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公開番号2025102640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2024167809
出願日2024-09-26
発明の名称鍵盤装置および鍵の揺動の規制方法
出願人ローランド株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類G10H 1/34 20060101AFI20250701BHJP(楽器;音響)
要約【課題】アフタータッチを精度良く検出できる鍵盤装置および鍵の揺動の規制方法を提供すること。
【解決手段】比較的軟質な第1クッション層120の表層側に、第1クッション層120よりも硬質な硬質層121が積層されるので、硬質層121によって比較的硬いフルストローク感を演奏者に付与できる。よって、白鍵2aがアフタータッチの演奏領域まで押し込まれることを抑制できる。一方、アフタータッチの演奏時に硬質層121が強く押し込まれた際には、比較的柔らかい第1クッション層120の変形によって白鍵2aを大きく変位させることができる。よって、アフタータッチを精度良く検出できる。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
鍵と、押鍵時の前記鍵の揺動を規制する押鍵ストッパと、前記押鍵ストッパによって前記鍵の揺動が規制された後、更に前記鍵が押し込まれた時の前記鍵の変位をアフタータッチとして検出するセンサと、を備え、
前記押鍵ストッパは、比較的軟質な第1クッション層と、前記第1クッション層よりも表層側に積層され、前記第1クッション層よりも硬質な硬質層と、を備えることを特徴とする鍵盤装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記押鍵ストッパは、前記硬質層よりも表層側に積層され、前記硬質層よりも軟質な第2クッション層を備えることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項3】
前記第1クッション層は、前記第2クッション層よりも軟質であることを特徴とする請求項2記載の鍵盤装置。
【請求項4】
前記第2クッション層の厚みは、前記硬質層よりも厚く、且つ前記第1クッション層よりも薄いことを特徴とする請求項3記載の鍵盤装置。
【請求項5】
前記硬質層の厚みは、前記第1クッション層よりも薄いことを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項6】
前記押鍵ストッパによって前記鍵の揺動が規制されるまでの前記鍵の揺動が前記センサによって検出されることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項7】
スケール方向に並ぶ複数の前記鍵の押鍵時の揺動が前記押鍵ストッパによって規制されることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項8】
表面が前記鍵に接触することによって離鍵時の前記鍵の揺動を規制する離鍵ストッパを備え、
前記離鍵ストッパは、比較的軟質な第1クッション層と、前記第1クッション層よりも表層側に積層され、前記第1クッション層よりも硬質な硬質層と、を備えることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項9】
鍵と、前記鍵の押鍵時の揺動を規制する押鍵ストッパと、前記押鍵ストッパによって前記鍵の揺動が規制された後、更に前記鍵が押し込まれた時の前記鍵の変位をアフタータッチとして検出するセンサと、を備える鍵盤装置における前記鍵の揺動の規制方法であって、
比較的軟質な第1クッション層と、前記第1クッション層よりも表層側に積層され、前記第1クッション層よりも硬質な硬質層と、を備える前記押鍵ストッパによって前記鍵の揺動を規制することを特徴とする前記鍵の揺動の規制方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鍵盤装置および鍵の揺動の規制方法に関し、特に、アフタータッチを精度良く検出できる鍵盤装置および鍵の揺動の規制方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、押鍵時の鍵盤2(鍵)の変位がストッパ8a,8bによって規制された後、更に鍵盤2が押し込まれる演奏(以下「アフタータッチ」という。)を感圧センサ5によって検出する技術が記載されている。この技術では、感圧センサ5にストッパ14が一体に設けられており、鍵盤2の揺動に連動するハンマー3がストッパ14を介して感圧センサ5を押し込むことによってアフタータッチが検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平08-234751号公報(例えば、段落0016~0020、図1,2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の技術のようなアフタータッチを検出する機能を持つ鍵盤装置において、鍵盤2の変位を規制するストッパ8a,8bを比較的硬く形成すると、押鍵時の鍵盤2とストッパ8a,8bとの接触時にフルストローク感(通常演奏の終端に達した感覚)が得られ易くなる。よって、通常演奏を行う演奏者がアフタータッチの領域まで鍵盤2を押し込むことを抑制できる。
