TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025100130
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023217270
出願日
2023-12-22
発明の名称
遮音構造体
出願人
三井化学株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G10K
11/172 20060101AFI20250626BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】十分な遮音性が得られ、曲面状の載置面にも容易に安定的に載置することができる薄型かつ軽量の遮音構造体を提供する。
【解決手段】遮音構造体10が遮音構造部1と振動絶縁層9を含む。遮音構造部1は、弾性を有する膜部2と、膜部2に立設されており弾性を有する支持壁部3と、膜部2に立設されている錘部4を有する。膜部2は支持壁部3によって複数の区画5に分けられており、1つの区画5に1つの錘部4が配置されている。支持壁部3の高さH1は錘部4の高さH2よりも大きい。錘部4の各々が、弾性を有するばね部4aと、ばね部4aよりも質量が大きい質量部4bとを有するばねマス共振器を構成している。振動絶縁層9は、遮音構造部1の支持壁部3の全面または一部の、膜部2に接する端面と反対側の端面と、遮音構造体10が設置される設置面11との間に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
遮音構造部と、振動絶縁層と、を含む遮音構造体であって、
前記遮音構造部は、弾性を有する膜部と、前記膜部に立設されており弾性を有する支持壁部と、前記膜部に立設されている錘部と、を有し、
前記膜部は前記支持壁部によって複数の区画に分けられており、複数の前記区画の全ての内部に、または複数の前記区画のうちの一部の区画の内部に、前記錘部がそれぞれ位置しており、内部に前記錘部が位置している前記区画においては、1つの前記区画に1つの前記錘部が配置されており、
前記支持壁部の、前記膜部に直交する方向に延びる高さは、前記錘部の、前記膜部に直交する方向に延びる高さよりも大きく、
前記錘部の各々が、弾性を有するばね部と、前記ばね部よりも質量が大きい質量部とを有するばねマス共振器を構成しており、
前記振動絶縁層は、前記遮音構造部の前記支持壁部の全面または一部の、前記膜部に接する端面と反対側の端面と、前記遮音構造体が設置される設置面との間に配置されていることを特徴とする、遮音構造体。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記膜部と前記支持壁部と前記ばね部はいずれも、エネルギー弾性を有しておらずゴム弾性を有する材料と、ゴム弾性を有しておらずエネルギー弾性を有する材料と、ゴム弾性とエネルギー弾性の両方を有する材料とのうちのいずれかからなる、請求項1に記載の遮音構造体。
【請求項3】
前記膜部と前記支持壁部と前記ばね部はいずれも、23℃で周波数1Hz~1000Hzにおける動的貯蔵弾性率が0.01MPa以上100MPa以下である、請求項1または2に記載の遮音構造体。
【請求項4】
前記膜部と前記支持壁部と前記ばね部はいずれも、23℃で周波数1Hz~1000Hzにおける損失正接が0.01以上0.50以下である、請求項3に記載の遮音構造体。
【請求項5】
前記錘部の前記ばね部は、前記錘部の前記膜部に取り付けられている側に位置し、前記質量部は、前記錘部の前記膜部に取り付けられている側と反対側に位置する、請求項1または2に記載の遮音構造体。
【請求項6】
前記錘部の前記質量部は前記ばね部よりも体積が大きい、請求項5に記載の遮音構造体。
【請求項7】
前記錘部の前記質量部は前記ばね部よりも密度が大きい材料からなる、請求項1または2に記載の遮音構造体。
【請求項8】
遮音構造部と、振動絶縁層と、を含む遮音構造体であって、
前記遮音構造部は、弾性を有する膜部と、前記膜部に立設されており弾性を有する支持壁部と、前記膜部に立設されている錘部と、を有し、
