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公開番号2025088925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203761
出願日2023-12-01
発明の名称難燃性樹脂組成物
出願人株式会社ENEOS NUC
代理人個人
主分類C08L 23/02 20250101AFI20250605BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた難燃性を有するとともに、流動性および機械的特性にも優れた樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】(A)エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂20~30重量%、(B)無水マレイン酸変性ポリエチレン1~10重量%、(C)水酸化マグネシウム粒子50~70重量%、(D)アクリル変性シリコーン樹脂1~5重量%および(E)エチレン/プロピレン系熱可塑性エラストマー(TPO樹脂)1~10重量%を含有する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)オレフィン系重合体20~30重量%、
(B)酸変性ポリオレフィン1~10重量%、
(C)難燃剤50~70重量%、
(D)変性シリコーン1~5重量%および
(E)オレフィン系熱可塑性エラストマー1~10重量%
を含有する難燃性樹脂組成物。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記(A)成分が、エチレン(共)重合体および/またはプロピレン(共)重合体からなり、
前記(B)成分が、酸変性ポリエチレンおよび/または酸変性ポリプロピレンからなり、
前記(C)成分が無機難燃剤からなり、
前記(D)成分がポリエチレンおよびポリプロピレンと相溶する有機基を側鎖に有することにより変性されたシリコーンからなり、
前記(E)成分が、エチレン/プロピレン系熱可塑性エラストマーからなる請求項1に記載の難燃性樹脂組成物。
【請求項3】
前記(A)成分がエチレン(共)重合体からなり、
前記(B)成分が酸変性ポリエチレンからなり、
前記(C)成分が金属水酸化物からなり、
前記(D)成分が、アクリル基または酢酸ビニル基を側鎖に有することにより変性されたシリコーンからなり、
前記(E)成分が、エチレンプロピレン共重合体がポリプロピレン中に分散された前記エチレン/プロピレン系熱可塑性エラストマーからなる請求項2に記載の難燃性樹脂組成物。
【請求項4】
前記(A)成分がエチレン酢酸ビニル共重合体からなり、 前記(B)成分が無水マレイン酸変性ポリエチレンからなり、
前記(C)成分が水酸化マグネシウムまたは水酸化アルミニウムからなり、
前記(D)成分がアクリル基を側鎖に有することによって変性されたシリコーンからなる請求項3に記載の難燃性樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、絶縁電線・ケーブルの絶縁層などを形成するために使用される難燃性樹脂組成物として、下記特許文献1には、(A)密度0.880~0.908g/cm
3
で、190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート(MFR)が0.5~4.0g/10minである直鎖状超低密度ポリエチレンを30~60重量%、(B)コモノマー含量を12~25重量%含み、190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート(MFR)が0.1~5.0g/10minであるエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)又はエチレン-酢酸エチル共重合体(EEA)を40~70重量%、(C)難燃剤として、前記樹脂(A+B)100重量部に対し、水酸化マグネシウムを80~160重量部加えてなる難燃性樹脂組成物が提案されている。
【0003】
また、下記特許文献2には、エチレン系重合体(A)と、酸変性熱可塑性樹脂(B)と、ポリエチレン(C)と、難燃剤(D)とを含み、前記エチレン系重合体(A)は、エチレン-α-オレフィン重合体及びエチレン-不飽和カルボン酸エステル共重合体を含み、前記酸変性熱可塑性樹脂(B)は、無水マレイン酸変性熱可塑性樹脂及びマレイン酸変性熱可塑性樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂であり、前記ポリエチレン(C)は、0.950g/cm
3
以上の密度を有し、前記エチレン系重合体(A)と前記酸変性熱可塑性樹脂(B)と前記ポリエチレン(C)との合計100質量%中の前記エチレン系重合体(A)の含有率が40質量%以上85質量%以下、前記酸変性熱可塑性樹脂(B)の含有率が10質量%以上30質量%以下、前記ポリエチレン(C)の含有率が5質量%以上30質量%以下であり、前記エチレン系重合体(A)と前記酸変性熱可塑性樹脂(B)と前記ポリエチレン(C)との合計100質量部に対して前記難燃剤(D)が80質量部以上96質量部以下の割合で配合されている難燃性樹脂組成物が提案されている。
【0004】
また、下記特許文献3には、エチレン-酢酸ビニル共重合体及びエチレン-ブテン共重合体のうちいずれか一方を50質量部以上90質量部以下と、低密度ポリエチレンを10質量部以上50質量部以下とを含有するベースポリマと、前記ベースポリマ100質量部に対し、非晶質シリカを1質量部以上10質量部以下、ノンハロゲン難燃剤を10質量部以上150質量部以下含有するノンハロゲン難燃性樹脂組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
2004-10811号公報
2015-151415号公報
2018-92889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1~3に記載の難燃性樹脂組成物には、難燃剤として、水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物が高い割合で含有されている。
このため、これらの樹脂組成物は、流動性や機械的特性に劣るという問題がある。
本発明の目的は、優れた難燃性を有するとともに、流動性および機械的特性にも優れた樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の難燃性樹脂組成物は、(A)オレフィン系重合体20~30重量%、(B)酸変性ポリオレフィン1~10重量%、(C)難燃剤50~70重量%、(D)変性シリコーン1~5重量%および(E)オレフィン系熱可塑性エラストマー1~10重量%を含有することを特徴とする。
【0008】
(2)本発明の難燃性樹脂組成物において、前記(A)成分が、エチレン(共)重合体および/またはプロピレン(共)重合体からなり、前記(B)成分が、酸変性ポリエチレンおよび/または酸変性ポリプロピレンからなり、前記(C)成分が無機難燃剤からなり、前記(D)成分が、ポリエチレンおよびポリプロピレンと相溶する有機基を側鎖に有することにより変性されたシリコーンからなり、前記(E)成分が、エチレン/プロピレン系熱可塑性エラストマーからなることが好ましい。
【0009】
(3)本発明の難燃性樹脂組成物において、前記(A)成分がエチレン(共)重合体からなり、前記(B)成分が酸変性ポリエチレンからなり、前記(C)成分が金属水酸化物からなり、前記(D)成分が、アクリル基または酢酸ビニル基を側鎖に有することにより変性されたシリコーンからなり、前記(E)成分が、エチレンプロピレン共重合体がポリプロピレン中に分散された前記エチレン/プロピレン系熱可塑性エラストマーからなることが更に好ましい。
【0010】
(4)本発明の難燃性樹脂組成物において、前記(A)成分がエチレン酢酸ビニル共重合体からなり、前記(B)成分が無水マレイン酸変性ポリエチレンからなり、前記(C)成分が水酸化マグネシウムまたは水酸化アルミニウムからなり、前記(D)成分がアクリル基を側鎖に有することによって変性されたシリコーンからなることが特に好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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