TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025089842
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-16
出願番号
2023204749
出願日
2023-12-04
発明の名称
ペプチドのスクリーニング方法及びペプチド
出願人
三井化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12Q
1/6869 20180101AFI20250609BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】生体の対象部位に特異的に結合するペプチドのスクリーニング方法及びペプチドを提供する。
【解決手段】生体の対象部位に特異的に結合するペプチドのスクリーニング方法であって、非ヒト生体に、ペプチドライブラリを提示するファージ集団を投与する工程(a)と、対象部位結合ファージ集団及び非対象部位結合ファージ集団をそれぞれ回収する工程(b)と、対象部位結合ファージ集団及び非対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列を次世代シーケンサで解読し、対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列のリードの集団(対象部位リード集団)及び非対象部位リード集団を得る工程(c)と、を含み、対象部位リード集団に含まれるリードのうち、非対象部位リード集団に含まれないリードにコードされるペプチドが、生体の対象部位に特異的に結合するペプチドである、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
生体の対象部位に特異的に結合するペプチドのスクリーニング方法であって、
非ヒト生体に、ペプチドライブラリを提示するファージ集団を投与する工程(a)と、
前記非ヒト生体の前記対象部位に結合したファージ集団(対象部位結合ファージ集団)及び非対象部位に結合したファージ集団(非対象部位結合ファージ集団)をそれぞれ回収する工程(b)と、
工程(b)で回収した、前記対象部位結合ファージ集団及び前記非対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列を次世代シーケンサで解読し、前記対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列のリードの集団(対象部位リード集団)及び前記非対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列のリードの集団(非対象部位リード集団)を得る工程(c)と、
を含み、工程(c)で得られた対象部位リード集団に含まれるリードのうち、非対象部位リード集団に含まれないリードにコードされるペプチドが、生体の対象部位に特異的に結合するペプチドである、方法。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記工程(a)及び(b)を2回以上繰り返す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ペプチドが7アミノ酸からなるペプチドである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記生体が、動物又は植物である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記対象部位が、臓器、組織又は単一細胞である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
配列番号57~66のいずれかに記載のアミノ酸配列からなるペプチドからなる、脳特異的結合剤。
【請求項7】
配列番号67~75のいずれかに記載のアミノ酸配列からなるペプチドからなる、腎臓特異的結合剤。
【請求項8】
配列番号76~84のいずれかに記載のアミノ酸配列からなるペプチドからなる、肝臓特異的結合剤。
【請求項9】
配列番号85~94のいずれかに記載のアミノ酸配列からなるペプチドからなる、骨髄特異的結合剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペプチドのスクリーニング方法及びペプチドに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特定の臓器を標的化する技術は、例えば薬物を送達するためのドラッグデリバリーシステム(DDS)等への応用が期待されている。例えば、特許文献1には、新生血管特異的なペプチドが記載されている。また、特許文献2には、心臓特異的なペプチドが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2000/023476号
米国特許第6,303,573号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、生体の対象部位に特異的に結合するペプチドのスクリーニング方法及びペプチドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下の態様を含む。
[1]生体の対象部位に特異的に結合するペプチドのスクリーニング方法であって、非ヒト生体に、ペプチドライブラリを提示するファージ集団を投与する工程(a)と、前記非ヒト生体の前記対象部位に結合したファージ集団(対象部位結合ファージ集団)及び非対象部位に結合したファージ集団(非対象部位結合ファージ集団)をそれぞれ回収する工程(b)と、工程(b)で回収した、前記対象部位結合ファージ集団及び前記非対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列を次世代シーケンサで解読し、前記対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列のリードの集団(対象部位リード集団)及び前記非対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列のリードの集団(非対象部位リード集団)を得る工程(c)と、を含み、工程(c)で得られた対象部位リード集団に含まれるリードのうち、非対象部位リード集団に含まれないリードにコードされるペプチドが、生体の対象部位に特異的に結合するペプチドである、方法。
