TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025078292
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190753
出願日2023-11-08
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類G10K 15/04 20060101AFI20250513BHJP(楽器;音響)
要約【課題】車両のユーザが従来の手動変速式エンジン車両に慣れたユーザであったとしても、変速機を操作した時に期待する音の変化が得られないことで違和感を覚えることを抑える車両を提供する。
【解決手段】車両100は、動力源(電気モータ6)と駆動輪(後輪18、前輪26)との間に設けられたユーザの手動により変速比を切り替え可能な変速機(トランスファケース)8と、車両の走行時に人工的に音を発生させる音発生器(アンプ30、スピーカ32、サウンド制御装置120)と、を備える。音発生器は、変速機の変速比が大きいほど、音の周波数を高くすることと、変速機の変速比が大きいほど音の音圧を大きくすることと、の少なくとも一方を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と駆動輪との間に設けられたユーザの手動により変速比を切り替え可能な変速機と、
車両の走行時に人工的に音を発生させる音発生器と、を備え、
前記音発生器は、前記変速比が大きいほど前記音の周波数を高くすることと、前記変速比が大きいほど前記音の音圧を大きくすることの少なくとも一方を実行するように構成されている
ことを特徴とする車両。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両において、
前記音発生器は、車速が大きいほど前記音の周波数を高くすることと、前記車速が大きいほど前記音の音圧を大きくすることの少なくとも一方を実行するように構成されている
ことを特徴とする車両。
【請求項3】
請求項1に記載の車両において、
前記音発生器は、アクセル開度が大きいほど前記音の周波数を高くすることと、前記アクセル開度が大きいほど前記音の音圧を大きくすることの少なくとも一方を実行するように構成されている
ことを特徴とする車両。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一つの項に記載の車両において、
前記動力源は電気モータである
ことを特徴とする車両。
【請求項5】
請求項4に記載の車両において、
複数の仮想シフトポジションを選択可能な疑似シフターをさらに備え、
前記音発生器は、前記疑似シフターで選択された仮想シフトポジションが下段であるほど前記音の周波数を高くすることと、前記疑似シフターで選択された仮想シフトポジションが下段であるほど前記音の音圧を大きくすることの少なくとも一方を実行するように構成されている
ことを特徴とする車両。
【請求項6】
請求項5に記載の車両において、
前記疑似シフターで選択された仮想シフトポジションと、車速と、アクセル開度とに応じて前記電気モータのトルクを変化させるモータ制御装置をさらに備え、
前記モータ制御装置は、前記選択された仮想シフトポジションが下段であるほど同一車速且つ同一アクセル開度における前記トルクを大きくし、且つ、当該仮想シフトポジションを選択可能な車速域をより低速側に制限するように構成されている
ことを特徴とする車両。
【請求項7】
請求項4に記載の車両において、
始端位置から終端位置まで反力に抗して操作可能な疑似クラッチ操作具をさらに備え、
前記音発生器は、前記疑似クラッチ操作具が前記終端位置から前記始端位置に戻されるまでの間に、前記音の周波数を一時的に低くすることと、前記音の音圧を一時的に小さくすることの少なくとも一方を実行するように構成されている
ことを特徴とする車両。
【請求項8】
請求項7に記載の車両において、
前記疑似クラッチ操作具の操作量と、車速と、アクセル開度とに応じて前記電気モータのトルクを変化させるモータ制御装置をさらに備え、
前記モータ制御装置は、前記疑似クラッチ操作具が前記終端位置にあるときは前記トルクを絞り、前記疑似クラッチ操作具が前記終端位置から前記始端位置に戻されるまでの途中で前記トルクを発生させるように構成されている
ことを特徴とする車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、内燃機関に比較して静穏な動力源と、ユーザの手動により変速比を切り替え可能な変速機とを備える車両に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
