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公開番号
2025031540
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2024098604
出願日
2024-06-19
発明の名称
フタロシアニン色素及びその用途
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
C09B
47/18 20060101AFI20250228BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明が解決しようとする課題は、光免疫療法において迅速な光化学反応を引き起こすフタロシアニン色素を提供することである。
【解決手段】下記式(1)を有するフタロシアニン色素又はその塩、立体異性体若しくは互変異性体。
式(1):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025031540000033.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">59</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">169</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)を有するフタロシアニン色素又はその塩、立体異性体若しくは互変異性体。
式(1):
JPEG
2025031540000031.jpg
59
169
(式(1)において、R
1
は、-(L)-(W)又は(L)-(Q)を表し、(L)はリンカー、(W)は標的物質を認識する物質とフタロシアニンとを結合させるための反応性基、(Q)は標的物質を認識する物質を表す。
nは、1又は2である。
M
1
は、Al、Ga、Inを表す。
R
2
~R
4
は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、又は-X-N
+
-R
20
R
21
R
22
を表す。
R
2
~R
4
のうち少なくとも1つは、-X-N
+
-R
20
R
21
R
22
を表す。R
20
~R
22
はそれぞれ独立して、水素、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルカノイル基、置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアルキルカルバモイル基、又は水溶性基を表す。ただし、R
20
~R
22
がアニオン性置換基を有しない場合、対アニオンY
-
を有する。
Xは、各々独立して、直接結合、またはC、N、P、O、およびSの中から選択される1~60の原子を有する直鎖または分岐、環式または複素環式、飽和または不飽和からなる分子鎖である。
R
8
~R
19
は、それぞれ独立して、水素、CR
23
R
24
R
25
、NR
26
R
27
、-(A)-(B)、又は電子求引基を表す。ここで、R
23
~R
27
は、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、又は、置換もしくは無置換の複素環基を表す。(A)は、O、S、Se又はTe原子を表し、(B)は、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、又は、置換もしくは無置換の複素環基を表す。
R
8
~R
19
の少なくとも1つは、電子求引基である。)
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
下記式(2)を有するフタロシアニン色素又はその塩、立体異性体若しくは互変異性体。
式(2):
JPEG
2025031540000032.jpg
59
170
(式(2)において、R
1
は、-(L)-(W)又は(L)-(Q)を表し、(L)はリンカー、(W)は標的物質を認識する物質とフタロシアニンとを結合させるための反応性基、(Q)は標的物質を認識する物質を表す。
nは、1又は2である。
M
2
は、Si、Ge、Snを表す。
R
2
~R
4
、R
5
~R
7
は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、又は-X-N
+
-R
20
R
21
R
22
を表す。
R
2
~R
4
、R
5
~R
7
のうち少なくとも1つは、-X-N
+
-R
20
R
21
R
22
を表す。R
20
~R
22
はそれぞれ独立して、水素、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルカノイル基、置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアルキルカルバモイル基、又は水溶性基を表す。ただし、R
20
~R
22
がアニオン性置換基を有しない基場合、対アニオンY
-
を有する。
Xは、各々独立して、直接結合、またはC、N、P、O、およびSの中から選択される1~60の原子を有する直鎖または分岐、環式または複素環式、飽和または不飽和からなる分子鎖である。
R
8
~R
19
は、それぞれ独立して、水素、CR
23
R
24
R
25
、NR
26
R
27
、-(A)-(B)、又は電子求引基を表す。ここで、R
23
~R
27
は、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、又は、置換もしくは無置換の複素環基を表す。(A)は、O、S、Se又はTe原子を表し、(B)は、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、又は、置換もしくは無置換の複素環基を表す。
R
8
~R
19
の少なくとも1つは、電子求引基である。)
【請求項3】
R
9
、R
10
、R
13
、R
14
、R
17
、及びR
18
の少なくとも1つは電子求引基である、請求項1又は2に記載のフタロシアニン色素又はその塩、立体異性体若しくは互変異性体。
【請求項4】
光免疫療法用である、請求項1又は2に記載のフタロシアニン色素又はその塩、立体異性体若しくは互変異性体。
【請求項5】
HOMO値が-6.0eV以下である、請求項1又は2に記載のフタロシアニン色素又はその塩、立体異性体若しくは互変異性体。
【請求項6】
