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公開番号2025087209
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201711
出願日2023-11-29
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250603BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コモンモードチョークコイルに大電流が入力された際のダンピング抵抗を確保しやすい電動圧縮機を提供する。
【解決手段】電動圧縮機は、コモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させるノイズ低減部50を備えている。ノイズ低減部50は、コモンモードノイズを低減させるコモンモードチョークコイル51と、ノーマルモードノイズを低減させる磁性体ダンピング部55とを有している。コモンモードチョークコイル51は、環状のコア60と、コア60に巻回される第1巻線61と、コア60に巻回されるとともに第1巻線61と間隔を空けて並ぶ第2巻線62とを有している。磁性体ダンピング部55は、板状の磁性体からなる。コア60から漏れる漏れ磁束によって、磁性体ダンピング部55には渦電流が発生する。ノイズ低減部50は、磁性体ダンピング部55を複数有している。複数の磁性体ダンピング部55は、絶縁層73を介して積層されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動するモータと、
前記モータを駆動するインバータ装置と、
を備え、
前記インバータ装置は、
直流電力を交流電力に変換するインバータ回路部と、
前記インバータ回路部の入力側に設けられ、コモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させるノイズ低減部と、
を有し、
前記ノイズ低減部は、
環状のコア、前記コアに巻回される第1巻線、及び前記コアに巻回されるとともに前記第1巻線と間隔を空けて並ぶ第2巻線を有し、前記コモンモードノイズを低減させるコモンモードチョークコイルと、
前記コモンモードチョークコイルと共にローパスフィルタ回路を構成する平滑コンデンサと、
板状の磁性体からなり、前記コアから漏れる漏れ磁束によって渦電流を発生させ、前記ノーマルモードノイズを低減させる磁性体ダンピング部と、
を有する電動圧縮機であって、
前記ノイズ低減部は、前記磁性体ダンピング部を複数有し、
複数の前記磁性体ダンピング部は、絶縁層を介して積層されていることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
複数の前記磁性体ダンピング部はそれぞれ、前記コアの外周を取り囲むように前記コアの周方向に延在している請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記ノイズ低減部は、板状の非磁性体からなり、前記第1巻線と前記第2巻線とを囲むように配置され、前記漏れ磁束の変化に抗う磁束が発生するように誘導電流が流れ、前記ノーマルモードノイズを低減させる非磁性体ダンピング部を有し、
複数の前記磁性体ダンピング部はそれぞれ、前記非磁性体ダンピング部を間に挟んで前記第1巻線と前記第2巻線とは反対側に配置され、前記コアの外周を取り囲むように前記コアの周方向に延在している請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記第1巻線及び前記第2巻線が並ぶ方向を第1方向とし、前記コアの軸方向及び前記第1方向の両方と直交する方向を第2方向とすると、
複数の前記磁性体ダンピング部はそれぞれ、前記第1巻線と前記第2巻線との間の空間を前記第2方向に挟み込むように配置された一対の側部を含み、
複数の前記磁性体ダンピング部のうちの少なくとも1つは、前記一対の側部のうちの少なくとも一方に、延在方向において磁気抵抗を大きくする空隙部を有している請求項2又は請求項3に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記絶縁層は、前記磁性体ダンピング部の表面に設けられた樹脂層である請求項1に記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電気自動車等の車両に搭載される車載用電動圧縮機が記載されている。車載用電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、圧縮部を駆動するモータと、モータを駆動するインバータ装置とを備えている。インバータ装置は、インバータ回路部とノイズ低減部とを有している。インバータ回路部は、直流電力を交流電力に変換する。ノイズ低減部は、インバータ回路部の入力側に設けられている。ノイズ低減部は、コモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させる。
【0003】
ノイズ低減部は、コモンモードチョークコイルと、平滑コンデンサと、ダンピング部とを有している。コモンモードチョークコイルは、環状のコアと、コアに巻回された第1巻線と、コアに巻回されるとともに第1巻線と間隔を空けて並ぶ第2巻線とを有している。コモンモードチョークコイルは、コモンモードノイズを低減させる。平滑コンデンサは、コモンモードチョークコイルと共にローパスフィルタ回路を構成している。ダンピング部は、磁性体からなる。ダンピング部は、コモンモードチョークコイルの周囲に配置されている。
【0004】
第1巻線及び第2巻線にノーマルモード電流が流れる際、コアから磁束が漏れる。コアから漏れる漏れ磁束がダンピング部を流れると、ダンピング部には渦電流が生じる。ダンピング部に生じた渦電流は、熱エネルギーに変換される。これによって、ダンピング効果が得られる。ダンピング部は、ノーマルモードノイズを低減させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6673468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電気自動車等の普及に伴う電源電圧の高電圧化等により、近年、コモンモードチョークコイルに入力される電流(以下「入力電流」という。)が増大している。このため、コモンモードチョークコイルに大電流が入力された際のダンピング抵抗の確保が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するための電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部を駆動するモータと、前記モータを駆動するインバータ装置と、を備え、前記インバータ装置は、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路部と、前記インバータ回路部の入力側に設けられ、コモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させるノイズ低減部と、を有し、前記ノイズ低減部は、環状のコア、前記コアに巻回される第1巻線、及び前記コアに巻回されるとともに前記第1巻線と間隔を空けて並ぶ第2巻線を有し、前記コモンモードノイズを低減させるコモンモードチョークコイルと、前記コモンモードチョークコイルと共にローパスフィルタ回路を構成する平滑コンデンサと、板状の磁性体からなり、前記コアから漏れる漏れ磁束によって渦電流を発生させ、前記ノーマルモードノイズを低減させる磁性体ダンピング部と、を有する電動圧縮機であって、前記ノイズ低減部は、前記磁性体ダンピング部を複数有し、複数の前記磁性体ダンピング部は、絶縁層を介して積層されていることを要旨とする。
【0008】
上記構成によれば、複数の磁性体ダンピング部が絶縁層を介して積層されているため、磁気飽和が生じにくくなる。したがって、コモンモードチョークコイルに対する入力電流が増大しても、ダンピング抵抗が減少しにくくなる。よって、コモンモードチョークコイルに大電流が入力された際のダンピング抵抗を確保しやすい。
【0009】
上記電動圧縮機において、複数の前記磁性体ダンピング部はそれぞれ、前記コアの外周を取り囲むように前記コアの周方向に延在していてもよい。
上記構成によれば、各磁性体ダンピング部は、コアの外周を取り囲むようにコアの周方向に延在している。この場合、より優れたダンピング効果が得られる。
【0010】
上記電動圧縮機において、前記ノイズ低減部は、板状の非磁性体からなり、前記第1巻線と前記第2巻線とを囲むように配置され、前記漏れ磁束の変化に抗う磁束が発生するように誘導電流が流れ、前記ノーマルモードノイズを低減させる非磁性体ダンピング部を有し、複数の前記磁性体ダンピング部はそれぞれ、前記非磁性体ダンピング部を間に挟んで前記第1巻線及び前記第2巻線とは反対側に配置され、前記コアの外周を取り囲むように前記コアの周方向に延在している。
(【0011】以降は省略されています)

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