前記膜部は前記支持壁部によって複数の区画に分けられており、複数の前記区画の全ての内部に、または複数の前記区画のうちの一部の区画の内部に、前記錘部がそれぞれ位置しており、内部に前記錘部が位置している前記区画においては、1つの前記区画に1つの前記錘部が配置されており、
前記支持壁部の、前記膜部に直交する方向に延びる高さは、前記錘部の、前記膜部に直交する方向に延びる高さよりも大きく、
前記膜部がばね部として、前記錘部が質量部としてばねマス共振器を構成しており、
前記振動絶縁層は、前記遮音構造部の前記支持壁部の全面または一部の、前記膜部に接する端面と反対側の端面と、前記遮音構造体が設置される設置面との間に配置されていることを特徴とする、遮音構造体。
【請求項9】
前記膜部と前記支持壁部はいずれも、エネルギー弾性を有しておらずゴム弾性を有する材料と、ゴム弾性を有しておらずエネルギー弾性を有する材料と、ゴム弾性とエネルギー弾性の両方を有する材料とのうちのいずれかからなる、請求項8に記載の遮音構造体。
【請求項10】
前記膜部と前記支持壁部はいずれも、23℃で周波数1Hz~1000Hzにおける動的貯蔵弾性率が0.01MPa以上100MPa以下である、請求項8または9に記載の遮音構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は遮音構造体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、集合住宅、オフィスビル、ホテル等の建物の室内においては、建物の外部の自動車、鉄道、航空機、船舶等からの屋外騒音や、建物内のその室の外部で発生する設備騒音や人声を遮断して、その室の用途に適した静謐性が要求される。また、自動車、鉄道、航空機、船舶等の乗物の内部においては、風切り音やエンジン音を遮断して、乗員に静粛で快適な空間を提供するために騒音を低減することが望まれている。そのため、建物や乗物の外部から内部への騒音や振動の伝搬、また建物や乗物の内部における室外から室内への騒音や振動の伝搬を遮断する手段、すなわち、遮音構造体が求められている。近年では、建物においては高層化等に伴い軽量の遮音構造体が求められており、また、乗物においてもエネルギー効率向上のため軽量の遮音構造体が求められている。乗物や建物における防音壁等を形成する遮音構造体の例が、特許文献1~4に開示されている。
【0003】
特許文献1に記載された発明では、複数の個々のセルに分割された剛性のフレームと、フレキシブルな材料のシートと、複数の重りとを備えている音響減衰パネルにおいて、各重りは各セルにそれぞれ重りが設けられるようにフレキシブルな材料のシートに固定されており、減衰された音響は重りの質量の適切な選択により制御される。
【0004】
特許文献2に記載された発明では、弾性を有するシートと、シートを保持するとともにシートを区画部に区画する支持部とを備えている防音材において、区画部におけるシートの剛性とシートの面密度との関係が規定されている。
【0005】
特許文献3に記載された発明の遮音材は、平板状の基板部と、基板部と連結し所定の共振周波数を有する複数の共振部とを備えている構造体であって、複数の共振部のそれぞれは、錘部と、錘部を基板部と連結する連結部とを有しており、基板部に垂直な方向から見た投影図において、共振部の重心が基板部と連結部との接合領域の外側に位置するように構成されている。
【0006】
特許文献4に記載された発明の振動低減装置は、車体に装着されて車体を通じて伝達される振動を遮断する音響メタ構造を有し、車体に装着されて一定空間を一定領域に区画する十字形状のフレームと、フレームによって区画される各領域のコーナー部に構成されそれぞれの固有振動数を有するように構成されて車体からフレームを通じて伝達される振動を遮断する振動子とを含む。
【0007】
特許文献5には音反射構造体が記載されており、この音反射構造体は、基板と、基板上に配置された音反射材と、を有する。音反射材は、弾性を有するシートと、シートを支持するとともにシートを区画部に区画する支持部と、を備えている。区画部におけるシートの面剛性および面密度は特定の関係を有する。音反射材と基板との間に振動分離層をさらに有し、振動分離層が、音反射材と接着されていない状態で音反射材と接するように、音反射材と基板との間に配置されている。
