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公開番号
2025093149
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208709
出願日
2023-12-11
発明の名称
ブラシレスモータ
出願人
株式会社ミツバ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02K
1/14 20060101AFI20250616BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】扁平化を図りつつ駆動時の騒音や振動を低減でき、さらにモータ性能を向上できるブラシレスモータを提供する。
【解決手段】バックヨーク23は、回転軸線Aを挟んで対向配置された一対の長辺部26と、回転軸線Aを挟んで長辺部26の対向方向と直交する方向で対向配置された一対の短辺部27と、を有する。短辺部27の周方向に沿う長さは長辺部26の周方向に沿う長さよりも短い。各ティース24は、一対の長辺部26にそれぞれ1つずつ設けられた長辺ティース33と、一対の短辺部27にそれぞれ2つずつ設けられた短辺ティース34と、を有する。長辺巻胴部35の径方向に沿う長さLM1は、短辺巻胴部36の径方向に沿う長さLM2よりも短く、長辺鍔部37の周方向に沿う長さLT1は、短辺鍔部38の周方向の長さLT2よりも長い。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
環状のステータと、
前記ステータの径方向の内側に配置され、前記ステータに対して回転自在に設けられたロータと、
を備え、
前記ロータは、
回転軸線を軸心としたロータシャフトと、
前記ロータシャフトに固定されたロータコアと、
前記ロータコアの外周部に設けられた複数の磁極と、
を備え、
前記ステータは、
ステータコアと、
前記ステータコアに巻回されるコイルと、
を備え、
前記ステータコアは、
前記回転軸線方向からみて扁平形状で、かつ環状のバックヨークと、
前記バックヨークの内周面から径方向の内側に向かって径方向に沿って突出し、前記コイルが巻回される複数のティースと、
を備え、
前記バックヨークは、
前記回転軸線を挟んで対向配置された一対の長辺部と、
前記回転軸線を挟んで前記長辺部の対向方向と直交する方向で対向配置された一対の短辺部と、
を有し、前記短辺部の周方向に沿う長さは前記長辺部の周方向に沿う長さよりも短く、
各前記ティースは、
前記バックヨークの前記内周面から突出し、前記コイルが巻回される巻胴部と、
前記巻胴部の前記バックヨークとは反対側端に設けられ、前記巻胴部の周方向の幅よりも長く周方向に延びる鍔部と、
を有するとともに、
各前記ティースは、
前記一対の長辺部にそれぞれ1つずつ設けられた長辺ティースと、
前記一対の短辺部にそれぞれ2つずつ設けられた短辺ティースと、
を有し、
前記長辺ティースにおける前記巻胴部の径方向に沿う長さは、前記短辺ティースにおける前記巻胴部の径方向に沿う長さよりも短く、
前記長辺ティースにおける前記鍔部の周方向に沿う長さは、前記短辺ティースにおける前記鍔部の周方向の長さよりも長い、
ことを特徴とするブラシレスモータ。
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【請求項2】
前記巻胴部における周方向の中央と前記回転軸線とを結ぶ直線をティース軸線とし、周方向で隣り合う前記長辺ティースの前記ティース軸線と前記短辺ティースの前記ティース軸線との間の角度をθT1とし、1つの前記短辺部において周方向で隣り合う2つの前記短辺ティースの各々前記ティース軸線の間の角度をθT2としたとき、
角度θT1及び角度θT2は、
θT1<θT2
を満たす、
ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
【請求項3】
前記短辺ティースに巻回される前記コイルの巻回数は、前記長辺ティースに巻回される前記コイルの巻回数よりも多い、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブラシレスモータ。
【請求項4】
前記磁極は4極であり、
前記コイルは3相構造であり、
前記コイルを、電流が供給される順に第1相コイル、第2相コイル、第3相コイルとし、前記第1相コイルに供給される前記電流の波高値を第1波高値とし、前記第2相コイルに供給される前記電流の波高値を第2波高値とし、前記第3相コイルに供給される前記電流の波高値を第3波高値としたとき、
周方向に沿って並ぶ各前記ティースにそれぞれ前記ロータの回転方向に順に前記第1相コイル、前記第2相コイル、前記第3相コイルが巻回されるとともに、前記長辺ティースに前記第2相コイルが巻回され、
前記第1波高値の大きさC1、前記第2波高値の大きさC2、及び前記第3波高値の大きさC3は、
C3<C1<C2
を満たす、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブラシレスモータ。
【請求項5】
前記磁極は8極であり、
前記コイルは3相構造であり、
前記コイルを、電流が供給される順に第1相コイル、第2相コイル、第3相コイルとし、前記第1相コイルに供給される前記電流の波高値を第1波高値とし、前記第2相コイルに供給される前記電流の波高値を第2波高値とし、前記第3相コイルに供給される前記電流の波高値を第3波高値としたとき、
周方向に沿って並ぶ各前記ティースにそれぞれ前記ロータの回転方向に順に前記第3相コイル、前記第2相コイル、前記第1相コイルの順に前記コイルが巻回されるとともに、前記長辺ティースに前記第2相コイルが巻回され、
前記第1波高値の大きさC1、前記第2波高値の大きさC2、及び前記第3波高値の大きさC3は、
C1<C3<C2
を満たす、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブラシレスモータ。
【請求項6】
