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公開番号2025101793
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023218811
出願日2023-12-26
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人ぱてな
主分類F04C 18/02 20060101AFI20250701BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】低廉化を実現しつつ、作動時における静粛性及び制振性に優れた電動圧縮機を提供する。
【解決手段】本発明の電動圧縮機は、ハウジング1、駆動軸3、モータ装置5及び圧縮機構7を備えている。モータ装置5は、ステータ5aと、ロータ5bと、カラー5cとを有している。駆動軸3は座面301を有している。ロータ5bは、ロータ本体51と、第1エンドプレート53と、第2エンドプレート54とを有している。ロータ本体51は、駆動軸心O方向に積層された複数の電磁鋼板510からなる。カラー5cにはバランスウェイト5dが設けられている。カラー5cとロータ本体51との間には調整部59が配置されている。調整部59は、駆動軸心O方向に変形しつつ駆動軸3に対するカラー5cの駆動軸心O方向の位置を調整可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に設けられ、駆動軸心周りで回転可能な駆動軸と、
前記ハウジング内に設けられ、前記駆動軸を回転させるモータ装置と、
前記ハウジング内に設けられ、前記駆動軸によって駆動され、流体の圧縮を行う圧縮機構とを備えている電動圧縮機であって、
前記モータ装置は、前記ハウジング内に固定されるステータと、前記駆動軸に取り付けられるロータと、前記駆動軸に取り付けられて前記駆動軸心方向の一方側で前記ロータに当接するカラーとを有し、
前記駆動軸は、前記駆動軸心方向の他方側で前記ロータに当接し、前記駆動軸に対する前記ロータの前記駆動軸心方向の位置を規定する座面を有し、
前記ロータは、前記駆動軸心方向に積層された複数の電磁鋼板からなるロータ本体と、前記ロータ本体に対して前記駆動軸心方向の一方側に配置された第1エンドプレートと、前記ロータ本体に対して前記駆動軸心方向の他方側に配置され、前記第1エンドプレートとの間で前記ロータ本体を前記駆動軸心方向に挟持する第2エンドプレートとを有し、
前記カラーにはバランスウェイトが設けられ、
前記カラーと前記ロータ本体との間には、前記駆動軸心方向に変形しつつ前記駆動軸に対する前記カラーの前記駆動軸心方向の位置を調整可能な調整部が配置されていることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記バランスウェイトは、前記カラーに一体成型されている請求項1記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記調整部は、前記カラーに設けられて前記カラーから前記ロータ本体に向かって前記駆動軸心方向に突出する複数の突起を有し、
前記各突起は、前記カラーに対して前記駆動軸の周方向に配置されている請求項1又は2記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記各突起には、前記駆動軸心方向に交差する方向で前記突起を貫通する貫通孔が形成されている請求項3記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記各突起は、前記カラーと接続しつつ前記ロータ本体に向かって突出する基端部位と、前記基端部位と接続し、前記基端部位よりも前記カラーの径方向の外側に向かって突出する先端部位とを有している請求項3記載の電動圧縮機。
【請求項6】
前記調整部は前記第1エンドプレートに複数設けられている請求項1又は2記載の電動圧縮機。
【請求項7】
前記バランスウェイトは、前記カラーに設けられる第1バランスウェイトと、
前記第2エンドプレート又は前記駆動軸に設けられ、前記第1バランスウェイトに対して前記ロータ本体を挟んで前記駆動軸心方向の反対側に配置される第2バランスウェイトとを有している請求項1又は2記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の電動圧縮機が開示されている。この電動圧縮機は、ハウジングと、駆動軸と、モータ装置と、圧縮機構とを備えている。駆動軸、モータ装置及び圧縮機構は、ハウジング内に設けられている。駆動軸はハウジング内で駆動軸心周りに回転可能である。モータ装置は駆動軸を回転させる。圧縮機構は、駆動軸によって駆動されることにより、流体の圧縮を行う。
【0003】
モータ装置は、ハウジング内に固定されるステータと、駆動軸に固定されたロータとを有している。ロータは、ロータ本体と、第1エンドプレートと、第2エンドプレートと、カシメピンとを有している。
【0004】
ロータ本体は、複数の電磁鋼板によって構成されており、これらの電磁鋼板は、駆動軸の駆動軸心方向に積層されている。第1エンドプレートは、ロータ本体に対して駆動軸心方向の一方側に配置されている。第2エンドプレートは、ロータ本体に対して駆動軸心方向の他方側に配置されている。カシメピンは、駆動軸心方向に延びており、ロータ本体、第1エンドプレート及び第2エンドプレートに挿通されている。
【0005】
この電動圧縮機では、第1エンドプレートと第2エンドプレートとによってロータ本体を駆動軸心方向に挟持しつつ、カシメピンによって、第1エンドプレート、ロータ本体及び第2エンドプレートを固定している。また、この際、この電動圧縮機では、カシメピンによって、第1エンドプレート及び第2エンドプレートにそれぞれバランスウェイトが固定されている。
【0006】
一般的にロータは特許文献2に示されるようにして駆動軸に固定されている。特許文献2では駆動軸が座面を有している。そして、駆動軸に対してロータを駆動軸心方向の一方側から挿通することにより、座面がロータに対して駆動軸心方向の他方側に位置した状態でロータに当接する。さらに、この状態で駆動軸には、駆動軸心方向の一方側からカラーが取り付けられる。これにより、ロータは、座面とカラーとによって駆動軸心方向に挟持されつつ、駆動軸に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2016-96635号公報
特開2021-116854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この種の電動圧縮機では、製造コストの低廉化が要求される。そこで、上記従来の電動圧縮機において、バランスウェイトを一体にしたカラーを駆動軸に設けることが考えられる。これにより、駆動軸に対するカラーの取り付けと、駆動軸に対するバランスウェイトの取り付けとを個別に行う場合に比べて、製造効率を向上させることができることから、電動圧縮機の低廉化を実現し得る。
【0009】
ところで、ロータ本体は、複数の電磁鋼板が駆動軸心方向に積層されることで形成されており、各電磁鋼板の板厚には公差が存在する。このため、ロータ本体における駆動軸心方向の長さ、ひいては、座面とカラーとによってロータ本体を駆動軸心方向に挟持した状態での駆動軸におけるカラーの取付位置には、不可避的なバラツキが生じる。
【0010】
この結果、上述のようにカラーにバランスウェイトを設けた場合には、駆動軸に対するバランスウェイトの取付位置にもバラツキが生じてしまうことから、バランスウェイトを本来設計された位置で駆動軸に取り付けることができなくなる。このため、このような電動圧縮機では、バランスウェイトが駆動軸心周りで回転する駆動軸を好適にバランスさせることができなくなるため、作動時における騒音及び振動が大きくなってしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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