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公開番号2025009807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024058761
出願日2024-04-01
発明の名称合成皮革用ペースト塩化ビニル系樹脂
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類D06N 3/06 20060101AFI20250109BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】 特定量の酢酸ビニル残基単位、平均重合度を有するペースト塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体であることにより、優れた柔軟性、触感を有する合成皮革とすることを可能とする合成皮革用ペースト塩ビを提供する。
【解決手段】 酢酸ビニル残基単位3~15重量%を含み、平均重合度が900~2200のペースト塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体である合成皮革用ペースト塩化ビニル系樹脂、好ましくは、該合成皮革用ペースト塩化ビニル系樹脂を表皮層及び/又は発泡層の構成材料として含む合成皮革。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
酢酸ビニル残基単位3~15重量%を含み、平均重合度が900~2200のペースト塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする合成皮革用ペースト塩化ビニル系樹脂。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
酢酸ビニル残基単位含有量の分布が、極大値が1つ、かつ最頻値が1~30重量%である連続分布を示し、一次粒子径における累積重量頻度の最大ピークを示す粒子径が0.1~5μmであることを特徴とする請求項1に記載の合成皮革用ペースト塩化ビニル系樹脂。
【請求項3】
酢酸ビニル残基単位3~15重量%、平均重合度が900~2200のペースト塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を含むものであることを特徴とする合成皮革。
【請求項4】
少なくとも表皮層、発泡層、基布からなる合成皮革であって、表皮層及び/または発泡層に酢酸ビニル残基単位3~15重量%、平均重合度が900~2200のペースト塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を含むものであることを特徴とする請求項3に記載の合成皮革。
【請求項5】
表皮層が、酢酸ビニル残基単位3~15重量%、平均重合度が900~2200のペースト塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、可塑剤40~100重量部を含むものであることを特徴とする請求項4に記載の合成皮革。
【請求項6】
発泡層が、酢酸ビニル残基単位3~15重量%、平均重合度が900~2200のペースト塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、可塑剤50~150重量部を含む発泡体層であることを特徴とする請求項4に記載の合成皮革。
【請求項7】
可塑剤が、フタル酸ジイソノニル、テレフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジブチル、アジピン酸(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソノニル、トリメリット酸トリ(2-エチルヘキシル)及びトリメリット酸トリイソデシルからなる群より選択される少なくとも1種以上の可塑剤であることを特徴とする請求項5又は6に記載の合成皮革。
【請求項8】
表皮層、発泡層及び基布を積層する合成皮革の製造方法であって、表皮層及び発泡層がペースト加工によるものであり、その際の表皮層用のペースト塩ビゾル及び/又は発泡層用のペースト塩ビゾルが酢酸ビニル残基単位3~15重量%、平均重合度が900~2200のペースト塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体及び可塑剤を含むものであることを特徴とする合成皮革の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、合成皮革用として適した特性を有するペースト塩化ビニル系樹脂に関するものであり、特に特定量の酢酸ビニル残基単位、平均重合度を有することにより、優れた柔軟性、触感を有する合成皮革を提供することを可能とするペースト塩化ビニル系樹脂、それを含む合成皮革に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
ペースト塩化ビニル系樹脂(以下、ペースト塩ビと略記する場合もある。)は、一般に可塑剤、充填剤、安定剤又はその他の配合剤などと共に混練することにより、ペースト塩ビゾルを調製し、該ペースト塩ビゾルを使用し種々の成形加工法により壁紙、タイルカーペット、手袋などの様々な成形加工品に用いられている。
【0003】
また、塩化ビニル樹脂製の合成皮革として、機械的強度が強く、耐摩耗性、耐薬品性、耐油性に優れるものが、自動車内装用をはじめ、家具用、鞄・袋物用、履物用、衣料用、文具等の幅広い分野への適用が提案されている(例えば特許文献1参照。)。そして、このような合成皮革の柔軟性を改良する際には、可塑剤の添加により行うことが可能ではあるが、添加量により柔軟性の付与と共に可塑剤の影響によるべたつきが生じる等の触感に影響する課題発生のケースが見られた。
【0004】
そこで、特定の可塑剤を使用する方法が提案されている(例えば特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平6-116875号公報
特開平6-2281公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1、2の提案においては、合成皮革、その組成物を提案するものであり、合成皮革用としてのペースト塩ビ系樹脂については何ら検討のなされていないものであり、可塑剤の検討のみではその効果に制限の見られるものであった。
【0007】
そこで、本発明は、優れた柔軟性、触感を有する合成皮革の提供を可能とする合成皮革用として適したペースト塩ビ及びそれよりなる合成皮革を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記の課題について鋭意検討を重ねた結果、特定量の酢酸ビニル残基単位を含み、特定の平均重合度を有するペースト塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体が柔軟性、触感に優れる合成皮革用として適したペースト塩ビとなることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
即ち、本発明は、酢酸ビニル残基単位3~15重量%を含み、平均重合度が900~2200のペースト塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする合成皮革用ペースト塩ビ、それを含むものであることを特徴とする合成皮革に関するものである。
【0010】
以下、本発明に関し詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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