が一般的に用いられてきた。しかし、溶剤系塗料は含まれる溶剤により人体や環境への影響が懸念され、水性へと移行が進んでいる。
【0003】
各種基材によっては、水性塗料は溶剤系塗料と比べて密着性が劣るが、特許文献1の様にラジカル重合性不飽和基を有する乳化剤を用いて水性エマルションを得ることにより、基材との密着性を保持可能なことが知られている。しかし、特許文献1では、塗膜の強度が不足し耐溶剤性が十分ではないという問題点あった。
【0004】
塗膜の強度を向上させる方法として、特許文献2や特許文献3の様にポリイソシアネートとイソシアネート基と反応する水酸基を有する樹脂とを混合して用いる二液硬化型の水性塗料組成物が知られている。しかし、特許文献2や特許文献3では、水への溶解度が低い溶剤に対しては耐久性があるが、水に任意の割合で相溶可能な溶剤に対しては耐久性が悪いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平06-116528号公報
特開平8-3437号公報
特開平9-316392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、水への溶解度が低い溶剤及び水に任意の割合で相溶可能な溶剤に対して耐久性を有する塗膜が得られる、水性二液硬化型樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、ラジカル重合性不飽和基を有する乳化剤を用いて得られるアクリルエマルションと自己乳化型ポリイソシアネートとを含む水性二液硬化型樹脂組成物において、上記アクリルエマルションの固形分水酸基価、酸価及びガラス転移温度を規定すると共に、二液硬化型樹脂組成物の硬化物の硬度を規定することにより、水に任意の割合で相溶可能な溶剤に対して耐久性を有する塗膜を得られることを見出した。
【0008】
すなわち本発明は、
<1>ラジカル重合性不飽和基を有する乳化剤及び水酸基含有不飽和モノマーを用いて得られる水性アクリルエマルション(A)と、水性自己乳化型ポリイソシアネート(B)とを含む水性二液硬化型樹脂組成物であって、下記の条件を満たすことを特徴とする水性二液硬化型樹脂組成物、
(1)エマルション(A)の固形分水酸基価が30~160mgKOH/gであること
(2)エマルション(A)の固形分酸価が5mgKOH/g以下であること
(3)エマルション(A)のガラス転移温度が30~80℃であること
(4)水性二液硬化型樹脂組成物の硬化物のショアA硬度が70以上となること
<2>さらに水溶性アルコールをエマルション(A)とポリイソシアネート(B)の合計に対して0.5~15質量%含むことを特徴とする前記<1>記載の水性二液硬化型樹脂組成物、
である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ラジカル重合性不飽和基を有する乳化剤を用いて得られるアクリルエマルションと自己乳化型ポリイソシアネートとを含む水性二液硬化型樹脂組成物において、上記アクリルエマルションの固形分水酸基価、酸価及びガラス転移温度を規定すると共に、二液硬化型樹脂組成物の硬化物の硬度を規定することにより、水に任意の割合で相溶可能な溶剤に対して耐久性を有する塗膜を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の記載は本発明の実施形態の一例であり、本記載に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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