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公開番号
2025107828
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-22
出願番号
2024001309
出願日
2024-01-09
発明の名称
ゴム組成物
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08L
23/08 20250101AFI20250714BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】混練加工性、成形体の柔軟性、および成形体の引張特性のバランスに優れるゴム組成物を提供すること。
【解決手段】ゴム組成物であって、前記ゴム組成物は、エチレン・α-オレフィン共重合体ゴムおよびエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムから選ばれる1種以上の共重合体ゴム(A)と、特定の要件を満たす変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)と、有機フィラー(C)と、を含有し、前記共重合体ゴム(A)100質量部に対して、前記変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)の含有量は1~100質量部であり、前記有機フィラー(C)の含有量は1~200質量部である、ゴム組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ゴム組成物であって、
前記ゴム組成物は、
エチレン・α-オレフィン共重合体ゴムおよびエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムから選ばれる1種以上の共重合体ゴム(A)と、
下記要件(b-1)~(b-3)を満たす変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)と、
有機フィラー(C)と、
を含有し、
前記共重合体ゴム(A)100質量部に対して、前記変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)の含有量は1~100質量部であり、前記有機フィラー(C)の含有量は1~200質量部である、
ゴム組成物;
要件(b-1):変性前のエチレン・α-オレフィン共重合体(B’)におけるエチレンから導かれる構造単位の含有割合が、10~90モル%(ただし、エチレンから導かれる構造単位の含有量と、炭素数3以上のα-オレフィンから導かれる構造単位の含有量と、の合計を100モル%とする。)である;
要件(b-2):ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求められる重量平均分子量(Mw)が、1,000~100,000である;
要件(b-3):前記変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)は、炭素-炭素不飽和結合を1つ以上含む不飽和カルボン酸およびその誘導体から選ばれる1種以上のカルボン酸系化合物に由来する部位を有する変性共重合体であり、前記変性共重合体100質量%中における前記カルボン酸系化合物に由来する部位の含有割合が、0.5~50質量%である。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記要件(b-1)において、エチレンから導かれる構造単位の含有割合が、35~65モル%であり、
前記要件(b-2)において、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求められる重量平均分子量(Mw)が、2,000~20,000であり、
前記要件(b-3)において、前記変性共重合体100質量%中における前記カルボン酸系化合物に由来する部位の含有割合が、1~20質量%である、
請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記共重合体ゴム(A)100質量部に対して、前記変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)の含有量が10~50質量部であり、前記有機フィラー(C)の含有量が10~80質量部である、
請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記要件(b-3)において、前記カルボン酸系化合物が、マレイン酸および無水マレイン酸から選ばれる少なくとも1種の化合物であり、
前記有機フィラー(C)が、バイオマス由来のフィラーである、
請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のゴム組成物またはその架橋物を含むベルト。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載のゴム組成物またはその架橋物を含むホース。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか1項に記載のゴム組成物またはその架橋物を含むチューブ。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか1項に記載のゴム組成物またはその架橋物を含むシール材。
【請求項9】
請求項1~4のいずれか1項に記載のゴム組成物またはその架橋物を含む制振材。
【請求項10】
ゴム組成物の製造方法であって、
前記製造方法は、
エチレン・α-オレフィン共重合体ゴムおよびエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムから選ばれる1種以上の共重合体ゴム(A)と、
下記要件(b-1)~(b-3)を満たす変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)と、
有機フィラー(C)と、
を混合する工程を有し、
前記工程において、
前記共重合体ゴム(A)100質量部に対して、前記変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)の配合量は1~100質量部であり、前記有機フィラー(C)の配合量は1~200質量部である、
ゴム組成物の製造方法;
要件(b-1):変性前のエチレン・α-オレフィン共重合体(B’)におけるエチレンから導かれる構造単位の含有割合が、10~90モル%(ただし、エチレンから導かれる構造単位の含有量と、炭素数3以上のα-オレフィンから導かれる構造単位の含有量と、の合計を100モル%とする。)である;
要件(b-2):ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求められる重量平均分子量(Mw)が、1,000~100,000である;
要件(b-3):前記変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)は、炭素-炭素不飽和結合を1つ以上含む不飽和カルボン酸およびその誘導体から選ばれる1種以上のカルボン酸系化合物に由来する部位を有する変性共重合体であり、前記変性共重合体100質量%中における前記カルボン酸系化合物に由来する部位の含有割合が、0.5~50質量%である。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ゴム組成物には、加工性および成形性を向上させたり、硬さおよび柔軟性などのゴム物性を調整したりする目的で、軟化剤などの改質剤が配合されることがある(例えば、特許文献1および2参照)。軟化剤としては、原油から精製された鉱物油や、合成油が用いられている。また、ゴム組成物には、機械物性を向上させる目的で、有機フィラーが配合されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭61-246215号公報
特開2021-024912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らの検討によれば、エチレン・α-オレフィン共重合体ゴム等と有機フィラーとを含有する従来のゴム組成物では、混練加工性、ゴム組成物から形成された成形体の柔軟性、および成形体の引張特性のバランスに改良の余地があった。本開示の目的の一つは、混練加工性、成形体の柔軟性、および成形体の引張特性のバランスに優れるゴム組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のゴム組成物の一態様は、エチレン・α-オレフィン共重合体ゴムおよびエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムから選ばれる1種以上の共重合体ゴム(A)と、特定の要件を満たす変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)と、有機フィラー(C)と、を含有し、共重合体ゴム(A)100質量部に対して、変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)の含有量は1~100質量部であり、有機フィラー(C)の含有量は1~200質量部である。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、混練加工性、成形体の柔軟性、および成形体の引張特性のバランスに優れるゴム組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において、数値範囲を示す「N1~N2」は、特に断りがなければ「N1以上N2以下」を意味する。N1およびN2は、それぞれ、N1<N2の条件を満たす任意の数である。
【0008】
本明細書において、「(メタ)アクリル」という記載は、アクリルおよびメタクリルを包含する意味で用いる。すなわち、「(メタ)アクリル」は、アクリルでもよく、メタクリルでもよく、アクリルおよびメタクリルの両方でもよい。
【0009】
[ゴム組成物およびその製造方法]
本開示のゴム組成物は、エチレン・α-オレフィン共重合体ゴムおよびエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムから選ばれる1種以上の共重合体ゴム(A)と、後述する変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)と、有機フィラー(C)と、を含有する。共重合体ゴム(A)、変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)、および有機フィラー(C)を好ましくは後述する範囲で含有するゴム組成物を用いることにより、ゴム組成物は混練加工性に優れ、さらに柔軟性および引張特性(例えば、切断時引張強さと切断時引張伸びとの積である抗張積)に優れる成形体を形成できる。
【0010】
本開示のゴム組成物の製造方法は、エチレン・α-オレフィン共重合体ゴムおよびエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムから選ばれる1種以上の共重合体ゴム(A)と、後述する変性エチレン・α-オレフィン共重合体(B)と、有機フィラー(C)と、を混合する工程を有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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