TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024163968
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-26
出願番号
2021168528
出願日
2021-10-14
発明の名称
ゴム加硫物の製造方法
出願人
株式会社大阪ソーダ
代理人
主分類
C08J
3/20 20060101AFI20241119BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明の課題は、より低燃費性、グリップ性に優れたタイヤを可能とするゴム加硫物の製造方法を提供することである。
【解決手段】ゴム(A)、無機充填材(B)、シランカップリング剤(C)、塩基性化合物(D)とを混練して、ゴム組成物を得る工程(A工程)と、前記A工程で得られたゴム組成物に、加硫剤を添加し、加硫することにより、ゴム加硫物を得る工程(B工程)を含む、ゴム加硫物の製造方法であり、シランカップリング剤(C)が、(保護化)メルカプト系有機珪素化合物、アミノ酸、又はその誘導体の骨格を有する有機珪素化合物、及びそれらの縮合物などである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ゴム(A)、無機充填材(B)、シランカップリング剤(C)、塩基性化合物(D)とを混練して、ゴム組成物を得る工程(A工程)と、
前記A工程で得られたゴム組成物に、加硫剤を添加し、加硫することにより、ゴム加硫物を得る工程(B工程)を含む、ゴム加硫物の製造方法であり、
シランカップリング剤(C)が、(保護化)メルカプト系有機珪素化合物、アミノ酸、又はその誘導体の骨格を有する有機珪素化合物、及びそれらの縮合物、式(X)で表される化合物、から選択される少なくとも1種である。
(R
1
O)
3
Si-R
2
-S-C(=O)-C
17
H
35
…(X)
[式(X)中、R
1
は互いに独立してHまたは(C
1
~C
8
)アルキルを意味し、R
2
は直鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または分枝鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素、飽和(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または不飽和(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素を意味し、アルキル基C
17
H
35
は分枝鎖または直鎖である]
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記式(X)中、R
1
がエチルであり、R
2
がCH
2
CH
2
CH
2
であり、かつアルキル基C
17
H
35
が直鎖のシランカップリング剤である、請求項1に記載のゴム加硫物の製造方法。
【請求項3】
アミノ酸、又はその誘導体の骨格を有する有機珪素化合物が、式[Y-1]で表される有機珪素化合物、及び/又は式[Y-2]で表される有機珪素化合物、及びそれらの縮合物である、請求項1に記載のゴム加硫物の製造方法。
(R
3
O)
3
Si-R
4
-S-C(=O)-C(-R
5
)-NH-R
6
…[Y-1]
[式[Y-1]中、R
3
は互いに独立してHまたは(C
1
~C
8
)アルキルを意味し、R
4
は直鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または分枝鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素、飽和(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または不飽和(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素を意味し、R
5
は水素、又は有機基であり、R
6
は水素、又はアミノ基の保護基である。]、または、
(R
7
O)
3
Si-R
8
-S-C(=O)-R
9
-NH-R
10
…[Y-2]
[式[Y-2]中、R
7
は互いに独立してHまたは(C
1
~C
8
)アルキルを意味し、R
8
は直鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または分枝鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素、飽和(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または不飽和(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素を意味し、R
9
は置換もしくは無置換の芳香環を含んでいても良い炭素数1~20の二価の炭化水素基であり、R
10
は水素、あるいはアミノ基の保護基である。]
【請求項4】
(保護化)メルカプト系有機珪素化合物が、一般式[Z]で表される化合物である請求項1に記載のゴム加硫物の製造方法。
R
11
n
(R
12
)
3-n
-Si-R
13
-S-CO-R
14
…[Z]
(式[Z]中、R
11
は、それぞれ独立して、炭化水素基、R
12
は、それぞれ独立して、アルコキシ基、R
13
は、二価の炭化水素基、R
14
は炭素数1~18の一価の炭化水素である。nは、0、1または2の整数である。)
【請求項5】
上記ゴム(A)が、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)、アクリロニトリルブタジエン共重合体ゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、エチレンプロピレン共重合体ゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)から選択される1種である、又は2種以上である、請求項1~4のいずれかに記載のゴム加硫物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム加硫物の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、低燃費性、制動性に優れたシリカ配合タイヤを始めとし、防振ゴムや各種ゴムロール等様々なシリカ配合ゴム製品が普及しつつある。しかしながら、シリカ配合ゴム組成物はコンパウンド粘度が著しく上昇するため、シランカップリング剤を配合することにより粘度の上昇を緩和する手法が一般的に取られている。また、シランカップリング剤は、シリカ表面のシラノールと反応することによりシリカ同士の相互作用を低減し、ゴムの損失正接や動的弾性率を下げることが知られている。
【0003】
現在、シランカップリング剤の中でも、低燃費タイヤ用途ではポリスルフィド系カップリング剤が多用されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-103794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、より低燃費性、グリップ性に優れたタイヤを可能とするゴム加硫物の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意検討の結果、
