TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025007731
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023109322
出願日
2023-07-03
発明の名称
ポリエチレン樹脂組成物およびそれよりなる成形品
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
23/04 20060101AFI20250109BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 水蒸気バリア性および透明性が良好なポリエチレン樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 下記特性(a)~(c)を満足するポリエチレン樹脂Aに、核剤Bとして1,2-シクロヘキサンジカルボン酸塩およびステアリン酸塩を合計200~2500ppm含むポリエチレン樹脂組成物。
(a)密度が940~970kg/m
3
である。
(b)JIS K 6922-1に準拠し、190℃、荷重21.18Nで測定したメルトマスフローレート(以下、MFRという)が0.1~50g/10分
(c)数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)が5.0以下である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記特性(a)~(c)を満足するポリエチレン樹脂Aに、核剤Bとして1,2-シクロヘキサンジカルボン酸塩およびステアリン酸塩を合計200~2500ppm含むポリエチレン樹脂組成物。
(a)密度が940~970kg/m
3
である。
(b)JIS K 6922-1に準拠し、190℃、荷重21.18Nで測定したメルトマスフローレート(以下、MFRという)が0.1~50g/10分以下
(c)数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)が5.0以下である。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記核剤Bが1,2-シクロヘキサンジカルボン酸カルシウム60~70重量%およびステアリン酸亜鉛30~40重量%である請求項1に記載のポリエチレン樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のポリエチレン樹脂組成物からなる成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエチレン樹脂組成物に関するものである。更に詳細には、特定のポリエチレンと核剤の樹脂組成物およびそれよりなる成形品に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、プラスチック包装やプラスチック容器の廃棄物の削減に対する世界的な関心が高まっており、持続可能性を高め得る材料および技術が求められており、薄肉化やリサイクルに対応した取り組みが増えている。
【0003】
フィルム包装の多くは、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート、環状ポリオレフィン等を複数組み合わせた多層構成が用いられ、各種材料の特性を活かした設計となっている。しかしながら、これらの異種材料を組み合わせた場合、リサイクルが困難となる問題があった。そのため、包装材料の単一化が求められるが、他樹脂で得られていた特性が失われてしまうため、包装容器としての性能や加工特性を維持することは難しかった。例えば、材料にポリエチレン単独を用いた場合、成形加工性や後加工性に優れ、製造コストに優れる一方で、水蒸気や酸素のガスバリア性が十分でなく、内容物の性状を保持する容器としての性能が低下してしまう恐れがあった。結晶化度が高い、すなわち、密度が高いポリエチレンを選定することで比較的高いガスバリア性が得られるが、ガスバリア性が必ずしも十分でない場合もあり、透明性が低下し、内容物の視認性が低下してしまう課題があった。また、環境対応の一手法として、包装の薄肉化を行う場合でも、厚みが低下するのに伴いガスバリア性が低下してしまう問題があった。そのため、単独で使用しても十分なガスバリア性および透明性を有するポリエチレン樹脂が望まれていた。
【0004】
特許文献1には、ポリエチレンメイン層と他樹脂からなる表面層からなる積層体に金属蒸着を行うことで、リサイクル性とガスバリア性の両立を目指す手法が提案されている。
【0005】
近年、特許文献2、特許文献3には、ポリエチレン樹脂に対して効果を示す核剤が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-160255号公報
特許第7019862号公報
