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公開番号
2025089655
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-16
出願番号
2023204410
出願日
2023-12-04
発明の名称
樹脂組成物
出願人
ZACROS株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
101/02 20060101AFI20250609BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】引張破壊応力の低下を抑制することが可能な樹脂組成物を提供する。
【解決手段】液晶ポリマー以外の極性主材樹脂と、結晶融解温度が250℃以下である低融点液晶ポリマーと、酸変性ポリオレフィン樹脂とを含有する樹脂組成物であって、前記極性主材樹脂が海部を構成し、前記低融点液晶ポリマー及び前記酸変性ポリオレフィン樹脂がそれぞれ島部を構成する海島構造を形成する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
液晶ポリマー以外の極性主材樹脂と、結晶融解温度が250℃以下である低融点液晶ポリマーと、酸変性ポリオレフィン樹脂とを含有する樹脂組成物であって、前記極性主材樹脂が海部を構成し、前記低融点液晶ポリマー及び前記酸変性ポリオレフィン樹脂がそれぞれ島部を構成する海島構造を形成する、樹脂組成物。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記極性主材樹脂は、主鎖が炭化水素鎖からなり主鎖以外に塩素原子、酸素原子もしくは窒素原子を有する樹脂、主鎖に酸素原子を有する樹脂又は主鎖に窒素原子を有する樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記極性主材樹脂は、主鎖に酸素原子を有する樹脂から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記極性主材樹脂は、液晶ポリマー以外のポリエステル樹脂である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記樹脂組成物の全体を100重量部として、前記極性主材樹脂が40~60重量部、前記低融点液晶ポリマーが20~40重量部、前記酸変性ポリオレフィン樹脂が5~30重量部の割合である、請求項1に記載の樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステル樹脂の中でも、液晶ポリマーは耐加水分解性が良好だが、結晶融解温度が280℃以上の液晶ポリマーは、他の樹脂と混錬してポリマーアロイとすることが困難である。そこで、結晶融解温度が250℃以下の低融点液晶ポリマーと他の樹脂とをポリマーアロイ化した樹脂組成物が市販されている(例えば特許文献1,2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-214677号公報
特開2022-83103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
結晶融解温度が250℃以下の低融点液晶ポリマーを微分散させた樹脂組成物は、液晶ポリマーの耐加水分解性が低くなることが影響し、多湿条件下で保管したり、使用したりすると、樹脂組成物の引張破壊応力が低くなるという課題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、引張破壊応力の低下を抑制することが可能な樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様は、液晶ポリマー以外の極性主材樹脂と、結晶融解温度が250℃以下である低融点液晶ポリマーと、酸変性ポリオレフィン樹脂とを含有する樹脂組成物であって、前記極性主材樹脂が海部を構成し、前記低融点液晶ポリマー及び前記酸変性ポリオレフィン樹脂がそれぞれ島部を構成する海島構造を形成する。
【0007】
第2の態様は、第1の態様において、前記極性主材樹脂は、主鎖が炭化水素鎖からなり主鎖以外に塩素原子、酸素原子もしくは窒素原子を有する樹脂、主鎖に酸素原子を有する樹脂又は主鎖に窒素原子を有する樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である。
第3の態様は、第1の態様において、前記極性主材樹脂は、主鎖に酸素原子を有する樹脂から選択される少なくとも1種である。
第4の態様は、第1の態様において、前記極性主材樹脂は、液晶ポリマー以外のポリエステル樹脂である。
【0008】
第5の態様は、第1~3のいずれか1の態様において、前記樹脂組成物の全体を100重量部として、前記極性主材樹脂が40~60重量部、前記低融点液晶ポリマーが20~40重量部、前記酸変性ポリオレフィン樹脂が5~30重量部の割合である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、引張破壊応力の低下を抑制することが可能な樹脂組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
No.1のサンプルのMD断面を観察したSEM画像である。
No.1のサンプルのTD断面を観察したSEM画像である。
No.2のサンプルのMD断面を観察したSEM画像である。
No.2のサンプルのTD断面を観察したSEM画像である。
No.3のサンプルのMD断面を観察したSEM画像である。
No.3のサンプルのTD断面を観察したSEM画像である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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