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公開番号
2024161057
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-15
出願番号
2024141106,2021542973
出願日
2024-08-22,2020-08-26
発明の名称
コンクリート構造物補強用繊維シート
出願人
デンカ株式会社
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
C08J
5/08 20060101AFI20241108BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】高い下地視認性を有し、かつ十分な補強性能が得られる補強方法の提供。
【解決手段】フィラメントを組み合わせた多軸メッシュシート(A)と、マトリックス樹脂(B)とが一体化された構造を有し、且つ多軸メッシュシート(A)の目付量が500g/m
2
~1000g/m
2
である、コンクリート構造物補強用繊維シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリート構造物の補強方法に用いられるコンクリート構造物補強用繊維シートであり、
フィラメントを組み合わせた多軸メッシュシート(A)と、マトリックス樹脂(B)とが一体化された構造を有し、且つ
前記多軸メッシュシート(A)の目付量が500g/m
2
~1000g/m
2
である
コンクリート構造物補強用繊維シート。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記多軸メッシュシート(A)の目開きが1~25mmである請求項1に記載のコンクリート構造物補強用繊維シート。
【請求項3】
前記多軸メッシュシート(A)が、少なくとも一軸方向に熱可塑性樹脂を含有する請求項1又は請求項2に記載のコンクリート構造物補強用繊維シート。
【請求項4】
前記多軸メッシュシート(A)が含有する熱可塑性樹脂の含有量が、50g/m
2
以下である請求項3に記載のコンクリート構造物補強用繊維シート。
【請求項5】
前記多軸メッシュシート(A)が、少なくとも二軸以上のガラス繊維シートであり、前記ガラス繊維シートが、少なくともZrO
2
を12質量%以上、及びR
2
O(RはLi、Na及びKからなる群から選択される少なくとも1種)を10質量%以上含有する請求項1~請求項4の何れか一項に記載のコンクリート構造物補強用繊維シート。
【請求項6】
前記マトリックス樹脂(B)が、(メタ)アクリル樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、エポキシ樹脂、及びシリコーン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種以上の成分を、少なくとも50質量%以上含有する請求項1~請求項5の何れか一項に記載のコンクリート構造物補強用繊維シート。
【請求項7】
前記マトリックス樹脂(B)の含有量が、20g/m
2
~400g/m
2
である請求項1~請求項6の何れか一項に記載のコンクリート構造物補強用繊維シート。
【請求項8】
前記多軸メッシュシート(A)と前記マトリックス樹脂(B)の屈折率の差が、JIS K 7142:2014の第4.1節に係るA法に従って、波長589nmの光源を用いて測定した際に0.04以下である請求項1~請求項7の何れか一項に記載のコンクリート構造物補強用繊維シート。
【請求項9】
目開きが1~25mmである請求項1~請求項8の何れか一項に記載のコンクリート構造物補強用繊維シート。
【請求項10】
フィラメントを組み合わせた目付量が500g/m
2
~1000g/m
2
である多軸メッシュシート(A)に、マトリックス樹脂(B)を含浸させるステップと、
含浸させた前記マトリックス樹脂(B)を、加熱処理及び/又は活性エネルギー線照射処理によって硬化及び/又は非流動化させることで、前記多軸メッシュシート(A)と前記マトリックス樹脂(B)とを一体成型し、繊維シートを得るステップと
を含むコンクリート構造物補強用繊維シートの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造物補強用繊維シートに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
既設のコンクリート構造物の補強には一般に、劣化したコンクリートの除去、ひび割れ補強剤の注入、覆工コンクリートの打設といった手順が取られるが、高所での重作業が多く、簡便な方法が求められている。
【0003】
これに対して、合成繊維製の織物や編物、不織布等を補強対象部に貼り、その上から樹脂を塗布・硬化させるという、いわゆるFRP(fiber reinforced plastic)を形成する補強方法が提案されている。
【0004】
その補強を繊維シートで行う場合には、繊維シートとしてアラミド系繊維や炭素繊維が用いられてきた。
【0005】
しかし、こうした従来の方法で補強を行ったコンクリート構造物の表面は不透明な樹脂やシート部材等の補強層で被覆され、外部からコンクリート構造物の素地の状態を目視によって観察することが困難であった。近年、コンクリート構造物の表面の補強を行った後に、構造物の経時変化の監視も必要となるケースが多いが、その要請に簡単に対応できない問題があった。
【0006】
従来は、素地の状態を外部から目視によって観察する必要が出た際には、表面に施された既存の補強層の一部を除去し、素地を露出させるための点検用窓を形成せざるを得なかった。
【0007】
しかし、そのように点検用窓を形成すると、その箇所の強度が低下してしまう懸念や、点検用窓の部分が補強層の劣化の起点となり得るという懸念が更に生じてしまった。
【0008】
接着剤と繊維メッシュシートを用いて施工後のコンクリート構造物の素地を観察可能な施工方法として、特許文献1では、コンクリート構造物表面に1mmの厚みにおいて平行光線透過率75%以上のアクリル樹脂に塗りつけた後に、ナイロン繊維又はビニロン繊維を貼り付けることを特徴とする補修工法が記載されている。特許文献2では透明ポリウレタン樹脂溶液を塗り付けた後にガラス繊維シートを貼着し、その上から透明ポリウレタン樹脂溶液を塗り付けてガラス繊維シートに含浸させ、これを乾燥させることで固化させて透明又は半透明のコーティング層を形成するコンクリート構造物表面の強化コーティング方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2006-342538号公報
特開2010-001707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記の特許文献1~2に記載の方法は、あくまでコンクリート構造物表面の劣化した構造物片のはく落の抑制を想定したものである。このため、コンクリート構造物の補強に必要な、高い引張強度を有するFRP構造物を得ることはできなかった。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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