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公開番号2024108096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023081898
出願日2023-05-17
発明の名称ポリウレタン
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人
主分類C08G 18/66 20060101AFI20240802BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】低温時の柔軟性、弾性回復性及び耐オレイン酸性などの耐薬品性に優れたポリウ
レタンを提供する。
【解決手段】複数のイソシアネート基を有する化合物に由来する構造単位、ポリオール及
びポリアミンからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物に由来する構造単位、及び
、下記式(1)で表されるポリエーテルポリオールに由来する構造単位を含むポリウレタ
ン。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024108096000007.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">30</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">161</com:WidthMeasure> </com:Image> (上記式(1)において、Rは炭素数2~10の二価の炭化水素基を表し、nは2~40
の整数であり、mは1以上の整数であり、sは1~30の整数である。なお、式(1)中
、複数のRは同一であってもよく、異なるものであってもよい。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
複数のイソシアネート基を有する化合物に由来する構造単位、ポリオール及びポリアミ
ンからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物に由来する構造単位、及び、下記式(
1)で表されるポリエーテルポリオールに由来する構造単位を含むポリウレタン。
TIFF
2024108096000006.tif
31
161
(上記式(1)において、Rは炭素数2~10の二価の炭化水素基を表し、nは2~40
の整数であり、mは1以上の整数であり、sは1~30の整数である。なお、式(1)中
、複数のRは同一であってもよく、異なるものであってもよい。)
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記式(1)で表されるポリエーテルポリオール数平均分子量が600以上である請求
項1に記載のポリウレタン。
【請求項3】
前記式(1)におけるRがn-ブチレン基である請求項1又は2に記載のポリウレタン

【請求項4】
前記ポリオール及びポリアミンからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物が、エ
チレンジアミン、プロピレンジアミン、イソホロンジアミン及びヘキサメチレンジアミン
からなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項1又は2に記載のポリウレ
タン。
【請求項5】
前記ポリオール及びポリアミンからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物が、1
,4-ブタンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール及び1,6-ヘキサ
ンジオールからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項1又は2に記載
のポリウレタン。
【請求項6】
前記複数のイソシアネート基を有する化合物が、4,4’-ジフェニルメタンジイソシ
アネート、2,4-トルエンジイソシアネート、2,6-トルエンジイソシアネート、4
,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシア
ネート及びイソホロンジイソシアネートからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物
である請求項1又は2に記載のポリウレタン。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のポリウレタンが弾性繊維用であるポリウレタン。
【請求項8】
請求項7に記載の弾性繊維用であるポリウレタンを用いたポリウレタン弾性繊維。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタンに関する。さらに詳しくは、低温時の柔軟性、弾性回復性及び
耐オレイン酸性などの耐薬品性を改善したポリウレタンに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタンは、ウレタンフォーム、塗料、接着剤、シーラント、エラストマー等、幅
広い用途に使用されている。ポリウレタンは、イソシアネート、鎖延長剤から構成される
ハードセグメントとポリオールを主成分とするソフトセグメントから構成されている。
従来、工業規模で生産されているポリウレタンの主たるソフトセグメント部の原料は、
ポリテトラメチレンエーテルグリコールに代表されるポリエーテルポリオールタイプ、ア
ジペート系エステルに代表されるポリエステルポリオールタイプ、ポリカプロラクトンに
代表されるポリラクトンタイプ又はポリカーボネートジオールに代表されるポリカーボネ
ートタイプに分けられる(非特許文献1)。
【0003】
近年、ポリウレタンを原料にした弾性繊維の分野において、柔軟性や弾性回復性および
耐薬品性に優れた素材の需要が高まっている。特にポリウレタンの柔軟性や弾性回復性に
寄与するのはポリウレタン中にソフトセグメントとして含まれるポリエーテルポリオール
である。
【0004】
しかしながら、現在、スパンデックス、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマー
、人工皮革、合成皮革などの用途に広く市販されているポリウレタンに用いられるポリエ
ーテルポリオールは、主にテトラヒドロフランから製造されたポリテトラメチレンエーテ
ルグリコールであるが、ポリテトラメチレンエーテルグリコールを用いたポリウレタンは
柔軟性、伸び、弾性回復性に優れる一方でソフトセグメントの結晶性により、低温領域で
の柔軟性が低下する点で課題をもっていた。また、衣料用途などで求められる人体から分
泌される油脂に含まれるオレイン酸への耐薬品に劣る点で課題をもっていた。(特許文献
1及び2)
【0005】
ポリテトラメチレングリコールの結晶性を抑制する手段として、ポリテトラメチレンエ
ーテルグリコールに側鎖を持つモノマー(例えば、3-アルキルテトラヒドロフラン)を
導入し、非晶性を高めたポリオールがある。これらのポリオールを用いたポリウレタンは
、ポリオールのアルキル側鎖がソフトセグメントの結晶性を抑制し、低温領域でも良好な
柔軟性を発現出来ることが知られているが、耐オレイン酸性等の耐久性に関する効果は明
示されていない(特許文献2)。
【0006】
また、数平均分子量が3500~5500の高分子量ポリテトラメチレンエーテルグリ
コールが提案されているが、数平均分子量3500未満のポリテトラメチレンエーテルグ
リコールより柔軟性、弾性回復性に優れる事が知られている。一方で低温領域での柔軟性
、弾性回復性についての効果は明示されていない。(特許文献3)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-152239
特開昭63-235320
特開2017-025282
【非特許文献】
【0008】
“ポリウレタンの基礎と応用”96頁~106頁 松永勝治 監修、(株)シーエムシー出版、2006年11月発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ポリウレタン、特に弾性繊維用のポリウレタンにあっては、その用途において、低温時
の柔軟性や弾性回復性、耐薬品性などの耐久性の更なる向上が望まれているが、特許文献
1,2,3等で提案される従来の弾性繊維用ポリウレタンでは、低温時の柔軟性及び弾性
回復性と耐オレイン酸性などの耐薬品性との両立が困難であった。
【0010】
本発明は、低温時の柔軟性、弾性回復性及び耐オレイン酸性などの耐薬品性を改善した
ポリウレタンと、該ポリウレタンが弾性繊維用であり、該弾性繊維用のポリウレタンを用
いたポリウレタン弾性繊維を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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