項1. ゴム(A)、無機充填材(B)、シランカップリング剤(C)、塩基性化合物(D)とを混練して、ゴム組成物を得る工程(A工程)と、
前記A工程で得られたゴム組成物に、加硫剤を添加し、加硫することにより、ゴム加硫物を得る工程(B工程)を含む、ゴム加硫物の製造方法であり、
シランカップリング剤(C)が、(保護化)メルカプト系有機珪素化合物、アミノ酸、又はその誘導体の骨格を有する有機珪素化合物、及びそれらの縮合物、式(X)で表される化合物、から選択される少なくとも1種である。
(R
1
O)
3
Si-R
2
-S-C(=O)-C
17
H
35
…(X)
[式(X)中、R
1
は互いに独立してHまたは(C
1
~C
8
)アルキルを意味し、R
2
は直鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または分枝鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素、飽和(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または不飽和(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素を意味し、アルキル基C
17
H
35
は分枝鎖または直鎖である]
項2. 前記式(X)中、R
1
がエチルであり、R
2
がCH
2
CH
2
CH
2
であり、かつアルキル基C
17
H
35
が直鎖のシランカップリング剤である、項1に記載のゴム加硫物の製造方法。
項3. アミノ酸、又はその誘導体の骨格を有する有機珪素化合物が、式[Y-1]で表される有機珪素化合物、及び/又は式[Y-2]で表される有機珪素化合物、及びそれらの縮合物である、項1に記載のゴム加硫物の製造方法。
(R
3
O)
3
Si-R
4
-S-C(=O)-C(-R
5
)-NH-R
6
…[Y-1]
[式[Y-1]中、R
3
は互いに独立してHまたは(C
1
~C
8
)アルキルを意味し、R
4
は直鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または分枝鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素、飽和(C
1
~C
8
【発明の効果】
【0007】
本発明者らは、A工程において、特定のシランカップリング剤(C)と塩基性化合物(D)の両方を添加して、混練してゴム組成物を得た後、B工程において、加硫剤を添加し、加硫してゴム加硫物を得る。当該ゴム加硫物をタイヤとして用いた際に低燃費性、グリップ性に優れることを見出した。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、ゴム(A)、無機充填材(B)、シランカップリング剤(C)、塩基性化合物(D)とを混練して、ゴム組成物を得る工程(A工程)と、
前記A工程で得られたゴム組成物に、加硫剤を添加し、加硫することにより、ゴム加硫物を得る工程(B工程)を含む、ゴム加硫物の製造方法であり、
シランカップリング剤(C)が、(保護化)メルカプト系有機珪素化合物、アミノ酸、又はその誘導体の骨格を有する有機珪素化合物、及びそれらの縮合物、式(X)で表される化合物、から選択される少なくとも1種である。
(R
1
O)
3
Si-R
2
-S-C(=O)-C
17
H
35
…(X)
[式(X)中、R
1
は互いに独立してHまたは(C
1
~C
8
)アルキルを意味し、R
2
は直鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または分枝鎖(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素、飽和(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素または不飽和(C
1
~C
8
)二重結合炭化水素を意味し、アルキル基C
17
H
35
は分枝鎖または直鎖である]
【0009】
A工程
本発明のゴム加硫物の製造方法におけるA工程は、ゴム(A)、無機充填材(B)、シランカップリング剤(C)、塩基性化合物(D)とを混練して、ゴム組成物を得る工程である。
【0010】
ゴム組成物
本発明のA工程におけるゴム組成物は、ゴム(A)、無機充填材(B)、シランカップリング剤(C)、塩基性化合物(D)を含むものである。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
フィルム
2か月前
東ソー株式会社
配管材
1か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
27日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
27日前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
5日前
東レ株式会社
フィルムロール
2か月前
三菱ケミカル株式会社
テープ
1か月前
日本化薬株式会社
樹脂微粒子
1か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
1か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
1か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
1か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
エチレン系重合体
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
東レ株式会社
繊維強化樹脂中空構造体
1か月前
NOK株式会社
EPDM組成物
6日前
花王株式会社
乳化組成物
1か月前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
1か月前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
14日前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
2か月前
株式会社大阪ソーダ
熱伝導用素材組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
20日前
株式会社スリーボンド
導電性樹脂組成物
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
20日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
20日前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
19日前
株式会社カネカ
液状ポリオレフィン組成物
2か月前
JNC株式会社
低誘電率樹脂形成用組成物
1か月前
第一工業製薬株式会社
熱可塑性樹脂組成物
1か月前
積水フーラー株式会社
硬化性組成物
1か月前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
1日前
愛媛県
リサイクル炭素繊維の回収方法
2か月前
国立大学法人信州大学
ポリマー
13日前
続きを見る
他の特許を見る