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公開番号2025025398
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130131
出願日2023-08-09
発明の名称樹脂溶解装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類C08J 11/08 20060101AFI20250214BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】CFRPが含有する樹脂材を効率的に除去する樹脂溶解装置を提供することができる。
【解決手段】樹脂溶解装置10は、CFRP1の炭素繊維に付着した樹脂材を溶解可能な溶解液20を貯留する溶解槽30と、溶解槽30に貯留された溶解液20に浸漬するようにCFRP1を搬送する搬送手段と、溶解槽30の内部にそれぞれ設けられた第1貯留領域及び第2貯留領域と、を有し、第1貯留領域は、樹脂材を溶解する前の溶解液20を所定の濃度範囲内に維持して貯留し、第2貯留領域は、樹脂材を溶解した後の溶解液20を第1貯留領域に貯留される溶解液20の濃度以下で樹脂由来成分21とともに貯留する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炭素繊維強化プラスチックの炭素繊維に付着した樹脂材を溶解可能な溶解液を貯留する溶解槽と、
前記溶解槽に貯留された前記溶解液に浸漬するように前記炭素繊維強化プラスチックを搬送する搬送手段と、
前記溶解槽の内部にそれぞれ設けられた第1貯留領域及び第2貯留領域と、
を有し、
前記第1貯留領域は、
前記樹脂材を溶解する前の前記溶解液を所定の濃度範囲内に維持して貯留し、
前記第2貯留領域は、
前記樹脂材を溶解した後の前記溶解液を前記第1貯留領域に貯留される前記溶解液の濃度以下で前記溶解液により溶解された前記樹脂材に由来する成分とともに貯留する樹脂溶解装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂溶解装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
炭素繊維強化プラスチック(CFRP、Carbon Fiber Reinforced Plastic)は、炭素繊維と樹脂材とを含有する繊維強化複合材料の一種である。航空機や自動車等の産業用途におけるCFRPの使用量が増加しているため、CFRPのリサイクルが検討されている。CFRPをリサイクルするにあたり、使用済みのCFRP材が含有する樹脂材を除去し、炭素繊維を回収する方法が知られている。
【0003】
特許文献1には、炭素繊維と架橋ポリオレフィン樹脂とを含んでなる炭素繊維複合架橋樹脂材料を、濃硫酸を含有する処理液と接触させる工程(I)、工程(I)で得られる、炭素繊維複合架橋樹脂材料と前記処理液との混合物を、前記架橋ポリオレフィン樹脂のガラス転移温度以上かつ250℃未満の温度範囲にて加熱する工程(II)、及び工程(II)を経た混合物から、炭素繊維を回収する工程(III)を有する、炭素繊維複合架橋樹脂材料からの炭素繊維の回収方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-074204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
CFRPが含有する樹脂材を除去するために、CFRPを搬送しながら溶解槽に貯留された溶解液(処理液)に浸漬することにより、樹脂材を溶解させて除去する樹脂溶解装置が用いられる場合がある。CFRPが含有する樹脂材を溶解した後は、溶解液により溶解された樹脂材に由来する成分が拡散するため、溶解液の濃度は低下する。また、CFRPを搬送しながら溶解液に浸漬すると、溶解槽に貯留された溶解液の流動による撹拌が起こるため、溶解液の濃度が均一に低下しやすい。溶解液の濃度が低下すると、溶解液の溶解性能が低くなる。そのため、このような樹脂溶解装置では、CFRPが含有する樹脂材を十分に除去することができない虞があるという問題があった。
【0006】
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、CFRPが含有する樹脂材を効率的に除去する樹脂溶解装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施の形態にかかる樹脂溶解装置は、炭素繊維強化プラスチックの炭素繊維に付着した樹脂材を溶解可能な溶解液を貯留する溶解槽と、溶解槽に貯留された溶解液に浸漬するように炭素繊維強化プラスチックを搬送する搬送手段と、溶解槽の内部にそれぞれ設けられた第1貯留領域及び第2貯留領域と、を有し、第1貯留領域は、樹脂材を溶解する前の溶解液を所定の濃度範囲内に維持して貯留し、第2貯留領域は、樹脂材を溶解した後の溶解液を第1貯留領域に貯留される溶解液の濃度以下で溶解液により溶解された樹脂材に由来する成分とともに貯留する。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、CFRPが含有する樹脂材を効率的に除去する樹脂溶解装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1にかかる樹脂溶解装置を示す断面図である。
実施の形態1の変形例にかかる樹脂溶解装置を示す断面図である。
比較例の樹脂溶解装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。ただし、本開示が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。なお、以下の説明及び図面中において、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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