前記バックヨークは、前記回転軸線方向からみて、前記回転軸線と前記鍔部における周方向の両端部とを結ぶ2つの直線の間の領域と重なる箇所が径方向に対して直交する方向に直線状に延びている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブラシレスモータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシレスモータに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えばインナーロータ型のブラシレスモータは、環状のステータと、ステータにおける径方向の中央に回転自在に設けられたロータと、を備える。ステータは、ステータコアと、ステータコアに巻回されたコイルと、を備える。ステータコアは、環状のバックヨークと、バックヨークの内周面から径方向内側に突出する複数のティースと、を備える。各ティースに、コイルが巻回されている。ロータは、回転軸線回りに回転するロータシャフトと、ロータシャフトに固定された柱状のロータコアと、ロータコアの外周部に設けられた永久磁石(磁極)と、を備える。このような構成のもと、所定のコイルに電流を順次供給すると各ティースに所定の鎖交磁束が形成される。この鎖交磁束が起磁力となって永久磁石との間で磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、ロータが継続的に回転される。
【0003】
ところでこのようなブラシレスモータを例えば車体に設ける場合、ブラシレスモータを扁平化することで小型化を図る場合がある。ブラシレスモータを扁平化する手段として、ステータコアを扁平化する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このものは、バックヨークを直線形状の2つの直線状ヨークと円弧形状の2つの円弧状ヨークとで構成している。直線状ヨークと円弧状ヨークとは周方向に交互に配置されている。各ヨークからそれぞれティースが突出されている。
【0004】
回転軸線から各ヨークまでの距離が異なるため、各ティースのうち、直線状ヨークから突出されるティースの長さと円弧状ヨークから突出されるティースの長さとが異なる。特許文献1によれば、このティースの長さが異なってしまうことによる磁気アンバランスを調整するために、ステータコアの各部の長さや幅等を調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-151253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、周方向で隣り合うティース間に形成され、コイルが収納されるスペースの大きさ(以下、巻線面積という)がばらついてしまい、各コイルの起磁力のバランスが悪化してしまう。このため、ブラシレスモータの駆動時の騒音や振動が悪化してしまうとともに、モータ性能が悪化してしまうという課題があった。
【0007】
そこで、本発明は、扁平化を図りつつ駆動時の騒音や振動を低減でき、さらにモータ性能を向上できるブラシレスモータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の第1態様では、ブラシレスモータは、環状のステータと、前記ステータの径方向の内側に配置され、前記ステータに対して回転自在に設けられたロータと、を備え、前記ロータは、回転軸線を軸心としたロータシャフトと、前記ロータシャフトに固定されたロータコアと、前記ロータコアの外周部に設けられた複数の磁極と、を備え、前記ステータは、ステータコアと、前記ステータコアに巻回されるコイルと、を備え、前記ステータコアは、前記回転軸線方向からみて扁平形状で、かつ環状のバックヨークと、前記バックヨークの内周面から径方向の内側に向かって径方向に沿って突出し、前記コイルが巻回される複数のティースと、を備え、前記バックヨークは、前記回転軸線を挟んで対向配置された一対の長辺部と、前記回転軸線を挟んで前記長辺部の対向方向と直交する方向で対向配置された一対の短辺部と、を有し、前記短辺部の周方向に沿う長さは前記長辺部の周方向に沿う長さよりも短く、各前記ティースは、前記バックヨークの前記内周面から突出し、前記コイルが巻回される巻胴部と、前記巻胴部の前記バックヨークとは反対側端に設けられ、前記巻胴部の周方向の幅よりも長く周方向に延びる鍔部と、を有するとともに、各前記ティースは、前記一対の長辺部にそれぞれ1つずつ設けられた長辺ティースと、前記一対の短辺部にそれぞれ2つずつ設けられた短辺ティースと、を有し、前記長辺ティースにおける前記巻胴部の径方向に沿う長さは、前記短辺ティースにおける前記巻胴部の径方向に沿う長さよりも短く、前記長辺ティースにおける前記鍔部の周方向に沿う長さは、前記短辺ティースにおける前記鍔部の周方向の長さよりも長い。
【0009】
このように構成することで、異なる形状の長辺ティースと短辺ティースとが混在している場合であっても各巻線面積を均一化できる。このため、各コイルの起磁力のバランスを向上でき、ブラシレスモータを駆動する際の騒音や振動を低減できる。
短辺ティースの巻胴部と比較して巻胴部の長さが短い長辺ティースの鍔部を、短辺ティースの鍔部よりも長くしている。このように構成することで長辺ティースの有効磁束を大きくできる。このため、ブラシレスモータのモータ性能を向上できる。
【0010】
本発明の第2態様では、第1態様のブラシレスモータにおいて、前記巻胴部における周方向の中央と前記回転軸線とを結ぶ直線をティース軸線とし、周方向で隣り合う前記長辺ティースの前記ティース軸線と前記短辺ティースの前記ティース軸線との間の角度をθT1とし、1つの前記短辺部において周方向で隣り合う2つの前記短辺ティースの各々前記ティース軸線の間の角度をθT2としたとき、角度θT1及び角度θT2は、θT1<θT2を満たす。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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