[2]前記工程(a)及び(b)を2回以上繰り返す、[1]に記載の方法。
[3]前記ペプチドが7アミノ酸からなるペプチドである、[1]又は[2]に記載の方法。
[4]前記生体が、動物又は植物である、[1]~[3]のいずれかに記載の方法。
[5]前記対象部位が、臓器、組織又は単一細胞である、[1]~[4]のいずれかに記載の方法。
[6]配列番号57~66のいずれかに記載のアミノ酸配列からなるペプチドからなる、脳特異的結合剤。
[7]配列番号67~75のいずれかに記載のアミノ酸配列からなるペプチドからなる、腎臓特異的結合剤。
[8]配列番号76~84のいずれかに記載のアミノ酸配列からなるペプチドからなる、肝臓特異的結合剤。
[9]配列番号85~94のいずれかに記載のアミノ酸配列からなるペプチドからなる、骨髄特異的結合剤。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、生体の対象部位に特異的に結合するペプチドのスクリーニング方法及びペプチドを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[スクリーニング方法]
一実施形態において、本発明は、生体の対象部位に特異的に結合するペプチドのスクリーニング方法であって、非ヒト生体に、ペプチドライブラリを提示するファージ集団を投与する工程(a)と、前記非ヒト生体の前記対象部位に結合したファージ集団(対象部位結合ファージ集団)及び非対象部位に結合したファージ集団(非対象部位結合ファージ集団)をそれぞれ回収する工程(b)と、工程(b)で回収した、前記対象部位結合ファージ集団及び前記非対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列を次世代シーケンサで解読し、前記対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列のリードの集団(対象部位リード集団)及び前記非対象部位結合ファージ集団が提示するペプチドをコードする塩基配列のリードの集団(非対象部位リード集団)を得る工程(c)と、を含み、工程(c)で得られた対象部位リード集団に含まれるリードのうち、非対象部位リード集団に含まれないリードにコードされるペプチドが、生体の対象部位に特異的に結合するペプチドである、方法を提供する。
【0008】
生体としては、特に限定されず、動物、植物等が挙げられる。動物としては、脊椎動物、無脊椎動物等が挙げられる。脊椎動物としては、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類等が挙げられる。哺乳類としては、例えば、マウス、ラット、ハムスター、モルモット等のげっ歯類;ブタ、ウシ、ヤギ、ウマ、ヒツジ等の有蹄類;イヌ、ネコ等の食肉類;アカゲザル、カニクイザル、マーモセット、オランウータン、チンパンジー、ヒト等の霊長類等が挙げられる。無脊椎動物としては、節足動物、軟体動物等が挙げられる。
【0009】
植物としては、食用作物、非食用植物等が挙げられる。食用作物としては、果樹類、野菜類、きのこ類、穀類、飼料作物等が挙げられる。非食用植物としては、薬用作物、花き類・観葉植物、樹木類等が挙げられる。
【0010】
工程(a)では、非ヒト生体にペプチドライブラリを提示するファージ集団を投与する。ファージとしては、通常、ファージディスプレイライブラリに利用されるものであれば特に限定されないが、例えばM13ファージを利用することができる。ペプチドライブラリを提示するファージ集団としては、M13ファージのpIIIコートタンパク質をコードする遺伝子に、ペプチドライブラリをコードする遺伝子を挿入した、ファージディスプレイライブラリを利用することができる。ペプチドライブラリとしては、7アミノ酸からなるランダムペプチドのライブラリが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三井化学株式会社
コート層
11日前
三井化学株式会社
遮音構造体
1か月前
三井化学株式会社
遮音構造体
1か月前
三井化学株式会社
マイクロカプセル
7日前
三井化学株式会社
コーティング組成物
1か月前
三井化学株式会社
基板積層体の製造方法
2か月前
三井化学株式会社
不織布及びその製造方法
1か月前
三井化学株式会社
構造用ポリウレタン接着剤
1か月前
三井化学株式会社
重合性組成物及びその応用
1か月前
三井化学株式会社
抗菌性組成物及び抗菌活性剤
5日前
三井化学株式会社
抗菌性組成物及び抗菌活性剤
5日前
三井化学株式会社
オレフィン重合体の製造方法
1か月前
三井化学株式会社
実験制御方法および自動実験装置
1か月前
三井化学株式会社
実験制御方法および自動実験装置
1か月前
三井化学株式会社
光学部材用接着剤および光学素子
1か月前
三井化学株式会社
実験制御方法および自動実験装置
1か月前
三井化学株式会社
伝動ベルト用組成物およびその用途
1か月前
三井化学株式会社
組成物、および燃料電池ガスケット
7日前
三井化学株式会社
2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物
1か月前
三井化学株式会社
電磁波吸収体及び電磁波吸収性筐体
1か月前
三井化学株式会社
伝動ベルト用組成物およびその用途
1か月前
三井化学株式会社
リチウムイオン電池電極用バインダー
2か月前
三井化学株式会社
リチウムイオン電池電極用バインダー
2か月前
三井化学株式会社
樹脂組成物、積層体、および工業用ベルト
14日前
三井化学株式会社
エチレン系共重合体組成物およびその用途
12日前
三井化学株式会社
組成物、積層体、及び、積層体の製造方法
8日前
三井化学株式会社
エチレン系共重合体組成物およびその用途
7日前
三井化学株式会社
多層二軸延伸フィルムおよびその製造方法
1か月前
三井化学株式会社
樹脂部材、樹脂部材の製造方法及び樹脂製品
1か月前
三井化学株式会社
ペプチドのスクリーニング方法及びペプチド
1日前
三井化学株式会社
エチレン系共重合体組成物およびホース製品
6日前
三井化学株式会社
エチレン系共重合体組成物およびホース製品
6日前
三井化学株式会社
エチレン系共重合体組成物およびホース製品
6日前
三井化学株式会社
エチレン系共重合体組成物およびホース製品
1か月前
三井化学株式会社
平滑な物体に無粘着で着脱可能な電子デバイス
2か月前
国立大学法人徳島大学
ゼオライトの製造方法
7日前
続きを見る
他の特許を見る