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公開番号
2025083790
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197375
出願日
2023-11-21
発明の名称
モータ
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
H02K
9/19 20060101AFI20250526BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】 モータのケース内にガイドリングを容易かつ適切に配置する。
【解決手段】 モータであって、ステータコアと、前記ステータコアの端面に対向する対向部とを有するケースと、モータ軸回りに伸びるリング形状を有するとともに前記端面と前記対向部の間に挟まれているガイドリング、を有する。前記ケースの内面、前記ガイドリングの外周面、及び、前記端面によって囲まれた空間によって円環状冷却液流路が構成されている。前記ステータコアの内部に複数のコア内冷却液流路が設けられている。前記各コア内冷却液流路の流入口が、径方向において前記ガイドリングよりも外側の位置で前記端面に開口しており、前記円環状冷却液流路に繋がっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
モータであって、
ステータコアと、
前記ステータコアを収容しているケースであって、前記ステータコアの一方の端面に対向する対向部を有する前記ケースと、
前記ケース内に収容されており、モータ軸回りに伸びるリング形状を有し、前記端面と前記対向部の間に挟まれているガイドリング、
を有し、
前記ケースの内面、前記ガイドリングの外周面、及び、前記端面によって囲まれた空間によって円環状冷却液流路が構成されており、
前記ステータコアの内部に複数のコア内冷却液流路が設けられており、
前記各コア内冷却液流路の流入口が、径方向において前記ガイドリングよりも外側の位置で前記端面に開口しており、前記円環状冷却液流路に繋がっている、
モータ。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記径方向において前記ガイドリングよりも内側の位置で前記ステータコアに巻回されているコイルをさらに有し、
前記各コア内冷却液流路が、
前記径方向において前記ガイドリングよりも外側に配置されており、前記流入口に接続されている第1流路と、
前記径方向において前記ガイドリングよりも外側の位置から前記ガイドリングよりも内側の位置まで伸びており、前記第1流路に接続されている第2流路と、
前記径方向において前記ガイドリングよりも内側に配置されており、軸方向に沿って伸びており、前記第2流路に接続されている第3流路、
を有する、
請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記各第2流路が、前記径方向に沿って伸びている、請求項2に記載のモータ。
【請求項4】
前記ステータコアが、前記軸方向に積層された複数の電磁鋼板によって構成されており、
複数の前記電磁鋼板のうち前記端面を含む範囲に存在する1または複数の電磁鋼板である第1電磁鋼板に、前記径方向において前記ガイドリングよりも外側に配置されている第1貫通孔が設けられており、
複数の前記電磁鋼板のうち前記第1電磁鋼板に隣接する1または複数の電磁鋼板である第2電磁鋼板に、前記径方向に沿って伸びる第2貫通孔が設けられており、
複数の前記電磁鋼板のうち前記第2電磁鋼板に隣接する複数の電磁鋼板である第3電磁鋼板に、前記径方向において前記ガイドリングよりも内側に配置されている第3貫通孔が設けられており、
前記第1貫通孔によって前記第1流路が構成されており、
前記第2貫通孔によって前記第2流路が構成されており、
前記第3貫通孔によって前記第3流路が構成されている、
請求項2または3に記載のモータ。
【請求項5】
前記ステータコアが、バックヨークと、前記バックヨークから前記径方向において内側に向かって突出する複数のティースを有しており、
前記コイルが、複数の前記ティースに巻回されており、
前記第3流路が、対応する前記ティースの内部に設けられている、
請求項2または3に記載のモータ。
【請求項6】
前記第3流路が、前記バックヨークと対応する前記ティースの境界に設けられている、請求項5に記載のモータ。
【請求項7】
前記端面にコイルエンドが設けられており、
前記ガイドリングの内径が前記コイルエンドの外径よりも大きい、
請求項1~3のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項8】
前記径方向において前記ガイドリングよりも内側にコイルエンドが設けられており、
前記ガイドリングに、前記ガイドリングを前記径方向に貫通する冷却液吐出流路が設けられている、
請求項1~3のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項9】
前記ケースが、前記端面と接触する接触部を有し、
前記端面と前記接触部の界面にシール部材が設けられている、
請求項1~3のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項10】
前記ケースの内周面に凹部が設けられている、請求項1~3のいずれか一項に記載のモータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、モータに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【0002】