【0008】
特許文献6には防音パネルが記載されており、この防音パネルは、互いに間隔を隔てて対向した状態で延びる一対の第1枠材、ならびに当該一対の第1枠材の一端部間および他端部間にそれぞれ連結された一対の第2枠材から成る枠体と、この枠体の表裏方向に互いに積層された芯材および緩衝材を有し、一対の第1枠材間に連結された芯体と、枠体にその表面および裏面をそれぞれ覆うように設けられるとともに、芯体の表面および裏面にそれぞれ固定された一対の板材と、を備えている。芯体は、当該芯体によって分割された板材の2つの部分が当該芯体を中心として互いに非対称になるように配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2005-250474号公報
国際公開WO2019/022245号公報
特開2021-152584号公報
特開2020-91481号公報
特許7230935号公報
特開2007-17759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に記載されている音響減衰パネルは、柔軟でない剛性のフレームを有しており、この剛性のフレームを介してシートに振動が伝達されるため、十分な遮音性が得られないおそれがある。また、剛性のフレームを載置する載置面が曲面状または凹凸を有する場合には、音響減衰パネルを安定して保持できない可能性がある。特に、一般的な乗物(例えば自動車)のパネルには曲面状または凹凸を有する部分が多いため、乗物用の遮音材として簡便に使用することが困難である。また、剛性のフレームは質量が大きく、防音材による質量の増大が問題になる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三井化学株式会社
遮音構造体
今日
三井化学株式会社
遮音構造体
今日
三井化学株式会社
非水電解液二次電池
7日前
三井化学株式会社
積層体およびその製造方法
3日前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
今日
三井化学株式会社
非水電解液及び非水電解液二次電池
1日前
三井化学株式会社
粘着テープ、積層体及び半導体装置の製造方法
今日
三井化学株式会社
資源回収システム及びコンピュータプログラム
7日前
三井化学株式会社
再生樹脂の製造方法、再生樹脂の製造装置およびプログラム
1日前
三井化学株式会社
光学材料、レンズ、メガネレンズの使用方法及び光学材料の製造方法
2日前
三井化学株式会社
エチレン系樹脂組成物
2日前
三井化学株式会社
遷移金属化合物、オレフィン系重合用触媒およびオレフィン系重合体の製造方法
3日前
三井化学株式会社
樹脂組成物および当該樹脂組成物からなる層を有する積層体
7日前
三井化学株式会社
オレフィン重合に用いる予備重合触媒の製造方法および当該予備重合触媒を用いたオレフィン重合体の製造方法
2日前
NOK株式会社
吸音構造体
23日前
個人
弦楽器用押弦補助具及び弦楽器
今日
三井化学株式会社
遮音構造体
7日前
三井化学株式会社
遮音構造体
今日
三井化学株式会社
遮音構造体
今日
林テレンプ株式会社
防音カバー
今日
株式会社ドクター中松創研
歌及び歌の制作方法
10日前
株式会社ワコール
繊維構造体
22日前
株式会社JVCケンウッド
車載装置
1日前
株式会社大同工業所
警報器及び警報システム
23日前
株式会社HOWA
遮音構造
7日前
個人
電気自動車等の「接近音」における最適な「音の種類」
3日前
カシオ計算機株式会社
楽器
7日前
個人
電子管楽器
今日
ヤマハ株式会社
発音制御装置
1日前
川上産業株式会社
吸音シート
14日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
2日前
ヤマハ株式会社
鍵盤装置用の鍵
16日前
AOBAENERGY株式会社
サービス提供機器
今日
株式会社エクシング
携帯端末用プログラム、及び、カラオケシステム
22日前
トヨタ自動車株式会社
音響式遮音材の製造方法
1日前
株式会社パトライト
メール読み上げテキスト生成プログラム
14日前
続きを見る
他の特許を見る