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公開番号
2024158654
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074018
出願日
2023-04-28
発明の名称
ポリカーボネート樹脂組成物
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20241031BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 特定のポリカーボネート樹脂に特定のエチレン系樹脂を特定割合で配合する事により、射出成形加工であっても十分な溶融流動性を確保しつつ、成形品の耐熱性、耐衝撃性、マテリアルリサイクル性、成形品外観に優れるポリカーボネート樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、エチレン系樹脂(B)1~10質量部を含む樹脂組成物であり、ポリカーボネート樹脂(A)が、JIS K 7210を準拠し、300℃ 荷重1.2kgで測定したメルトボリュームフローレートが5~14cm
3
/gのポリカーボネート樹脂であり、エチレン系重合体(B)が、JIS K6924-1を準拠し、190℃、荷重2160gで測定したメルトマスフローレイトが50~10000g/10分のエチレン系重合体であるポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、エチレン系樹脂(B)1~10質量部を含む樹脂組成物であり、ポリカーボネート樹脂(A)が、JIS K 7210を準拠し、300℃ 荷重1.2kgで測定したメルトボリュームフローレートが5~14cm
3
/gのポリカーボネート樹脂であり、エチレン系重合体(B)が、JIS K6924-1を準拠し、190℃、荷重2160gで測定したメルトマスフローレイトが50~10000g/10分のエチレン系重合体である、ポリカーボネート樹脂組成物。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
ポリカ―ボネート樹脂(A)が、ポリカーボネート樹脂の再生樹脂である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
射出成形用である、請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のポリカーボネート樹脂組成物からなる射出成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物及びその射出成形品に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、耐熱性、耐衝撃性、透明性に優れるプラスチックとして、電気電子機器分野、自動車分野、OA機器分野、家電製品分野等様々な分野において幅広く利用されている。これら分野において、ポリカーボネート樹脂は、ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン三元共重合体)やPMMA(ポリメチルメタクリレート)より耐熱性、耐衝撃性に優れるため、透明部品だけでなく、着色部品にも使用されている。
【0003】
しかし、ポリカーボネート樹脂は、高い耐熱性を有することにより、成形加工時の溶融流動性が悪いため、薄肉部品や複雑な形状の製造においては、成形品の変形や外観が悪化する等の問題がある。
【0004】
そこで、射出圧縮成形等の特殊な成形方法を採用することにより成形品として提供されているが、これら特殊成形方法にはコストパフォーマンスが低下するという問題がある。また、射出成形における成形温度を上げる、もしくはポリカーボネート樹脂の分子量を下げることで、粘度を下げ、溶融流動性を向上させる試みもあるが、前者は改質効果として不十分であるばかりか熱劣化が生じる、後者では耐熱性、機械物性が低下するという問題がある。
【0005】
さらに近年、資源の有効活用の観点から、製品廃棄物を原材料として再生利用するマテリアルリサイクルの推進が要求されており、ポリカーボネート樹脂は、その幅広い製品分野からマテリアルリサイクルが強く要求されている。しかし、ポリカーボネート樹脂のマテリアルリサイクルにおいてもバージン樹脂と同様、溶融流動性の低さが課題となっており、使用可能な水準に到達させるべく、多くの研究開発がなされている。
【0006】
このような背景の中、ポリカーボネート樹脂等の溶融流動性を向上させるために、滑剤を添加する検討が行われており、例えば、ポリカーボネート樹脂に、ペンタエリストール、直鎖飽和脂肪酸、アジピン酸、及び脂肪酸コンプレックスエステルワックスを添加し、溶融流動性、耐熱性を向上させたポリカーボネート樹脂組成物(例えば、特許文献1参照。)、ポリカーボネート樹脂に、酸化酸変性ポリエチレンワックスを添加することで、耐熱性を悪化させることなく、溶融流動性を向上させたポリカーボネート樹脂組成物(例えば、特許文献2参照。)、さらに、特定の割合のポリカーボネート樹脂とポリ乳酸から成る樹脂混合物に、窒素含有有機基を含むポリオルガノシロキサンを添加することで、溶融流動性、耐衝撃性に優れ、さらにポリ乳酸の添加によりポリカーボネートの耐湿性が向上し、耐久性が向上することでマテリアルリサイクル性にも優れたポリカーボネート樹脂組成物(例えば、特許文献3参照。)、等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-195453号公報
特許第6682534号公報
特開2008-37965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1、2に提案のポリカーボネート樹脂組成物は、耐衝撃性の保持・改良については何ら検討がされておらず課題を有するものであった。また、特許文献3に提案のポリカーボネート樹脂組成物は、非常に吸湿性の高いポリ乳酸を添加するものであり、非常に高温の加工温度を必要とするポリカーボネート樹脂の射出成形の際には吸湿水分が加工に大きく影響する取扱い性に課題を有するものであった。さらに、これらポリカーボネート樹脂組成物は、流動性付与、リサイクル性を有する射出成形材料としての検討は何らなされていないものであった。
【0009】
そこで、本発明は、特定のエチレン系樹脂を含むポリカーボネート樹脂組成物とする事により、これらの課題を解決し、射出成形加工時の十分な溶融流動性を付与し、成形品の耐熱性、耐衝撃性、マテリアルリサイクル性にも優れるとともに、成形品の外観不良である反りを低減するポリカーボネート樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のポリカーボネート樹脂に特定のエチレン系樹脂を特定の割合で配合した樹脂組成物が、射出成形加工時の十分な溶融流動性を付与し、成形品の耐熱性、耐衝撃性、マテリアルリサイクル性にも優れるとともに、成形品の外観不良である反りを低減するものとなることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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