TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024157582
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023071980
出願日
2023-04-26
発明の名称
熱可塑性材料用組成物
出願人
株式会社大阪ソーダ
代理人
主分類
C08L
21/00 20060101AFI20241031BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ゴムと樹脂を二軸押出機などで混練りさせながら架橋する際、架橋剤を均一かつ定量的に添加する必要がある。その際、粉末状態の架橋剤を直接添加する以外の方法で、より作業性等の優れた方法が求められている。
【解決手段】架橋剤を可塑剤等に分散させて架橋剤組成物として添加する方が均一に添加することが可能である一方で、架橋剤組成物のせん断粘度をある一定の範囲にすることにより、架橋剤組成物の分散性、及び作業性に優れるだけでなく、得られる熱可塑性材料の常態物性を良好にすることができることを見出したものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)ゴム、(b)ポリアミド(PA)、(c)架橋剤組成物を含有し、(c)架橋剤組成物は、30℃でのせん断速度0.1s
-1
におけるせん断粘度ηが0.1~10Pa・sを満たし、(a)ゴム100質量部に対して、(c)架橋剤組成物中の架橋剤が0.1~10質量部を含有する熱可塑性材料用組成物。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
(b)ポリアミド(PA)の10~39質量%がポリアミドエラストマーである請求項1に記載の熱可塑性用材料組成物。
【請求項3】
(c)架橋剤組成物における架橋剤がキノキサリン系架橋剤、チオウレア系架橋剤、トリアジン系架橋剤からなる群より選ばれる架橋剤の少なくとも1種である請求項1に記載の熱可塑性材料用組成物。
【請求項4】
(c)架橋剤組成物が架橋剤と可塑剤を含有する請求項1に記載の熱可塑性材料用組成物。
【請求項5】
請求項1~4いずれかに記載の熱可塑性材料用組成物から得られる熱可塑性材料。
【請求項6】
熱可塑性エラストマーである請求項5に記載の熱可塑性材料。
【請求項7】
(a)ゴム、(b)ポリアミド(PA)を混練した後に、30℃でのせん断速度0.1s
-1
におけるせん断粘度ηが0.1~10Pa・sを満たす(c)架橋剤組成物を、(a)ゴム100質量部に対して、(c)架橋剤組成物中の架橋剤が0.1~10質量部となるように添加して得られた熱可塑性材料用組成物を動的架橋する熱可塑性材料の製造方法。
【請求項8】
30℃でのせん断速度0.1s
-1
におけるせん断粘度ηが0.1~10Pa・sを満たす熱可塑性材料用架橋剤組成物。
【請求項9】
架橋剤と可塑剤を含有している請求項8に記載の熱可塑性材料用架橋剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、常態物性及び耐油性に優れた熱可塑性材料のための組成物、熱可塑性材料用組成物から得られる熱可塑性材料、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
エピクロロヒドリン系ゴム材料はその耐熱性、耐油性、低ガス透過性等を活かして、自動車用途では燃料ホースやエアー系ホース、チューブ材料として幅広く使用されている。従来、耐熱性の観点からエピクロロヒドリン系ゴムは加硫工程を経て架橋体として用いられている。
【0003】
近年、ゴム弾性を有する熱可塑性エラストマーが、加硫ゴムを代替する材料として、自動車部品等の分野で多用されている。自動車部品は燃費改善のため更なる軽量化の要求およびSDGsの観点からリサイクル性と省エネルギーの材料への要求が高まっており、これまで自動車に使用されていた加硫ゴム製のホースを、耐熱性、耐油性及び耐ガス透過性に優れる熱可塑性エラストマーに置き換えることができれば、軽量化およびリサイクル性かつ省エネルギ―材料への要求が実現できる。(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-172047
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ゴムと樹脂を二軸押出機などで混練りさせながら架橋する際、架橋剤を均一かつ定量的に添加する必要がある。その際、粉末状態の架橋剤を直接添加する以外の方法で、より作業性等の優れた方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、架橋剤を可塑剤等に分散させて架橋剤組成物として添加する方が均一に添加することが可能である一方で、架橋剤組成物のせん断粘度をある一定の範囲にすることにより、架橋剤組成物の分散性、及び作業性に優れるだけでなく、得られる熱可塑性材料の常態物性を良好にすることができることを見出したものである。
【0007】
すなわち、本発明は以下に関する。
項1 (a)ゴム、(b)ポリアミド(PA)、(c)架橋剤組成物を含有し、(c)架橋剤組成物は、30℃でのせん断速度0.1s
-1