標的物質を認識する物質が、抗体、抗体断片又はペプチドである、請求項1又は2に記載のフタロシアニン色素又はその塩、立体異性体若しくは互変異性体。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のフタロシアニン色素又はその塩、立体異性体若しくは互変異性体と、薬学的に許容される担体とを含む、薬学的組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フタロシアニン色素及びその用途に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、がんの治療方法としては手術療法、化学療法、放射線治療の3つが主体である。これらの治療法に加え、近年では光増感剤を活用した光線力学療法(Photodynamictherapy;PDT)や、光免疫療法(Photoimmunotherapy;PIT)といった、正常組織への障害が非常に少ない低侵襲ながん治療法が開発されている。
【0003】
特に光免疫療法は、光増感剤であるフタロシアニン色素を抗体に結合させた薬剤をがん細胞に結合させ、その後の光照射によってフタロシアニン色素に光化学的変化を生じさせることでがん細胞を死滅させる治療法である。
【0004】
光免疫療法において、細胞毒性や生体深部の治療効率の向上させるためには、光増感剤の光化学反応をより早くする必要があるが、現状、光増感剤として知られているフタロシアニン色素であるIRDye700DXは、当該光化学反応の迅速性に課題を有している(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
J.Photochem.And 375 Photobiol.:Chem.408,113094(2021).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、光免疫療法において迅速な光化学反応を引き起こすフタロシアニン色素を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、上記課題を解決するための優れた特性を有するフタロシアニン色素を見出し、本発明をなしたものである。
【0008】
すなわち、本発明の実施形態は、以下の[1]~[7]に関する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されず、種々の実施形態を含む。
【0009】
[1]下記式(1)を有するフタロシアニン色素又はその塩、立体異性体若しくは互変異性体。
式(1):
JPEG
2025031540000001.jpg
45
134
(式(1)において、R
1
は、-(L)-(W)又は(L)-(Q)を表し、(L)はリンカー、(W)は標的物質を認識する物質とフタロシアニンとを結合させるための反応性基、(Q)は標的物質を認識する物質を表す。
nは、1又は2である。
M
1
は、Al、Ga、Inを表す。
R
2
~R
4
は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、又は-X-N
+
-R
20
R
21
R
22
を表す。
R
2
~R
4
のうち少なくとも1つは、-X-N
+
-R
20
R
21
R
22
を表す。R
20
~R
22
はそれぞれ独立して、水素、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルカノイル基、置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアルキルカルバモイル基、又は水溶性基を表す。ただし、R
20
~R
22
がアニオン性置換基を有しない場合、対アニオンY
-
を有する。
Xは、各々独立して、直接結合、またはC、N、P、O、およびSの中から選択される1~60の原子を有する直鎖または分岐、環式または複素環式、飽和または不飽和からなる分子鎖である。
R
8
~R
19
は、それぞれ独立して、水素、CR
23
R
24
R
25
、NR
26
R
27
、-(A)-(B)、又は電子求引基を表す。ここで、R
23
~R
27
は、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、又は、置換もしくは無置換の複素環基を表す。(A)は、O、S、Se又はTe原子を表し、(B)は、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、又は、置換もしくは無置換の複素環基を表す。
R
8
~R
19
の少なくとも1つは、電子求引基である。)
【0010】
[2]下記式(2)を有するフタロシアニン色素又はその塩、立体異性体若しくは互変異性体。
式(2):
JPEG
2025031540000002.jpg
45
132
(式(2)において、R
1
は、-(L)-(W)又は(L)-(Q)を表し、(L)はリンカー、(W)は標的物質を認識する物質とフタロシアニンとを結合させるための反応性基、(Q)は標的物質を認識する物質を表す。
nは、1又は2である。
M
2
は、Si、Ge、Snを表す。
R
2
~R
4
、R
5
~R
7
は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、又は-X-N
+
-R
20
R
21
R
22
を表す。
R
2
~R
4
、R
5
~R
7
のうち少なくとも1つは、-X-N
+
-R
20
R
21
R
22
を表す。R
20
~R
22
はそれぞれ独立して、水素、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルカノイル基、置換もしくは無置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアルキルカルバモイル基、又は水溶性基を表す。ただし、R
20
~R
22
がアニオン性置換基を有しない基場合、対アニオンY
-
を有する。
Xは、各々独立して、直接結合、またはC、N、P、O、およびSの中から選択される1~60の原子を有する直鎖または分岐、環式または複素環式、飽和または不飽和からなる分子鎖である。
R
8
~R
19
は、それぞれ独立して、水素、CR
23
R
24
R
25
、NR
26
R
27
、-(A)-(B)、又は電子求引基を表す。ここで、R
23
~R
27
は、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、又は、置換もしくは無置換の複素環基を表す。(A)は、O、S、Se又はTe原子を表し、(B)は、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、又は、置換もしくは無置換の複素環基を表す。
R
8
~R
19
の少なくとも1つは、電子求引基である。)
(【0011】以降は省略されています)
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