特許文献1に開示のモータは、ケースと、ステータコアと、ガイドリングを有している。ステータコアとガイドリングは、円筒形状のケース内に収容されている。ガイドリングは、ステータコアの端面に接する基部と、基部から径方向外側に向かって伸びる環状凸部を有している。環状凸部とステータコアの端面の間には、間隔が設けられている。ステータコアの外周面と環状凸部の外周面は、ケースの内周面に接している。ステータコアとガイドリングとケースとによって囲まれた空間によって、円環状冷却液流路が構成されている。また、ステータコアの内部には、複数のコア内冷却液流路が設けられている。各コア内冷却液流路の流入口は、円環状冷却液流路に繋がっている。ケースの外部から円環状冷却液流路に冷却液(例えば、オイル)が供給されると、円環状流路から各コア内冷却液流路に冷却液が流れる。これによって、ステータコアが内部から冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-204980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のモータでは、ガイドリングの外周面(すなわち、環状凸部の外周面)がケースの内周面に接触している。このため、ケースの内周面とガイドリングの外周面のそれぞれの直径及び真円度が正確でなければ、ケースとガイドリングの間に隙間が生じる。ケースとガイドリングの間に隙間が生じると、モータ全体の形状精度が低下したり、円環状流路内の冷却液が漏れる等の問題が生じる。また、ケースとガイドリングの間に隙間が生じないように高精度にケースの内周面とガイドリングの外周面を加工する場合には、加工コストの上昇や、ケース内にガイドリングを挿入し難くなる等の問題が生じる。本明細書では、モータのケース内にガイドリングを容易かつ適切に配置することが可能な技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(構成1)本明細書が開示する構成1のモータは、ステータコアと、ケースと、ガイドリングを有する。前記ケースは、前記ステータコアを収容している。前記ケースは、前記ステータコアの一方の端面に対向する対向部を有する。前記ガイドリングは、前記ケース内に収容されており、モータ軸回りに伸びるリング形状を有し、前記端面と前記対向部の間に挟まれている。前記ケースの内面、前記ガイドリングの外周面、及び、前記端面によって囲まれた空間によって円環状冷却液流路が構成されている。前記ステータコアの内部に複数のコア内冷却液流路が設けられている。前記各コア内冷却液流路の流入口が、径方向において前記ガイドリングよりも外側の位置で前記端面に開口しており、前記円環状冷却液流路に繋がっている。
【0006】
なお、本明細書において、径方向は、モータ軸を中心とする円の半径に沿う方向を意味する。
【0007】
このモータでは、ガイドリングが、軸方向(すなわち、モータ軸と平行な方向)においてステータコアの端面とケースの対向部の間に挟まれて固定されている。軸方向に対向部、ガイドリング及びステータコアを積層することで、ガイドリングを容易に固定できる。また、このように積層することで、ガイドリングの形状精度にかかわらず、ガイドリングとケースの間の隙間を抑制できる。このように、このモータの構造によれば、モータのケース内にガイドリングを容易かつ適切に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例のモータの分解斜視図。
実施例のモータの部分断面図。
ステータを軸方向に沿って見た平面図。
ガイドリングとその周辺の拡大断面図。
ステータコアの分解斜視図。
電磁鋼板36dの拡大平面図。
第1変形例のモータの電磁鋼板36dの拡大平面図。
第2変形例のモータの電磁鋼板36dの拡大平面図。
第3変形例のモータの電磁鋼板36dの拡大平面図。
第4変形例のモータの電磁鋼板36aの拡大平面図。
第5変形例のモータの電磁鋼板36dの拡大平面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書が開示するモータの追加的な構成について以下に説明する。
【0010】
(構成2)
前記径方向において前記ガイドリングよりも内側の位置で前記ステータコアに巻回されているコイルをさらに有し、
前記各コア内冷却液流路が、
前記径方向において前記ガイドリングよりも外側に配置されており、前記流入口に接続されている第1流路と、
前記径方向において前記ガイドリングよりも外側の位置から前記ガイドリングよりも内側の位置まで伸びており、前記第1流路に接続されている第2流路と、
前記径方向において前記ガイドリングよりも内側に配置されており、軸方向に沿って伸びており、前記第2流路に接続されている第3流路、
を有する、
構成1に記載のモータ。
(構成3)
前記各第2流路が、前記径方向に沿って伸びている、構成2に記載のモータ。
(構成4)
前記ステータコアが、前記軸方向に積層された複数の電磁鋼板によって構成されており、
複数の前記電磁鋼板のうち前記端面を含む範囲に存在する1または複数の電磁鋼板である第1電磁鋼板に、前記径方向において前記ガイドリングよりも外側に配置されている第1貫通孔が設けられており、
複数の前記電磁鋼板のうち前記第1電磁鋼板に隣接する1または複数の電磁鋼板である第2電磁鋼板に、前記径方向に沿って伸びる第2貫通孔が設けられており、
複数の前記電磁鋼板のうち前記第2電磁鋼板に隣接する複数の電磁鋼板である第3電磁鋼板に、前記径方向において前記ガイドリングよりも内側に配置されている第3貫通孔が設けられており、
前記第1貫通孔によって前記第1流路が構成されており、
前記第2貫通孔によって前記第2流路が構成されており、
前記第3貫通孔によって前記第3流路が構成されている、
構成2または3に記載のモータ。
(構成5)
前記ステータコアが、バックヨークと、前記バックヨークから前記径方向において内側に向かって突出する複数のティースを有しており、
前記コイルが、複数の前記ティースに巻回されており、
前記第3流路が、対応する前記ティースの内部に設けられている、
構成2~4のいずれか一項に記載のモータ。
(構成6)
前記第3流路が、前記バックヨークと対応する前記ティースの境界に設けられている、構成5に記載のモータ。
(構成7)
前記端面にコイルエンドが設けられており、
前記ガイドリングの内径が前記コイルエンドの外径よりも大きい、
構成1~6のいずれか一項に記載のモータ。
(構成8)
前記径方向において前記ガイドリングよりも内側にコイルエンドが設けられており、
前記ガイドリングに、前記ガイドリングを前記径方向に貫通する冷却液吐出流路が設けられている、
構成1~7のいずれか一項に記載のモータ。
(構成9)
前記ケースが、前記端面と接触する接触部を有し、
前記端面と前記接触部の界面にシール部材が設けられている、
構成1~8のいずれか一項に記載のモータ。
(構成10)
前記ケースの内周面に凹部が設けられている、構成1~9のいずれか一項に記載のモータ。
(【0011】以降は省略されています)
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