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公開番号2024140394
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051519
出願日2023-03-28
発明の名称焼成用治具
出願人ノリタケ株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 35/64 20060101AFI20241003BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】安定的に多段積みすることができ、通気性が良好な焼成用治具を提供すること。
【解決手段】ここに開示される焼成用治具100は、被焼成材料を載置するための焼成用治具であって、略矩形状の底面12と、該底面12の2辺から上方に延び相互に対向する一対の側壁14と、を有する基材10と、底面12の少なくとも一部を被覆するセラミックからなる被膜20と、を備えている。底面12は、複数の貫通孔30を有し、底面12と側壁14とがなす角はそれぞれ鋭角であり、側壁14にはガスが流通可能に構成されたガス流通部16が設けられている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
被焼成材料を載置するための焼成用治具であって、
略矩形状の底面と、該底面の2辺から上方に延び相互に対向する一対の側壁と、を有する基材と、
前記底面の少なくとも一部を被覆するセラミックからなる被膜と、
を備えており、
前記底面は、複数の貫通孔を有し、
前記底面と前記側壁とがなす角はそれぞれ鋭角であり、
前記側壁にはガスが流通可能に構成されたガス流通部が設けられている、焼成用治具。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記ガス流通部は、前記側壁を該側壁の板厚み方向に貫通する貫通孔である、請求項1に記載の焼成用治具。
【請求項3】
前記底面が有する複数の貫通孔の孔径は、前記側壁が有する貫通孔の孔径よりも小さい、請求項2に記載の焼成用治具。
【請求項4】
前記底面が有する複数の貫通孔および前記側壁が有する複数の貫通孔は、エッチング孔である、請求項2に記載の焼成用治具。
【請求項5】
前記底面は、該底面と前記側壁との接続部分の近傍において、前記底面の外表面側から内表面側に向けて凹んだ溝部を有している、請求項1に記載の焼成用治具。
【請求項6】
被焼成材料を載置するための焼成用治具の製造方法であって、
基材に複数の貫通孔を形成することと、
前記基材が底面と側壁とを有するように成形することと、
前記基材にセラミックからなる被膜を形成することと、
を含み、
前記底面と前記側壁とがなす角はそれぞれ鋭角となるように成形する、焼成用治具の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼成用治具に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば積層セラミックコンデンサ(Multilayer Ceramic
Capacitors:MLCC)等の電子部品の焼成には、セラミックからなる焼成用治具(焼成用容器)が用いられている。一例として、特許文献1には、セラミック製の第1線条部と、セラミック製の第2線条部と、を有し、第1線条部と第2線条部とが交差することによって、格子をなし、該格子によって画成される複数の貫通孔を有するセラミック格子体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-184304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
MLCC等の小型電子部品は、性能発現性や生産性の観点からなるべく高速、短時間で焼成することが求められている。その一方で、焼成用治具の取扱い性や生産効率向上の観点からは、対向する一対の側壁を有する形態であることが好ましい。その一方で、側壁を有する場合には、通気性が低くなる傾向にあり、バインダ等が不均一に溜まる虞がある。
【0005】
また、特許文献1の比較例においては、ニッケル線材を平織りにして形成したニッケル金網にジルコニアをコートした格子体が開示されている。しかしながら、かかる格子体は、機械的強度が低いために、繰り返し使用した際には変形することが記載されている。側壁を有するように(すなわち、段積みできるように)加工した際には、曲げ部の強度がさらに低下する虞がある。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、安定的に多段積みすることができ、通気性が良好な焼成用治具を提供することを目的とする。また、他の目的は、上記した焼成用治具を好適に製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するべく、ここに開示される焼成用治具が提供される。ここに開示される焼成用治具は、被焼成材料を載置するための焼成用治具であって、略矩形状の底面と、該底面の2辺から上方に延び相互に対向する一対の側壁と、を有する基材と、上記底面の少なくとも一部を被覆するセラミックからなる被膜と、を備えている。上記底面は、複数の貫通孔を有している。上記底面と上記側壁とがなす角はそれぞれ鋭角であり、上記側壁にはガスが流通可能に構成されたガス流通部が設けられている。
【0008】
かかる構成によれば、焼成用治具が基材と被膜とから構成され、基材が側壁を有していることにより、焼成用治具の機械的強度が向上する。また、底面と側壁とがなす角が鋭角となるように構成されることにより、安定して多段積みをすることができる。さらに、側壁がガス流通部を有することにより通気性が向上し、被焼成材料を焼成する際の脱脂性が向上する。したがって、高品質な電子部品等を製造することができる焼成用治具が実現される。
【0009】
ここに開示される焼成用治具の好ましい一態様では、上記ガス流通部は、上記側壁を該側壁の板厚み方向に貫通する貫通孔である。
かかる構成によれば、好適に通気性を向上させることができる。
【0010】
ここに開示される焼成用治具の好ましい一態様では、上記底面が有する複数の貫通孔の孔径は、上記側壁が有する貫通孔の孔径よりも小さい。
かかる構成によれば、被焼成材料が外部に落下することを防止しつつ、通気性を好適に向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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