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公開番号2024149825
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2024137851
出願日2024-08-19
発明の名称熱可塑性樹脂組成物
出願人第一工業製薬株式会社
代理人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20241010BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】難燃性に優れるとともに樹脂物性の低下が抑制された熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 熱可塑性樹脂(A)、臭素系難燃剤(B)および難燃助剤(C)を含み、前記難燃助剤(C)が、三酸化アンチモン(C1)と三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)とを含む熱可塑性樹脂組成物である。三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)は、金属酸化物、金属水酸化物および粘土鉱物から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂(A)、臭素系難燃剤(B)および難燃助剤(C)を含む熱可塑性樹脂組成物であって、前記難燃助剤(C)が、三酸化アンチモン(C1)と、三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)とを含む熱可塑性樹脂組成物。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)が、金属酸化物、金属水酸化物および粘土鉱物から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項3】
前記三酸化アンチモン(C1)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の0.1~30重量%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項4】
前記三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の0.1~30重量%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項5】
前記三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)の含有量が、前記難燃助剤(C)の5~90重量%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ポリスチレン樹脂やABS樹脂などの熱可塑性樹脂の難燃性を高めるために、臭素系難燃剤が使用されている。また、難燃助剤を併用することにより、難燃性を維持したまま、臭素系難燃剤の使用量を低減できることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-245863号公報
【0004】
しかしながら、特許文献1の樹脂組成物は、用途によっては樹脂物性の低下を十分に抑制できているとは言えないという問題があった。本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、高い難燃性を有するとともに樹脂物性への影響がより低減された熱可塑性樹脂組成物を提供することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、例えば、以下に示される実施形態を含む。
[1]熱可塑性樹脂(A)、臭素系難燃剤(B)および難燃助剤(C)を含む熱可塑性樹脂組成物であって、前記難燃助剤(C)が、三酸化アンチモン(C1)と、三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)とを含む熱可塑性樹脂組成物。
[2]前記三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)が、金属酸化物、金属水酸化物および粘土鉱物から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[3]前記三酸化アンチモン(C1)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の0.1~30重量%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[4]前記三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)の含有量が、熱可塑性樹脂組成物の0.1~30重量%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[5]前記三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)の含有量が、前記難燃助剤(C)の5~90重量%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、難燃剤に優れるとともに樹脂物性の低下が抑制された熱可塑性樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
【0008】
熱可塑性樹脂(A)、臭素系難燃剤(B)および難燃助剤(C)を含む熱可塑性樹脂組成物であって、前記難燃助剤(C)は、三酸化アンチモン(C1)と、三酸化アンチモン以外の無機化合物(C2)とを含有する。以下、各成分について説明する。
【0009】
本発明の熱可塑性樹脂(A)としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。前記熱可塑性樹脂(A)は、単独で使用してもよく、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
【0010】
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリオレフィン、オレフィンと他の単量体との共重合体などのポリオレフィン骨格重合物が挙げられる。ポリオレフィンとしては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン等のポリエチレン;エチレン-αオレフィン共重合体;ホモポリプロピレン、ポリプロピレンのブロックコポリマー(例えば、プロピレンとエチレンのブロックコポリマー)、ポリプロピレンのランダムコポリマー(例えば、プロピレンとエチレンのランダムコポリマー)等のポリプロピレン;プロピレン-αオレフィン共重合体;エチレン-ブテン-プロピレンのターポリマー等が挙げられる。オレフィンと他の単量体との共重合体としては、プロピレン-エチレンブロック共重合体、プロピレン-エチレンランダム共重合体、プロピレン-ブテンブロック共重合体、プロピレン-ブテンランダム共重合体、プロピレン-α-オレフィンブロック共重合体、プロピレン-α-オレフィングラフト共重合体などが挙げられる。これらポリオレフィン系樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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