TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025015076
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118181
出願日2023-07-20
発明の名称硬化型組成物
出願人東亞合成株式会社
代理人
主分類C08F 290/06 20060101AFI20250123BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】硬化性に優れ、得られる硬化塗膜の硬度と屈曲性を両立できる硬化型組成物を提供すること。
【解決手段】下記(A)成分を含む硬化型組成物。
(A)成分:奇数個のメチレン基構造を有する有機ポリイソシアネート(a1)と、1個以上の水酸基を有し、アクリル当量が50~200g/eqである少なくとも1種の(メタ)アクリレート(a2)との反応物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)成分を含む硬化型組成物。
(A)成分:奇数個のメチレン基構造を有する有機ポリイソシアネート(a1)と、1個以上の水酸基を有し、アクリル当量が50~200g/eqである少なくとも1種の(メタ)アクリレート(a2)との反応物
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記有機ポリイソシアネート(a1)が、ペンタメチレン基を有するポリイソシアネートである請求項1に記載の硬化型組成物。
【請求項3】
前記(メタ)アクリレート(a2)が、3~6個の水酸基を有する多価アルコールからなる群より選択させる1種のアルコールと1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて得られる(メタ)アクリレートである請求項1に記載の硬化型組成物。
【請求項4】
活性エネルギー線硬化型である、請求項1に記載の硬化型組成物。
【請求項5】
エチレン性不飽和結合を有する成分100質量部に対して、0.1~10質量部の光重合開始剤を含み、膜厚10μmで塗工し、UV-A強度250mW/cm

、200mJ/cm

の積算光量で活性エネルギー線を照射し硬化させた硬化膜の質量(C1)と、前記硬化膜を酢酸エチルに浸漬し、25℃環境下で24時間静置した後、200目ろ布を用いてろ過し、乾燥させた後の質量(C2)とから、下記式(X)で算出されるゲル分率が95%以上である、請求項1に記載の硬化型組成物。
ゲル分率=C2/C1×100・・・(X)
C1:酢酸エチル浸漬前の硬化膜の質量
C2:酢酸エチル浸漬後の硬化膜の質量
【請求項6】
前記エチレン性不飽和結合を有する成分100質量%のうち、前記(A)成分が60質量%以上含まれる、請求項5に記載の硬化型組成物。
【請求項7】
コーティング剤用である、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の硬化型組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート〔以下、ウレタン(メタ)アクリレート」という〕を含む硬化型組成物に関し、好ましくは活性エネルギー線硬化型組成物に関する。
本開示の組成物は、種々の用途に使用可能であり、特に従来のウレタン(メタ)アクリレートよりも速硬化性を有し、硬化膜は硬度や屈曲性に優れた組成物が得られる。そのため、インキ、コーティング剤、接着剤等の用途として好ましく使用でき、これら技術分野に属する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
活性エネルギー線硬化型組成物は、紫外線、可視光線及び電子線等の活性エネルギー線をごく短時間照射することで硬化可能であり、生産性が高いことから各種機材向けインキやコーティング剤として、幅広い用途で産業的に使用されている。又、活性エネルギー線硬化型組成物は、水や有機溶剤等の溶媒を含まないため、溶媒を除去する工程を要しない。エネルギーコストを削減でき、又、溶剤が不要であるため環境負荷低減の観点から近年注目を集めている。
【0003】
さらに活性エネルギー線硬化型組成物の硬化は、活性エネルギー線硬化型組成物中に存在するエチレン性不飽和基を有するモノマー及びオリゴマーのフリーラジカル重合により生じる。光開始剤を添加した組成物に反応開始照射線量の活性エネルギー線を照射すると、光開始剤からラジカルが発生し、ラジカル重合反応が開始される。活性エネルギー線としては、例えばUV光などの化学線源によって放射され、高電圧又は中電圧の水銀電球、キセノン電球、カーボンアークランプ、金属ハロゲン化物電球、LED光源(すなわち、UV-LEDランプ)、及び/又は太陽光などの可視光によって提供され得る。
【0004】
活性エネルギー線硬化型組成物の硬化性を向上させるために光開始剤の添加量を多くすると、残存した光開始剤が経時で硬化膜の色調や弾性率を変化させるおそれや、反応の光開始剤が硬化塗膜の表面にブリードし外観を悪化させ、さらに硬化塗膜深部の硬化性が不十分となり、塗料やインキ等の各種用途で所望の性能が得られなくなるおそれがある。そのため硬化を促進させるために、光開始剤の添加量を多くする手段を採用することは適切ではない。
【0005】
例えば、特許文献1には、硬化を促進させる方法として、金属酸化物が不可逆的な化学変化を受けずに、追加のラジカル反応を補助するために利用可能である少量の光開始剤と金属酸化物を含む組成物を用いることが開示されている。
【0006】
又、例えば、特許文献2には、耐擦傷性、柔軟性、耐カール性、及び耐衝撃性に優れた塗膜を得られる、特定のイソシアネート化合物と特定の水酸基価を有するジペンタエリスリトール(メタ)アクリレートからなるウレタン(メタ)アクリレート樹脂組成物が開示されている。さらに特許文献3には、DPHAを主成分とし、硬化塗膜の硬度に優れる硬化型組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-60346
特願2019-560932
特開2023-49953
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載の組成物は金属酸化物を含有するため、電子材料分野や絶縁材料分野等金属が性能に悪影響を及ぼす用途では使用できない制約があった。
【0009】
又、特許文献2では、硬化性に優れるウレタン(メタ)アクリレート樹脂組成物については言及されていなかった。さらに、特許文献3に記載の組成物の硬化塗膜の硬度が優れる理由は低反応率で組成物がガラス状態となるためであり、故に反応率を高くすることが難しいという課題があった。
【0010】
本開示は、硬化性に優れ、得られる硬化塗膜の硬度と屈曲性を両立できる硬化型組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東亞合成株式会社
粘着シート
1か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
1か月前
東亞合成株式会社
積層体の製造方法及び積層体
1か月前
東亞合成株式会社
接着剤組成物及びそれを用いた熱融着性部材
9日前
東ソー株式会社
延伸物
3か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
4か月前
東ソー株式会社
射出成形体
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
4か月前
東ソー株式会社
押出成形体
24日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
1か月前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
3か月前
AGC株式会社
組成物
2日前
東ソー株式会社
ブロー成形体
1か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
1か月前
オムロン株式会社
電子部品
2か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
13日前
花王株式会社
樹脂組成物
25日前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
1か月前
ヤマハ株式会社
重縮合体
25日前
NOK株式会社
EPDM組成物
3か月前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
3か月前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
3か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
16日前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
1か月前
AGC株式会社
液状組成物
2日前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
3か月前
トヨタ自動車株式会社
樹脂溶解装置
9日前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
3か月前
第一工業製薬株式会社
熱可塑性樹脂組成物
4か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
3か月前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜の製造方法
25日前
続きを見る