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公開番号2025000852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2024170499,2022555579
出願日2024-09-30,2021-10-08
発明の名称樹脂組成物
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 101/10 20060101AFI20241224BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】イソシアヌレート化合物を含まず、有害性が低く、かつ、強度及び伸び性に優れるコンクリート表面保護工法用樹脂組成物を提供する。
【解決手段】変成シリコーン樹脂と充填剤とを含む樹脂組成物であって、前記樹脂組成物を23℃、相対湿度50%で、7日間硬化させたときの硬化物において、JIS K 6251に準拠して測定される最大応力が、5.0N/mm2以上であり、破断歪が、100%以上であり、弾性率が、2.0MPa以上である、湿気硬化性樹脂組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
変成シリコーン樹脂と充填剤とを含む樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物を23℃、相対湿度50%で、7日間硬化させたときの硬化物において、JIS K 6251に準拠して測定される、
最大応力が、5.0N/mm
2
以上であり、
破断歪が、100%以上であり、
弾性率が、2.0MPa以上である、
樹脂組成物。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
平行平板を用いて、ギャップ1.5mm、歪0.5%、温度40℃、角周波数0.1rad/sの条件で、JIS K 6394に準拠して圧縮モードにより測定される伸長応力が、25Pa以上である、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記変成シリコーン樹脂が、反応性シリル基を両末端にそれぞれ2以上有する直鎖重合体Aを含み、
該直鎖重合体Aの含有量が、前記変成シリコーン樹脂の総量に対して、10~90質量%である、
請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記変成シリコーン樹脂が、反応性シリル基を両末端にそれぞれ1つ有する直鎖重合体Bを含み、
該直鎖重合体Bの含有量が、前記変成シリコーン樹脂の総量に対して、10~90質量%である、
請求項1~3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記変成シリコーン樹脂の含有量が、前記樹脂組成物の総量に対して、20~99質量%である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記充填剤の平均粒径が、400nm以下である、
請求項1~5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記充填剤の含有量が、前記樹脂組成物の総量に対して、1.0~15質量%である、
請求項1~6のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記充填剤が、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、樹脂粒子からなる群より選ばれる一種以上を含み、
請求項1~7のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
コンクリート片の表面保護工法に使用される、
請求項1~8のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
コンクリート躯体の表面、又は、該表面に形成された他の層の表面に、請求項1~9のいずれか一項に記載の樹脂組成物を用いて、中塗層を形成する工程を有する、
コンクリート片の表面保護工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、特にはコンクリート片の表面保護工法に使用される樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
二酸化炭素による中性化や塩化物イオンの浸透による塩害やその他の経時劣化が進行することなどにより、コンクリート構造物からコンクリート片が剥落することがある。このようなコンクリート片の剥落を防止するために、コンクリートの表面を樹脂組成物や繊維シートで覆う工法が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、このような表面保護工法の作業性を向上させることを目的として、コンクリート躯体の表面側にプライマー層を形成した後、該プライマー層上に弾性樹脂層を形成し、次いで、該弾性樹脂層上に補強層を形成するコンクリート片の剥落防止工法において、補強層として、所定のイソシアヌレート化合物、所定のイソシアネートプレポリマー、及び所定のジアミン化合物により形成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-090566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、イソシアヌレート化合物は劇物や毒物の指定がされつつあり、イソシアヌレート化合物を原料とするポリウレアやポリウレタンは、有毒性の点から問題がある。そのため、表面保護工法に使用する樹脂組成物としてイソシアヌレート化合物を用いない樹脂組成物が求められている。
【0006】
また、表面保護工法の中塗層として従来用いられてきたウレタンは強度が低く、またエポキシは追従性が低いなど、表面保護材料として課題がある。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、有害性が低く、かつ、強度及び伸び性に優れる塗膜を形成できる樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
変成シリコーン樹脂と充填剤とを含む樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物を23℃、相対湿度50%で、7日間硬化させたときの硬化物において、JIS K 6251に準拠して測定される、
最大応力が、5.0N/mm
2
以上であり、
破断歪が、100%以上であり、
弾性率が、2.0MPa以上である、
樹脂組成物。
〔2〕
平行平板を用いて、ギャップ1.5mm、歪0.5%、温度40℃、角周波数0.1rad/sの条件で、JIS K 6394に準拠して圧縮モードにより測定される伸長応力が、25Pa以上である、
〔1〕に記載の樹脂組成物。
〔3〕
前記変成シリコーン樹脂が、反応性シリル基を両末端にそれぞれ2以上有する直鎖重合体Aを含み、
該直鎖重合体Aの含有量が、前記変成シリコーン樹脂の総量に対して、10~90質量%である、
〔1〕又は〔2〕に記載の樹脂組成物。
〔4〕
前記変成シリコーン樹脂が、反応性シリル基を両末端にそれぞれ1つ有する直鎖重合体Bを含み、
該直鎖重合体Bの含有量が、前記変成シリコーン樹脂の総量に対して、10~90質量%である、
〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔5〕
前記変成シリコーン樹脂の含有量が、前記樹脂組成物の総量に対して、20~99質量%である、
〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔6〕
前記充填剤の平均粒径が、400nm以下である、
〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔7〕
前記充填剤の含有量が、前記樹脂組成物の総量に対して、1.0~15質量%である、
〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔8〕
前記充填剤が、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、樹脂粒子からなる群より選ばれる一種以上を含み、
〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔9〕
コンクリート片の表面保護工法に使用される、
〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
〔10〕
コンクリート躯体の表面、又は、該表面に形成された他の層の表面に、〔1〕~〔9〕のいずれか一項に記載の樹脂組成物を用いて、中塗層を形成する工程を有する、
コンクリート片の表面保護工法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、有害性が低く、かつ、強度及び伸び性に優れる塗膜を形成できる樹脂組成物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例における引張特性を示す図である。
押し抜き試験の概略を示す図である。
実施例における押し抜き試験の結果を示す図である。
ひび割れ追従性試験の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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