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公開番号2025091212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206350
出願日2023-12-06
発明の名称電力変換装置
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H02M 3/28 20060101AFI20250611BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】対応できる電力変換範囲を充電側及び放電側の双方に拡大する。
【解決手段】双方向絶縁型LLC共振回路15を含むDC/DCコンバータ5である。その回路15は、6つの一次側スイッチング素子S1~S6を含む一次側回路21と、4つの二次側スイッチング素子S7~S10を含む二次側回路22と、トランス20と一次側回路21との間に位置するLLC回路23とを有し、充電動作と放電動作とが実行可能に構成されている。コントローラ17が、入出力される直流電圧の大小関係に応じて設定されたデューティ比及び位相シフトに関するスイッチング制御情報に基づいて、充電動作及び放電動作における一次側スイッチング素子S1~S6及び二次側スイッチング素子S7~S10の各々のスイッチングパターンを変更するように構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
双方向絶縁型LLC共振回路を含むコンバータ機構と当該コンバータ機構を制御するコントローラとを備え、直流電圧を入力して大きさの異なる直流電圧に変換して出力する電力変換装置であって、
前記双方向絶縁型LLC共振回路は、
一次側コイル及び二次側コイルを有するトランスと、
前記トランスの一次側に位置して一次側入出力端子対及び6つの一次側スイッチング素子を含む一次側回路と、
前記トランスの二次側に位置して二次側入出力端子対及び4つの二次側スイッチング素子を含む二次側回路と、
前記トランスと前記一次側回路との間に位置するLLC回路と、
を有し、
直流電圧を前記一次側入出力端子対に入力して前記二次側入出力端子対から出力する充電動作と、
直流電圧を前記二次側入出力端子対に入力して前記一次側入出力端子対から出力する放電動作と、
が実行可能に構成されており、
前記コントローラが、
入出力される直流電圧の大小関係に応じて設定されたデューティ比及び位相シフトに関するスイッチング制御情報を有し、
前記スイッチング制御情報に基づいて、前記充電動作及び前記放電動作における前記一次側スイッチング素子及び前記二次側スイッチング素子の各々のスイッチングパターンを変更するように構成されている電力変換装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電力変換装置において、
前記一次側回路は、前記一次側入出力端子対に入力される直流電圧である一次側電圧の中間電圧である一次側ハーフ電圧を前記LLC回路に作用させる中間電圧出力部位を更に有し、
前記充電動作時において出力される直流電圧が前記一次側ハーフ電圧よりも大きい場合は、前記コントローラが、前記デューティ比を制御しながら前記LLC回路に前記一次側電圧と前記一次側ハーフ電圧を切り替えて作用させる電力変換装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電力変換装置において、
前記一次側回路は、
2つの前記一次側スイッチング素子が直列に配置されている第1レグと、
直列に連なる2つの前記一次側スイッチング素子からなる素子対の2つが直列に配置されている第2レグと、
2つの一次側コンデンサが直列に配置されている第3レグと、
1つの中間コンデンサが配置されている第4レグと、
2つのダイオードが直列に配置されている第5レグと、
一端に前記一次側入出力端子対が配置されるとともに、前記第1レグ、前記第2レグ、及び、前記第3レグが並列して各々の間に接続されている一対の一次側主線と、
前記第2レグにおける前記素子対の各々が含む前記一次側スイッチング素子の間の部位に並列して接続されるとともに、前記第4レグ及び前記第5レグが並列して各々の間に接続されている一対のバイパス線と、
前記第5レグにおける2つの前記ダイオードの間の部位と前記第3レグにおける2つの前記一次側コンデンサの間の部位とに接続されている連結線と、
を有し、
前記二次側回路は、
各々に2つの前記二次側スイッチング素子が直列に配置されている第6レグ及び第7レグと、
1つの二次側コンデンサが配置されている第8レグと、
一端に前記二次側入出力端子対が配置されるとともに、前記第6レグ、前記第7レグ、及び、前記第8レグが並列して各々の間に接続されている一対の二次側主線と、
を有し、
前記一次側コイルの正極側の端部と前記第2レグにおける2つの前記素子対の間の部位とを接続する一次側上部中継配線と、
前記一次側コイルの負極側の端部と前記第1レグにおける2つの前記一次側スイッチング素子の間の部位とを接続する一次側下部中継配線と、
前記二次側コイルの正極側の端部と前記第6レグにおける2つの前記二次側スイッチング素子の間の部位とを接続する二次側上部中継配線と、
前記二次側コイルの負極側の端部と前記第7レグにおける2つの前記二次側スイッチング素子の間の部位とを接続する二次側下部中継配線と、
を更に有し、
前記LLC回路が、前記一次側上部中継配線に直列に配置された一次側共振コンデンサ及び一次側共振インダクタンスを有している電力変換装置。