特開2022-030862号公報には、内燃機関を動力源とする手動変速機を備えた車両(以下、手動変速式エンジン車両という)の手動変速動作を電気モータの制御によって疑似的に再現可能な電気自動車に関する従来技術が開示されている。従来技術に係る電気自動車は疑似シフトレバーを備え、疑似シフトレバーのシフトポジションとアクセル開度に応じたトルクを電気モータに出力させる。また、従来技術に係る電気自動車は疑似シフトレバーのシフトポジションとアクセル開度とに基づき仮想エンジン回転速度を計算し、仮想エンジン回転速度に応じたエンジン音を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-030862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、実物の手動変速機を電気自動車に組み合わせることも検討されている。手動変速機のシフト操作によって変速比を変化させることで、電気モータの回転速度は変化する。しかし、回転速度の変化に伴い電気モータから発生する音に変化は生じるものの、内燃機関における音の変化に比較すれば格段に小さい。このため、ユーザ、特に、従来の手動変速式エンジン車両に慣れたユーザにとっては、シフト操作で期待する音の変化と動力源から発生する実際の音の変化との違いに違和感を覚えてしまうおそれがある。
【0005】
本開示は上記の課題に鑑みてなされたものである。本開示の一つの目的は、従来の手動変速式エンジン車両に慣れたユーザが変速機を操作した時に期待する音の変化が得られないために違和感を覚えることを抑えることができる車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は上記目的を達成するための車両を提供する。本開示の第一の態様によれば、車両は変速機を備える。変速機はユーザの手動により変速比を切り替え可能な手動変速機であって、動力源と駆動輪との間に設けられている。本車両の動力源は内燃機関に比較して静音な動力源、例えば、電気モータであってもよい。第一の態様によれば、車両は車両の走行時に人工的に音を発生させる音発生器を備える。音発生器は変速機の変速比が大きいほど発生させる音の周波数を高くするか、変速機の変速比が大きいほど発生させる音の音圧を大きくする。或いは、音発生器は変速機の変速比が大きいほど発生させる音の周波数を高くするとともに発生させる音の音圧を大きくする。さらに、音発生器は自車両の車速が大きいほど発生させる音の周波数を高くしてもよいし、自車両の車速が大きいほど発生させる音の音圧を大きしてもよい。或いは、音発生器は自車両の車速が大きいほど発生させる音の周波数を高くするとともに発生させる音の音圧を大きしてもよい。また、音発生器はアクセル開度が大きいほど発生させる音の周波数を高くしてもよいし、アクセル開度が大きいほど発生させる音の音圧を大きしてもよい。或いは、音発生器はアクセル開度が大きいほど発生させる音の周波数を高くするとともに発生させる音の音圧を大きしてもよい。
【0007】
本開示の第二の態様によれば、動力源は電気モータであってもよく、車両は複数の仮想シフトポジションを選択可能な疑似シフターをさらに備えてもよい。また、第二の態様によれば、音発生器は疑似シフターで選択された仮想シフトポジションが下段であるほど発生させる音の周波数を高くしてもよいし、疑似シフターで選択された仮想シフトポジションが下段であるほど発生させる音の音圧を大きくしてもよい。或いは、音発生器は疑似シフターで選択された仮想シフトポジションが下段であるほど発生させる音の周波数を高くするとともに発生させる音の音圧を大きくしてもよい。さらに、第二の態様によれば、車両は疑似シフターで選択された仮想シフトポジションと、自車両の車速と、アクセル開度とに応じて動力源としての電気モータのトルクを変化させるモータ制御装置を備えてもよい。モータ制御装置は、選択された仮想シフトポジションが下段であるほど同一車速且つ同一アクセル開度における電気モータのトルクを大きくし、且つ、仮想シフトポジションを選択可能な車速域をより低速側に制限してもよい。
【0008】
本開示の第三の態様によれば、動力源は電気モータであってもよく、車両は始端位置から終端位置まで反力に抗して操作可能な疑似クラッチ操作具を備えてもよい。また、第三の態様によれば、音発生器は、疑似クラッチ操作具が終端位置から始端位置に戻されるまでの間に、発生させる音の周波数を一時的に低くしてもよいし、発生させる音の音圧を一時的に小さくしてもよい。或いは、音発生器は、疑似クラッチ操作具が終端位置から始端位置に戻されるまでの間に、発生させる音の周波数を一時的に低くするとともに発生させる音の音圧を一時的に小さくしてもよい。さらに、第三の態様によれば、車両は疑似クラッチ操作具の操作量と、自車両の車速と、アクセル開度とに応じて動力源としてのモータのトルクを変化させるモータ制御装置を備えてもよい。