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公開番号2025030364
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135595
出願日2023-08-23
発明の名称地盤硬化法及び地盤注入用薬液
出願人名古屋カレット株式会社
代理人個人,個人
主分類C09K 17/12 20060101AFI20250228BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】非アルカリ性注入薬液を用いた地盤硬化法において、ゲルタイムの長い非アルカリ性注入薬液を用いる場合の地盤強度を改善する。
【解決手段】地盤中に非アルカリ性注入薬液を注入して該地盤を硬化させる方法において、2種類以上の非アルカリ性注入薬液を調製し、所定の希釈水ガラス水溶液と混合して、各非アルカリ性注入薬液を調製することを特徴とする地盤硬化法。非アルカリ性注入薬液の瞬結ゲルタイムと緩結ゲルタイムの調節は、酸性剤の増減により調節する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地盤中に非アルカリ性注入薬液を注入して該地盤を硬化させる方法において、2種類以上の非アルカリ性珪酸水溶液を調製し、所定の希釈水ガラス水溶液と混合して、各非アルカリ性注入薬液を調製することを特徴とする地盤硬化法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
各注入薬液は、2種類以上の前記非アルカリ性珪酸水溶液の夫々と所定の希釈水ガラス水溶液を合流して任意の珪酸濃度になるよう調製する請求項1に記載の地盤硬化法。
【請求項3】
前記非アルカリ性注入薬液の瞬結ゲルタイムと緩結ゲルタイムの調節は、酸性剤の量の増減により調節する、請求項1に記載の地盤硬化法。
【請求項4】
前記非アルカリ性珪酸水溶液の珪酸濃度は所定の希釈水ガラスの濃度及び所定の希釈水ガラスの添加量により調節する、請求項1記載の地盤硬化法。
【請求項5】
各注入薬液のうち、緩結用注入薬液の珪酸濃度は、瞬結用注入薬液の珪酸濃度以上の濃度になるよう調製する、請求項1に記載の地盤硬化法。
【請求項6】
ゲルタイムの異なる前記非アルカリ性注入薬液の珪酸濃度は、4.1~18.2w/v%である、請求項1に記載の地盤硬化法。
【請求項7】
非アルカリ性珪酸水溶液にシリカコロイドが配合された、請求項1に記載の地盤硬化法。
【請求項8】
非アルカリ性珪酸水溶液と前記所定の水ガラス希釈液を合流させてえられるゲルタイムの短い注入薬液を地盤に注入し、その後非アルカリ性珪酸水溶液と前記所定の水ガラス希釈液を合流させてえられるゲルタイムの長い注入薬液を地盤に注入する、請求項1に記載の地盤硬化法。
【請求項9】
液状化防止工事に使用する、請求項1~8のいずれかに記載の地盤硬化法。
【請求項10】
2種類以上の非アルカリ性珪酸水溶液を調製し、所定の希釈水ガラス水溶液と混合して、各非アルカリ性注入薬液を調製することを特徴とする非アルカリ性地盤注入用薬液。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は地盤硬化法、特に地盤注入用薬液に関する。地盤の強化や止水を図るため、地盤中に薬液を注入して該地盤を硬化させることが行われる。本発明は特にかかる地盤注入用薬液の改良に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、上記のような地盤硬化方法として、pH値の低い非アルカリ性珪酸水溶液(非アルカリ領域のシリカゾルとも称する)に水ガラスを含む配合液を合流して得られるゲルタイムの短いグラウトを地盤中に注入し、その後引きつづいてゲルタイムの長い非アルカリ性珪酸水溶液を地盤中に注入することがおこなわれてきた。先行技術としては、特開昭57-94083、特公平2-16352等がある。また等量注入する場合は、非アルカリ性珪酸水溶液と合流する希釈水ガラスの濃度をゲルタイムの短い薬液の場合は濃くし、ゲルタイムの長い薬液の場合は薄くして施工されている。(非特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭57-94083
特公平2-16352
【非特許文献】
【0004】
富士化学株式会社「シリカショットエース(SILICA SHOT A)」カタログ抜粋
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下の分析は、本願の発明者らによるものである。なお、上記先行技術文献の記載事項は、引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
【0006】
従来、2重管ストレーナ工法でゲルタイムの長い非アルカリ性珪酸水溶液を調製する際、過剰の酸を極力少なくするために酸の割合を水ガラスの酸化ナトリウムを中和する量以上のできるだけ少ない量として非アルカリ性珪酸水溶液を調製しなければならなかった。そのため水ガラス水溶液と合流させる際に、ゲルタイムの長い珪酸水溶液を調製する際に使用する希釈水ガラスを利用して2重管でゲルタイムの長い珪酸水溶液と先端混合してゲルタイムの短い非アルカリ性薬液を注入する際、生成注入薬液のpHを中~弱アルカリ性にするために、ゲルタイムの長い非アルカリ性珪酸水溶液よりも少量の水ガラス水溶液を比例注入しなければならないという問題があった。
【0007】
また市販の一般的なプランジャーポンプを使用する1:1の等量注入の場合、非アルカリ性珪酸水溶液と合流する希釈水ガラスの濃度をゲルタイムの短い薬液の場合は濃くし、ゲルタイムの長い薬液の場合は薄くして施工していた。そのためゲルタイムの長い薬液のシリカ濃度が低下して注入効果(特に一軸圧縮強度)が劣るという問題があった。
【0008】
本発明の一局面において、上記の問題を解消乃至軽減することに寄与する地盤硬化法及び地盤注入用薬液を提供することを目的とする。本発明の他の局面における、他の目的は、本願の全記載から明らかに把握される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一視点において、地盤中に非アルカリ性注入薬液を注入して該地盤を硬化させる方法において、酸濃度の異なる2種類以上の非アルカリ性珪酸水溶液を調製し、所定の希釈水ガラス水溶液と混合して各非アルカリ性注入薬液を調製することを特徴とする地盤硬化法及び地盤注入用薬液が提供される。
【0010】
なお、本願発明において、ゲルタイムは、ゲル化時間の意義で用いるものとし、「非アルカリ性」の語はpH9.0以下を意味するものとする。また「珪酸濃度」はシリカ(SiO
2
)乃至二酸化ケイ素の濃度の意味で用いる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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