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公開番号2025057094
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166753
出願日2023-09-28
発明の名称ポンプ
出願人株式会社電業社機械製作所
代理人個人
主分類F04D 29/66 20060101AFI20250402BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】 強度を維持して開口面積を広く設定可能な渦流抑制部材を備えたポンプを提供すること。
【解決手段】 回転駆動される羽根車12を内部に備え下端に水の吸込口2aを有すると共に上端側に吐出管3が接続された筒状のケーシング2と、吸込口に設けられた渦流抑制部材4とを備え、渦流抑制部材が、吸込口の下端外周縁に取り付けられ吸込口と同径の上部枠部材4aと、上部枠部材に上端が固定され上部枠部材の周方向に互いに間隔を空けて配されていると共に下方に延在する複数の枠支持部材4bと、複数の枠支持部材の下端に固定された下部枠部材4cとを備えており、下部枠部材が、上部枠部材よりも小径であり、複数の枠支持部材が、間隔を下部枠部材に向けて漸次狭めていると共に垂直軸に対して斜めに配されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
回転駆動される羽根車を内部に備え下端に水の吸込口を有すると共に上端側に吐出管が接続された筒状のケーシングと、
前記吸込口に設けられた渦流抑制部材とを備え、
前記渦流抑制部材が、前記吸込口の下端外周縁に取り付けられ前記吸込口と同径の上部枠部材と、
前記上部枠部材に上端が固定され前記上部枠部材の周方向に互いに間隔を空けて配されていると共に下方に延在する複数の枠支持部材と、
前記複数の枠支持部材の下端に固定された下部枠部材とを備えており、
前記下部枠部材が、前記上部枠部材よりも小径であり、
前記複数の枠支持部材が、前記間隔を前記下部枠部材に向けて漸次狭めていると共に垂直軸に対して斜めに配されていることを特徴とするポンプ。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
請求項1に記載のポンプにおいて、
前記上部枠部材と前記下部枠部材との間に、前記枠支持部材に固定され水平に延在する中間枠部材を備えていることを特徴とするポンプ。
【請求項3】
請求項2に記載のポンプにおいて、
吸込水槽に設置されるポンプであって、
前記中間枠部材が、前記上部枠部材と前記下部枠部材との間に、上下に間隔を空けて複数設けられ、
前記複数の中間枠部材のうち少なくとも一つが、前記吸込水槽の下流側だけに配され上流側に配されていないことを特徴とするポンプ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のポンプにおいて、
前記下部枠部材が、下部に下方に突出していると共に底面が水平面とされた台座部を備えていることを特徴とするポンプ。
【請求項5】
請求項2又は3に記載のポンプにおいて、
前記中間枠部材及び前記下部枠部材の少なくとも一方を中心軸にして水流で回転可能に取り付けられた複数の回転板を備えていることを特徴とするポンプ。
【請求項6】
請求項5に記載のポンプにおいて、
前記複数の回転板のうち、少なくとも2つが互いに隣接した状態で配され、
前記隣接した回転板の一方は、前記隣接した回転板の他方とは逆方向に回転可能に設けられていることを特徴とするポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸込水槽等の水を汲み上げる際に渦流の発生を抑制することができるポンプに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
河川などに接続される吸込水槽等の水をポンプで汲み上げる際に、吸込水槽内に渦流が生じる場合がある。特に、排水に伴い水位が下がると、水面から空気を吸い込んだ渦流(空気吸込渦)が生じて、この渦流がポンプに引き込まれる場合がある。このような空気吸込渦により、ポンプ内に空気が吸い込まれてしまうと、水流の密度が変化してバランスが崩れ、ポンプに振動等を発生させる原因となると共にポンプ効率が低下してしまう。
【0003】
この渦流対策として、例えば特許文献1には、図8及び図9に示すように、回転駆動される羽根車12を内部に備え下端に水の吸込口2aを有すると共に上端側に吐出管3が接続された筒状のケーシング2と、吸込口2aに設けられた渦流抑制部材104とを備え、渦流抑制部材104が、回転軸104bを有し吸込口2aに吸い込まれる水流によって回転可能な回転板104aを備えているポンプ100が提案されている。
【0004】
上記渦流抑制部材104は、ケーシング2の下端に固定され回転軸104bの上部を回転可能に支持する上部支持部材104cと、回転軸104bの下部を回転可能に支持する下部支持部材104dと、回転板104aよりも半径方向外側で上部支持部材104cと下部支持部材104dとを上下端で連結すると共に互いに周方向に間隔を空けて配された複数の連結棒104eとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-193604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の技術において、以下の課題が残されている。
従来の特許文献1に記載の技術では、渦流抑制部材104内に吸い込まれる水流を取り入れ易くするように、リブとなる4つの連結棒104eの周方向の間隔を広くして外周面の開口面積を広くしているが、リブとなる連結棒104eが少ないために強度が低下してしまう不都合があった。このため、例えば図10に示す参考例のように、渦流抑制部材114を多くの連結棒114eを設けた格子状に外周面及び底面を覆うことで強度を向上させることができるが、逆に外周面の開口面積が小さくなってしまう問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、強度を維持して開口面積を広く設定可能な渦流抑制部材を備えたポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係るポンプは、回転駆動される羽根車を内部に備え下端に水の吸込口を有すると共に上端側に吐出管が接続された筒状のケーシングと、前記吸込口に設けられた渦流抑制部材とを備え、前記渦流抑制部材が、前記吸込口の下端外周縁に取り付けられ前記吸込口と同径の上部枠部材と、前記上部枠部材に上端が固定され前記上部枠部材の周方向に互いに間隔を空けて配されていると共に下方に延在する複数の枠支持部材と、前記複数の枠支持部材の下端に固定された下部枠部材とを備えており、前記下部枠部材が、前記上部枠部材よりも小径であり、前記複数の枠支持部材が、前記間隔を前記下部枠部材に向けて漸次狭めていると共に垂直軸に対して斜めに配されていることを特徴とする。
【0009】
このポンプでは、下部枠部材が、上部枠部材よりも小径であるので、上部枠部材と下部枠部材とが同径の場合に比べて強度が向上する。また、複数の枠支持部材が、間隔を下部枠部材に向けて漸次狭めて垂直軸に対して斜めに配されているので、複数の枠支持部材が下方ほど中央、すなわち小径の下部枠部材に集まっていることで、リブとなる複数の枠支持部材の設置数を少なくして外周面の開口面積を大きくしても、強度を維持することが可能になる。さらに、大径の上部枠部材と小径の下部枠部材と下部枠部材に向けて斜めに延在する枠支持部材とで囲まれる開口部が、斜め下方に向けて開口することで、斜め下方からの水流を取り込み易くなる。
【0010】
第2の発明に係るポンプは、第1の発明において、前記枠支持部材に固定され水平に延在する中間枠部材を備えていることを特徴とする。
すなわち、このポンプでは、上部枠部材と下部枠部材との間に、枠支持部材に固定され水平に延在する中間枠部材を備えているので、上部枠部材と下部枠部材との間を中間枠部材で補強することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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