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公開番号
2025002269
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023102327
出願日
2023-06-22
発明の名称
樹脂の回収方法
出願人
グンゼ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08J
11/06 20060101AFI20241226BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】特定の種類の樹脂成分を高純度で回収することができる樹脂の回収方法を提供する。
【解決手段】ここでの樹脂の回収方法は、比重が1未満の第1樹脂成分と、比重が第1樹脂成分より大きい第2樹脂成分とを含有する樹脂製のフィルム、及び、当該樹脂製のフィルムが装着された樹脂製の容器の少なくとも一方を出発原料として用意することと、出発原料を粉砕し、多数の粉砕片を生成することと、多数の粉砕片から比重分離により、第1樹脂成分及び第2樹脂成分を含有する、比重が1未満の粉砕片を回収することと、比重が1未満の粉砕片から溶剤分離により、第1樹脂成分を回収することとを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
比重が1未満の第1樹脂成分と、比重が前記第1樹脂成分より大きい第2樹脂成分とを含有する樹脂製のフィルム、及び、当該樹脂製のフィルムが装着された樹脂製の容器の少なくとも一方を出発原料として用意することと、
前記出発原料を粉砕し、多数の粉砕片を生成することと、
前記多数の粉砕片から比重分離により、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分を含有する、比重が1未満の粉砕片を回収することと、
前記比重が1未満の粉砕片から溶剤分離により、前記第1樹脂成分を回収することと
を含む、樹脂の回収方法。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記出発原料及び前記多数の粉砕片の少なくとも一方からインキ層を除去すること
をさらに含み、
前記比重が1未満の粉砕片を回収することは、前記インキ層が除去された前記多数の粉砕片から比重分離により、前記比重が1未満の粉砕片を回収することを含む、
請求項1に記載の樹脂の回収方法。
【請求項3】
前記第1樹脂成分を回収することは、
前記比重が1未満の粉砕片を溶剤に浸漬し、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分の一方が溶解した溶液を生成することと、
前記溶液と、前記比重が1未満の粉砕片のうち前記溶剤に溶け残った残留物であって、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分の他方を含有する残留物とを分離することと
を含む、請求項1又は2に記載の樹脂の回収方法。
【請求項4】
前記溶液には、前記第2樹脂成分が溶解しており、前記残留物は、前記第1樹脂成分を含有する、
請求項3に記載の樹脂の回収方法。
【請求項5】
前記第1樹脂成分を回収することは、
前記比重が1未満の粉砕片を溶剤に浸漬し、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分が溶解した溶液を生成することと、
前記溶液から、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分の一方を析出させ、回収した後、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分の他方を析出させ、回収することと
を含む、請求項1又は2に記載の樹脂の回収方法。
【請求項6】
前記第1樹脂成分は、ポリオレフィン系樹脂である、
請求項1又は2に記載の樹脂の回収方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の樹脂の回収方法により回収された前記第1樹脂成分を原料の少なくとも一部として用いて、樹脂製のフィルムを製造すること
を含む、フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂の回収方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
食品、飲料、医薬品、医療品、化学品、化粧品、トイレタリー、工業用品等の様々な分野で、樹脂製のフィルム及び容器が広く利用されている。近年、このような樹脂成形品から樹脂材料を再生原料として回収するリサイクル技術の開発が盛んである。例えば、特許文献1では、樹脂製のフィルムラベルを個片化し、これらの個片を比重分離する。より具体的には、比重が1未満のオレフィン系の個片を水面に浮かせ、比重が1を超えるスチレン系やエステル系等の個片を水中に沈降させて、これらを分別回収する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7062122号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、リサイクル対象の樹脂成形物において、多種類の樹脂が混合又は積層されている場合がある。このような場合、特許文献1の方法では、特定の種類の樹脂成分を高純度で回収することが難しくなり得る。例えば、個片としての比重が1未満であれば、比重が1を超えるスチレン系やエステル系等の樹脂を含有する個片であったとしても、当該個片はオレフィン系の樹脂として回収されてしまう。反対に、個片としての比重が1を超えるようであれば、比重が1未満のオレフィン系の樹脂を含む個片であったとしても、当該個片はオレフィン系の樹脂として回収することはできず、スチレン系やエステル系等の樹脂として回収されてしまう。つまり、特許文献1のような比重分離の方法では、ある種類の樹脂材料を回収しようとしたときに、別の種類の樹脂材料が不純物として多く混入する虞がある。
【0005】
本発明の目的は、特定の種類の樹脂成分を高純度で回収することができる樹脂の回収方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
項1.比重が1未満の第1樹脂成分と、比重が前記第1樹脂成分より大きい第2樹脂成分とを含有する樹脂製のフィルム、及び、当該樹脂製のフィルムが装着された樹脂製の容器の少なくとも一方を出発原料として用意することと、
前記出発原料を粉砕し、多数の粉砕片を生成することと、
前記多数の粉砕片から比重分離により、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分を含有する、比重が1未満の粉砕片を回収することと、
前記比重が1未満の粉砕片から溶剤分離により、前記第1樹脂成分を回収することと
を含む、樹脂の回収方法。
【0007】
項2.前記出発原料及び前記多数の粉砕片の少なくとも一方からインキ層を除去すること
をさらに含み、
前記比重が1未満の粉砕片を回収することは、前記インキ層が除去された前記多数の粉砕片から比重分離により、前記比重が1未満の粉砕片を回収することを含む、
項1に記載の樹脂の回収方法。
【0008】
項3.前記第1樹脂成分を回収することは、
前記比重が1未満の粉砕片を溶剤に浸漬し、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分の一方が溶解した溶液を生成することと、
前記溶液と、前記比重が1未満の粉砕片のうち前記溶剤に溶け残った残留物であって、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分の他方を含有する残留物とを分離することと
を含む、項1又は2に記載の樹脂の回収方法。
【0009】
項4.前記溶液には、前記第2樹脂成分が溶解しており、前記残留物は、前記第1樹脂成分を含有する、
項3に記載の樹脂の回収方法。
【0010】
項5.前記第1樹脂成分を回収することは、
前記比重が1未満の粉砕片を溶剤に浸漬し、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分が溶解した溶液を生成することと、
前記溶液から、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分の一方を析出させ、回収した後、前記第1樹脂成分及び前記第2樹脂成分の他方を析出させ、回収することと
を含む、項1又は2に記載の樹脂の回収方法。
(【0011】以降は省略されています)
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