におけるせん断粘度ηが0.1~10Pa・sを満たし、(a)ゴム100質量部に対して、(c)架橋剤組成物中の架橋剤が0.1~10質量部を含有する熱可塑性材料用組成物。
項2 (b)ポリアミド(PA)の10~39質量%がポリアミドエラストマーである項1に記載の熱可塑性用材料組成物。
項3 (c)架橋剤組成物における架橋剤がキノキサリン系架橋剤、チオウレア系架橋剤、トリアジン系架橋剤からなる群より選ばれる架橋剤の少なくとも1種である項1に記載の熱可塑性材料用組成物。
項4 (c)架橋剤組成物が架橋剤と可塑剤を含有する項1に記載の熱可塑性材料用組成物。
項5 項1~4いずれかに記載の熱可塑性材料用組成物から得られる熱可塑性材料。
項6 熱可塑性エラストマーである項5に記載の熱可塑性材料。
項7 (a)ゴム、(b)ポリアミド(PA)を混練した後に、30℃でのせん断速度0.1s
-1
におけるせん断粘度ηが0.1~10Pa・sを満たす(c)架橋剤組成物を、(a)ゴム100質量部に対して、(c)架橋剤組成物中の架橋剤が0.1~10質量部となるように添加して得られた熱可塑性材料用組成物を動的架橋する熱可塑性材料の製造方法。
項8 30℃でのせん断速度0.1s
-1
におけるせん断粘度ηが0.1~10Pa・sを満たす熱可塑性材料用架橋剤組成物。
項9 架橋剤と可塑剤を含有している項8に記載の熱可塑性材料用架橋剤組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明の熱可塑性材料用架橋剤組成物は、分散性、及び作業性に優れており、架橋剤組成を用いた熱可塑性材料用組成物より得られる熱可塑性材料は常態物性に優れるため、自動車部品をはじめとした工業用製品、特に燃料ホースや冷媒ホース、チューブ材料として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明について詳細に説明する。
【0010】
<1.熱可塑性材料用組成物>
本発明の熱可塑性材料用組成物は、少なくとも(a)ゴム、(b)ポリアミド(PA)、(c)架橋剤組成物とを含有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東ソー株式会社
配管材
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
28日前
東ソー株式会社
樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
28日前
日本化薬株式会社
樹脂微粒子
1か月前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
6日前
三菱ケミカル株式会社
テープ
1か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
1か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
1か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
1か月前
東ソー株式会社
エチレン系重合体
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
花王株式会社
乳化組成物
1か月前
東レ株式会社
繊維強化樹脂中空構造体
1か月前
NOK株式会社
EPDM組成物
7日前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
15日前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
21日前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
1か月前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
2か月前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
2日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
21日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
21日前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
20日前
積水フーラー株式会社
硬化性組成物
1か月前
株式会社カネカ
液状ポリオレフィン組成物
2か月前
第一工業製薬株式会社
熱可塑性樹脂組成物
1か月前
JNC株式会社
低誘電率樹脂形成用組成物
1か月前
東ソー株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物
20日前
三井化学ファイン株式会社
樹脂シート
1か月前
国立大学法人信州大学
ポリマー
14日前
愛媛県
リサイクル炭素繊維の回収方法
2か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂構造体
1か月前
東レ株式会社
二軸延伸ポリプロピレンフィルム
1か月前
東ソー株式会社
塩素化ポリマー及びその製造法
2か月前
続きを見る
他の特許を見る