【0005】
しかしながら、ストッパ8a,8bを硬く形成すると、ストッパ8a,8bに接触した鍵盤2を更に押し込んでも、ハンマー3(鍵盤2)を大きく変位させることが難しくなる。即ち、アフタータッチを意図した演奏にも関わらず、ハンマー3によって感圧センサ5が適切に押し込まれない場合があるため、アフタータッチを精度良く検出できない。
【0006】
一方、単にストッパ8a,8bを柔らかく形成すると、鍵盤2がストッパ8a,8bに接触した時のフルストローク感が得られ難いので、通常演奏を行う演奏者がアフタータッチの領域まで鍵盤2を押し込んでしまうことがある。よって、通常演奏を意図した押鍵の操作がアフタータッチと誤検出されることがある。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、アフタータッチを精度良く検出できる鍵盤装置および鍵の揺動の規制方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために本発明の鍵盤装置は、鍵と、押鍵時の前記鍵の揺動を規制する押鍵ストッパと、前記押鍵ストッパによって前記鍵の揺動が規制された後、更に前記鍵が押し込まれた時の前記鍵の変位をアフタータッチとして検出するセンサと、を備え、前記押鍵ストッパは、比較的軟質な第1クッション層と、前記第1クッション層よりも表層側に積層され、前記第1クッション層よりも硬質な硬質層と、を備える。
【0009】
本発明の鍵の揺動の規制方法は、鍵と、前記鍵の押鍵時の揺動を規制する押鍵ストッパと、前記押鍵ストッパによって前記鍵の揺動が規制された後、更に前記鍵が押し込まれた時の前記鍵の変位をアフタータッチとして検出するセンサと、を備える鍵盤装置における前記鍵の揺動の規制方法であって、比較的軟質な第1クッション層と、前記第1クッション層よりも表層側に積層され、前記第1クッション層よりも硬質な硬質層と、を備える前記押鍵ストッパによって前記鍵の揺動を規制する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態の鍵盤装置の断面図である。
白鍵および変位部材を取り外した状態を示す鍵盤装置の分解斜視図である。
ホルダーの斜視図である。
(a)は、連動部材のガイドピンを変位部材の溝に挿入する前の状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、変位部材が自重で回転した様子を示す鍵盤装置の部分拡大断面図である。
基板および固定部材を取り外した状態を示す鍵盤装置の分解斜視図である。
(a)は、図5の矢印VIa方向視における鍵盤装置の側面図であり、(b)は、ホルダー及び固定部材に基板を取り付ける様子を示す鍵盤装置の側面図である。
(a)は、図1の状態から白鍵が押鍵された押鍵途中の状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、図7(a)の状態から更に押鍵された白鍵が押鍵ストッパに接触した状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図である。
(a)は、図7(b)の状態から白鍵が更に押し込まれた状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図であり、図8(b)は、白鍵のストローク量とセンサ出力値との関係を示すグラフである。
(a)は、図7(b)のIXa-IXa線における鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、図8(a)のIXb-IXb線における鍵盤装置の部分拡大断面図である。
鍵盤装置の機能ブロック図である。
通常の押鍵が行われた時の白鍵の位置、速度、及び加速度の時間変化を示すグラフである。
白鍵のストローク量とセンサ出力値との関係を示すグラフであって、白鍵の静止位置などの各位置と発音位置との関係を示すグラフである。
通常の押鍵の後にアフタータッチが行われた時の白鍵の位置、速度、及び加速度の時間変化を示すグラフである。
(a)は、鍵盤装置の電気的構成を示すブロック図であり、(b)は、鍵位置の補正処理のフローチャートである。
静止位置の補正処理のフローチャートである。
終端位置の補正処理のフローチャートである。
アフタータッチ位置の補正処理のフローチャートである。
第2実施形態における鍵盤装置の断面図である。
(a)は、図18のXIXa部分を拡大した鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、図19(a)の状態からアフタータッチ位置まで白鍵が押鍵された状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図である。
従来の鍵盤装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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