【請求項4】
請求項3に記載の電力変換装置において、
前記双方向絶縁型LLC共振回路が、前記トランスと前記二次側回路との間に位置する二次側LLC回路を更に有している電力変換装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の電力変換装置において、
前記一次側回路は、
各々に2つの前記一次側スイッチング素子が直列に配置されている第1レグ及び第2レグと、
2つの一次側コンデンサが直列に配置されている第3レグと、
一端に前記一次側入出力端子対が配置されるとともに、前記第1レグ、前記第2レグ、及び、前記第3レグが並列して各々の間に接続されている一対の一次側主線と、
双方の通電方向が対向するように2つの前記一次側スイッチング素子が直列に配置されるとともに、前記第2レグにおける2つの前記一次側スイッチング素子の間の部位と前記第3レグにおける2つの前記一次側コンデンサの間の部位とに接続されている連結線と、
を有し、
前記二次側回路は、
各々に2つの前記二次側スイッチング素子が直列に配置されている第6レグ及び第7レグと、
1つの二次側コンデンサが配置されている第8レグと、
一端に前記二次側入出力端子対が配置されるとともに、前記第6レグ、前記第7レグ、及び、前記第8レグが並列して各々の間に接続されている一対の二次側主線と、
を有し、
前記一次側コイルの正極側の端部と前記第2レグにおける2つの前記一次側スイッチング素子の間の部位とを接続する一次側上部中継配線と、
前記一次側コイルの負極側の端部と前記第1レグにおける2つの前記一次側スイッチング素子の間の部位とを接続する一次側下部中継配線と、
前記二次側コイルの正極側の端部と前記第6レグにおける2つの前記二次側スイッチング素子の間の部位とを接続する二次側上部中継配線と、
前記二次側コイルの負極側の端部と前記第7レグにおける2つの前記二次側スイッチング素子の間の部位とを接続する二次側下部中継配線と、
を更に有し、
前記LLC回路が、前記一次側上部中継配線に直列に配置された一次側共振コンデンサ及び一次側共振インダクタンスを有している電力変換装置。
【請求項6】
請求項5に記載の電力変換装置において、
前記双方向絶縁型LLC共振回路が、前記トランスと前記二次側回路との間に位置する二次側LLC回路を更に有している電力変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示する技術は、直流電圧を入力して大きさの異なる直流電圧に変換して出力する電力変換装置(DC/DCコンバータ)に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車やハイブリッド車など、自動車の電動化が著しい。これら電力を用いて走行する車両には、その電源として高出力なバッテリが搭載されている。そのバッテリを充電するために、これら車両にはまた、商用電源である交流電力を直流電力に変換する充電システム(On Board Charger:OBC)が搭載されている。
【0003】
OBCの多くには、交流電圧を直流電圧に変換するAC/DCコンバータと、AC/DCコンバータから出力される直流電圧を異なる電圧に変換するDC/DCコンバータとが用いられている。電圧の大きさの変換は主にDC/DCコンバータによって行われる。
【0004】
このようなDC/DCコンバータには、効率向上の観点から、共振型DC/DCコンバータがよく採用されている。ただし、共振型DC/DCコンバータは、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)の制約によって電圧動作範囲が狭くなるという不利がある。
【0005】
商用電源では、一般に100Vないし200Vの交流電圧が用いられている。それに対し、車両に搭載されているバッテリでは、例えば48Vから400Vを超えるような高電圧までの直流電圧が用いられている。従って、DC/DCコンバータは、このような広範囲な電力範囲の変換に対応できることが好ましく、対応できる電力変換範囲の拡大が求められている。
【0006】
開示する技術に関し、共振型DC/DCコンバータにおいて、電力出力範囲を拡大するための技術が提案されている(特許文献1)。
【0007】
そこには、所定のLLC共振コンバータ回路を備えた絶縁型DC/DCコンバータが開示されている。LLC共振コンバータ回路の入力側に配置されているスイッチング素子のオンオフ動作を異なる変調方式で切り替える。そうすることにより、LLC共振回路側に出力する電圧の大きさを変化させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-35328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1の技術は、特定のLLC共振コンバータ回路を前提としたうえで、非対称ハーフブリッジ方式と同様の基本動作で制御している。従って、入力電圧の半分の電圧しか利用できないので、実際には大きな電力には不向きである。
【0010】
更に、デューティ比を所定の値に固定した状態(25%、50%、75%)で制御しているので、実際には出力電圧の制御範囲は狭くならざるを得ない。しかも、その技術は充電動作を対象としているため、放電動作には対応していない。
(【0011】以降は省略されています)

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