特許第7143508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、ガスバリア性および透明性に優れたポリエチレン樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、特定の要件を満足するポリエチレンに対して特定の核剤を添加することで、従来のポリエチレン樹脂にないレベルの水蒸気バリア性が得られ、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明の各態様は、以下の[1]及至[3]に存する。
[1]下記特性(a)~(c)を満足するポリエチレン樹脂Aに、核剤Bとして、1,2-シクロヘキサンジカルボン酸塩およびステアリン酸塩を合計200~2500ppm含む、ポリエチレン樹脂組成物。
(a)密度が940kg/m
3
以上、970kg/m
3
以下である。
(b)JIS K 6922-1に準拠し、190℃、荷重21.18Nで測定したメルトマスフローレート(以下、MFRという)が0.1~50g/10分以下
(c)数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn)が5.0以下である。
[2]核剤Bが1,2-シクロヘキサンジカルボン酸カルシウム60~70重量%およびステアリン酸亜鉛30~40重量%である、[1]のポリエチレン樹脂組成物。
[3][1]又は[2]に記載の樹脂組成物からなる成形品。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ポリエチレン製容器で課題となる内容物の水分蒸散が抑制され、内容物の保存性を高めることができ、内容物の視認性を確保できる透明性が得られる樹脂組成物を提供することができる。当該樹脂組成物を用いることで、従来よりも薄肉化しつつ水蒸気バリア性を維持した成形品を得ることができる。また、従来は複数の原料樹脂により製造されていた多層成形品の原料を単一化することで、使用後のリサイクルを容易にするといった応用が可能となる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東ソー株式会社
射出成形体
14日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
21日前
東ソー株式会社
押出成形体
1日前
東ソー株式会社
ブロー成形体
21日前
東ソー株式会社
プロパン選択吸着材
7日前
東ソー株式会社
D-サイロキシン特異的測定方法
14日前
東ソー株式会社
導電性高分子組成物及びその用途
1日前
東ソー株式会社
ジルコニア焼結体及びその製造方法
18日前
東ソー株式会社
合成皮革用ペースト塩化ビニル系樹脂
18日前
東ソー株式会社
積層体及びそれを備えた熱電変換材料
1日前
東ソー株式会社
シクロオレフィン共重合物、その製造方法
21日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
14日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
14日前
東ソー株式会社
インフレーションフィルム及びその製造方法
14日前
東ソー株式会社
ピラン誘導体、その製造法及び光電変換素子
21日前
東ソー株式会社
クマリン骨格を有する希土類錯体の製造方法
14日前
東ソー株式会社
ポリエチレン系樹脂組成物及び押出成形発泡体
8日前
東ソー株式会社
ピロール化合物、その製造法及び光電変換素子
21日前
東ソー株式会社
ポリエチレン樹脂組成物およびそれよりなる成形品
21日前
東ソー株式会社
電極
1か月前
東ソー株式会社
カルコン誘導体、組成物、光学フィルム及びそれらの製造方法
1か月前
東ソー株式会社
環状ホスファゼン化合物、樹脂用添加剤、組成物及び樹脂発泡体
1日前
東ソー株式会社
エッチング組成物
1日前
東ソー株式会社
ゼオライト成形体
8日前
東ソー株式会社
エッチング組成物
1日前
東ソー株式会社
変性ブロックポリイソシアネート、塗料組成物、塗膜及び塗膜の形成方法
15日前
東ソー株式会社
耐衝撃性に優れる焼結体
8日前
東ソー株式会社
ジルコニア焼結体及びその製造方法
18日前
東ソー株式会社
ジルコニア焼結体及びその製造方法
3日前
東ソー株式会社
疎水性ゼオライト、及びその製造方法
29日前
国立研究開発法人理化学研究所
イリジウム-マンガン酸化物複合電極材料の活性化方法
22日前
東ソー株式会社
微粉炭燃焼ボイラで複数種の固体燃料を混焼する際のボイラ炉内のクリンカ付着成長の抑制方法
21日前
東ソー株式会社
イソシアネート組成物の製造方法およびイソシアネート組成物
14日前
東ソー株式会社
多能性幹細胞から外胚葉系細胞を分化誘導する方法及び製造方法
1か月前
東ソー株式会社
金属パターニング用材料、化合物、金属パターニング用薄膜、有機エレクトロルミネッセンス素子、電子機器、および金属パターンの形成方法
8日前
京都府公立大学法人
抗体模倣分子
1日前
続きを見る
他の特許を見る