モータ制御装置は、疑似クラッチ操作具が終端位置にあるときは電気モータのトルクを絞り、疑似クラッチ操作具が終端位置から始端位置に戻されるまでの途中で電気モータのトルクを発生させてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本開示の車両によれば、ユーザである運転手が変速機を操作した場合、操作に伴う変速比の変化に応じて音発生器から発生する音の音圧と周波数の少なくとも一方が変化する。その音の変化は、変速機の変速比が大きいほど音圧が高くなったり、周波数が高くなったりするものであって、従来の手動変速式エンジン車両で起きるシフト操作に伴うエンジン音の変化に類似している。ゆえに、車両のユーザが従来の手動変速式エンジン車両に慣れたユーザであったとしても、変速機を操作した時に期待する音の変化が得られないことで違和感を覚えることは抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の第一実施形態に係る車両の構成を示す図である。
本開示の第一実施形態に係る音圧マップの一例を示す図である。
本開示の第一実施形態に係る音圧マップの他の例を示す図である。
本開示の第一実施形態に係る音圧制御の流れを示す図である。
本開示の第一実施形態に係る車両の変形例を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る車両の構成を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る車両モデルの一例を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る音圧マップの一例を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る音圧制御の流れを示す図である。
本開示の第三実施形態に係る車両の構成を示す図である。
本開示の第三実施形態に係る車両モデルの一例を示す図である。
本開示の第三実施形態に係る音圧マップの一例を示す図である。
本開示の第三実施形態に係る音圧制御の流れを示す図である。
本開示の第三実施形態に係る音圧制御による音圧の変化の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
メガホン
25日前
個人
音鳴らし具
15日前
個人
グランドピアノの鍵盤支持構造
11日前
NOK株式会社
吸音構造体
3日前
三井化学株式会社
遮音構造体
1か月前
合同会社Bootstrap
弦楽器
22日前
株式会社ワコール
繊維構造体
2日前
個人
補助譜面台及び補助譜面台セット
14日前
三菱電機株式会社
吸音体
24日前
株式会社大同工業所
警報器及び警報システム
3日前
株式会社イノアックコーポレーション
防音材
16日前
旭化成株式会社
内装吸音材
25日前
ヤマハ株式会社
情報処理方法
23日前
ヤマハ株式会社
情報処理方法
23日前
トヨタ自動車株式会社
音声出力装置
11日前
株式会社第一興商
カラオケ装置
4日前
トヨタ自動車株式会社
車両
24日前
ヤマハ株式会社
管楽器用部品及び管楽器
10日前
TDK株式会社
振動デバイスおよびその振動方法
7日前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
実況音声生成システム
28日前
株式会社エクサウィザーズ
情報処理方法、プログラム及び情報処理システム
3日前
株式会社エクシング
携帯端末用プログラム、及び、カラオケシステム
2日前
個人
メガホン
25日前
トヨタ自動車株式会社
車両用ホーンシステム
8日前
株式会社東芝
吸音装置及びパラメータ推定方法
11日前
株式会社JVCケンウッド
情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
29日前
パイオニア株式会社
音声処理装置、音声処理方法、プログラム及び記憶媒体
22日前
パイオニア株式会社
音声処理装置、音声処理方法、プログラム及び記憶媒体
22日前
パイオニア株式会社
音声処理装置、音声処理方法、プログラム及び記憶媒体
22日前
株式会社 一歩
和音発生方法並びにそれに用いる単音発生具及び和音発生具
21日前
ヤマハ株式会社
表示方法およびプログラム
10日前
ヤマハ株式会社
情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
24日前
ヤマハ株式会社
音処理装置及び車載オーディオシステム
22日前
株式会社半導体エネルギー研究所
音響装置
17日前
株式会社ユピテル
システム及びプログラム
17日前
能美防災株式会社
警報ベル
17日前
続きを見る