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公開番号2025084488
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198431
出願日2023-11-22
発明の名称アロイ樹脂組成物
出願人信越ポリマー株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 27/06 20060101AFI20250527BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、成形加工性が良好であり、金属光沢感のあるアロイ樹脂組成物を提供する。
【解決手段】塩化ビニル系樹脂(A)と、(メタ)アクリル系樹脂(B)と、光輝剤(C)と、滑剤(D)と、充填剤(E)と、を含む、アロイ樹脂組成物。塩化ビニル系樹脂(A)100質量部に対する、(メタ)アクリル系樹脂(B)の含有量は40~120質量部が好ましい。光輝剤(C)が、鱗片状のアルミニウム粉末及びマイカ粉末のうち少なくとも一方によって形成されていることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
塩化ビニル系樹脂(A)と、(メタ)アクリル系樹脂(B)と、光輝剤(C)と、滑剤(D)と、充填剤(E)と、を含む、アロイ樹脂組成物。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記塩化ビニル系樹脂(A)100質量部に対する、前記(メタ)アクリル系樹脂(B)の含有量が、40~120質量部である、請求項1に記載のアロイ樹脂組成物。
【請求項3】
前記光輝剤(C)が、鱗片状のアルミニウム粉末及びマイカ粉末のうち少なくとも一方によって形成されている、請求項2に記載のアロイ樹脂組成物。
【請求項4】
前記滑剤(D)が、炭素数10以上の脂肪酸塩及び炭素数10以上の脂肪酸エステルのうち少なくとも一方である、請求項3に記載のアロイ樹脂組成物。
【請求項5】
前記充填剤(E)が炭酸カルシウム粉末である、請求項4に記載のアロイ樹脂組成物。
【請求項6】
前記塩化ビニル系樹脂(A)100質量部に対する、
前記光輝剤(C)の含有量が5~10質量部であり、
前記滑剤(D)の含有量が3~8質量部であり、
前記充填剤(E)の含有量が1~5質量部である、請求項5に記載のアロイ樹脂組成物。
【請求項7】
前記塩化ビニル系樹脂(A)が、平均重合度が600以上1300以下である第一の塩化ビニル系樹脂(a1)を含む、請求項6に記載のアロイ樹脂組成物。
【請求項8】
前記塩化ビニル系樹脂(A)が、平均重合度が300以上600未満である第二の塩化ビニル系樹脂(a2)をさらに含む、請求項7に記載のアロイ樹脂組成物。
【請求項9】
ゴム質の衝撃改質剤をさらに含む、請求項8に記載のアロイ樹脂組成物。
【請求項10】
紫外線吸収剤をさらに含む、請求項9に記載のアロイ樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塩化ビニル系樹脂とアクリル系樹脂を含むアロイ樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂とポリメタクリル酸メチル(PMMA)等のアクリル系樹脂を複合したアロイ樹脂が知られている。特許文献1には、難燃性に優れ、表面硬度が高い成形品の製造に適したアロイ樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-181563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アロイ樹脂組成物の成形品の用途は多様であり、一部の用途において、それを目視したときに金属が有する光沢感を感じさせることが求められている。
本発明者が検討したところ、光を反射する顔料(光輝剤)をアロイ樹脂に配合すれば金属が有する奥行きのある光沢感(メタリック立体感)を持たせられることが分かった。しかしながら、そのような顔料を含むアロイ樹脂組成物の成形加工性に難点があった。
【0005】
本発明は、成形加工性が良好であり、金属光沢感のあるアロイ樹脂組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1] 塩化ビニル系樹脂(A)と、(メタ)アクリル系樹脂(B)と、光輝剤(C)と、滑剤(D)と、充填剤(E)と、を含む、アロイ樹脂組成物。
[2] 前記塩化ビニル系樹脂(A)100質量部に対する、前記(メタ)アクリル系樹脂(B)の含有量が、40~120質量部である、[1]に記載のアロイ樹脂組成物。
[3] 前記光輝剤(C)が、鱗片状のアルミニウム粉末及びマイカ粉末のうち少なくとも一方によって形成されている、[1]又は[2]に記載のアロイ樹脂組成物。
[4] 前記滑剤(D)が、炭素数10以上の脂肪酸塩及び炭素数10以上の脂肪酸エステルのうち少なくとも一方である、[1]~[3]のいずれかに記載のアロイ樹脂組成物。
[5] 前記充填剤(E)が炭酸カルシウム粉末である、[1]~[4]のいずれかに記載のアロイ樹脂組成物。
[6] 前記塩化ビニル系樹脂(A)100質量部に対する、前記光輝剤(C)の含有量が5~10質量部であり、前記滑剤(D)の含有量が3~8質量部であり、前記充填剤(E)の含有量が1~5質量部である、[1]~[5]のいずれかに記載のアロイ樹脂組成物。
[7] 前記塩化ビニル系樹脂(A)が、平均重合度が600以上1300以下である第一の塩化ビニル系樹脂(a1)を含む、[1]~[6]のいずれかに記載のアロイ樹脂組成物。
[8] 前記塩化ビニル系樹脂(A)が、平均重合度が300以上600未満である第二の塩化ビニル系樹脂(a2)を含む、[1]~[7]のいずれかに記載のアロイ樹脂組成物。
[9] ゴム質の衝撃改質剤をさらに含む、[1]~[8]のいずれかに記載のアロイ樹脂組成物。
[10] 紫外線吸収剤をさらに含む、[1]~[9]のいずれかに記載のアロイ樹脂組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、成形加工性が良好であり、金属光沢感のあるアロイ樹脂組成物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
耐薬品性の評価に用いる試験片を示した斜視図である。
耐薬品性の試験の様子を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
≪アロイ樹脂組成物≫
本発明の第一態様は、塩化ビニル系樹脂(A)と、(メタ)アクリル系樹脂(B)と、光輝剤(C)と、滑剤(D)と、充填剤(E)と、を含む、アロイ樹脂組成物である。
【0010】
<塩化ビニル系樹脂(A)>
塩化ビニル系樹脂(A)は、塩化ビニル由来の繰り返し単位(以下、「塩化ビニル単位」ともいう。)の割合が全繰り返し単位の総質量に対して50質量%超の重合体である。
塩化ビニル系樹脂(A)は、塩化ビニルの単独重合体であってもよく、塩化ビニルと、塩化ビニルと共重合可能な他の1種以上のビニル系単量体との共重合体であってもよい。
塩化ビニル系樹脂(A)が共重合体である場合、ランダム共重合体であってもよく、ブロック共重合体であってもよく、グラフト共重合体であってもよい。
塩化ビニル系樹脂(A)は1種以上の塩化ビニル系樹脂を含むことができる。
塩化ビニル系樹脂(A)は、いわゆる硬質塩化ビニル系樹脂でもよく、軟質塩化ビニル系樹脂でもよい。成形品の表面硬度を高める観点では、硬質塩化ビニル系樹脂が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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